死想観



ある日後ろから刺されて死んでしまったら
きっと私の人生はそこまでのものなのだろう

ある日トラックに轢かれてしまったら
それもまたそこで終わる運命なのだろう


いつ迎えるか分からない死という終わりを
生きながら考える今日は何者なのだろう



終わる事が決定している生を模索する現在は
浪費以外の何物でもない


ではなぜ

私は生を授かりこの世に産み出されたのだろう

私になにが出来るというのか

私になにを変えられるというのか




私はまだ死を達観することが出来ない


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