僕とてちとファンをつなぐSOL


2020年3月19日、SCHOOL OF LOCK! GIRLS LOCKS!(以下SOL)にて、「平手友梨奈のGIRLS LOCKS!卒業式」が行われた。

あの脱退発表から、ファンが送り出してあげられる「お疲れさま。ありがとう、おめでとう」を伝えられる初めての機会。それがずっと愛情深くてちを見守り、ファンの砦にもなっていたSOLで本当によかったという気持ちと感謝でいっぱい。

そして、3月22日、とーやま校長退任に合わせたイベント「キズナ感謝祭」でてちと校長による音声授業が行われた。卒業後、初めて聞くてちの声はとても晴れやかで、伸び伸びとしているように感じられ、確かな信頼関係を築いている2人の軽口は聞いていて小気味よく、わずかに残っていた心配もキレイに消えた。


SOL第3週目は特別な存在で、間違いなく救いだった。
てちがどんなに俯いて苦しそうなパフォーマンスをしているときも、MVの世界から飛び出たような主人公そのものだったときも、ケガが心配で張り裂けそうなときも、SOLにはいつも等身大のてちがいた。楽しそうに笑って、「もー!」と怒り、悩んでいる生徒に寄り添って、何のフィルターもない気持ちを届けてくれていたように思う。

そんな拠り所ともいえる大切な時間が終わってしまい、やはり、書かずにはいられない。完全なるてち単推しのオタバカ愛を書き連ねるだけなので、少しでも不快に思ったり飽きたら躊躇なく読むのをやめちゃってください。

というか、好きな回や印象に残ってること、卒業式、キズナ感謝祭についても書いてしまうので絶対長い。一番長い。何ならSOLの放送後記だけ見てくれれば、もう十分です。


最後のひと押しとなった、SOL


SOLのてちは“らしさ”全開だった。
初登校でいきなり迷子になって生放送教室を開けてしまったり、逆電した先輩の生徒に「大好きです!」攻撃をして壊しかけたり。可愛くやろう、自分をよく見せようという気持ちが一切ない自然な言動はいつも微笑ましくて、職員さんもそういう姿を守ろうとしているようだった。

別冊カドカワ『総力特集欅坂 20180918』でSOLのディレクターすっちゃんこと鈴木さんとメインパーソナリティとーやま校長との対談で「あの子を驚かせたい」、「友達だと思ってやっているので、一緒に色んなことをして遊びたい」という言葉に関係性や空気感の全てが表れている。

てちの声が出なくなったときは、ヘルプに駆けつけてくれた欅坂メンバーのよねさん(米谷奈々未)とピッピ(志田愛佳)、てちの代わりに話す音声アプリ、愛称トモリナを駆使して「大丈夫。何とでもなるよ」というように授業を届けてくれた。よねさん、ピッピの楽しそうな声とトモリナを通した「マックゼッタイヤッテヤル!」など、ksgk(クソガキ)感溢れるてちの言葉を聞いて、ホッとした人も多いと思う。

てちの声が戻ったのも、SOLだった。

この回、リアルタイムで聞いてた人にとっては忘れられない思い出だろうなとうらやましくなってしまう。終始感動的なわけではなく、ゲーム的な展開を混ぜて変に重い内容にしていないところにSOLの愛を感じる。てちが欅坂メンバーとはもちろん、ひらがなけやきのメンバーとも仲がよかったことがわかる授業でもある。

まるで、当時を知っているかのように書いているが、私が初めてSOLをリアルタイムで聞き始めたのは2018年1月からだった。不協和音MVで目を奪われて、風ふかのパフォーマンスで魅入られたはずなのに、遅くない?って我ながら思う。

ネット動画で聞いたり放送後記を見てはいたけれど、この期に及んでも、まだ「そんな、わざわざリアルに聞かなくてもいいし」とわけのわからない意地を張っていた。さっさと聞いてれば、あのトモリナインタビューや目深てちサンタをリアルに悶えながら聞けたのに…。何してくれてんだ。

そう。リアルタイムで聞き始める前、好きすぎて何度も聞いていたのが「平手友梨奈独占インタビュー!!!!」の回だ。

トモリナがインタビュアーになり、「風に吹かれても」発売直前記念に色々聞いていくという授業。質問しておいて「ヘェ」や「ウルサイナァ」と言っちゃう自由奔放なトモリナに、てちのキャロさ、面白さ、ksgkさが爆発していてニヤけが止まらない。ちなみに、キャロは欅坂メンバーのあかねん(守屋茜)の造語で、「可愛いてち」という意味でとらえて使います。あの飾り気のない愛らしさは単なる可愛いでは足りず、「キャロい」以外の表現が見つかりません。


特にトモリナが写真をお願いすると「えーそういうのヤダ! ホントにヤダ! やんない…」とまさかの拒否! からのトモリナと「イヤだ」の応酬をして、「ボクハイヤダ!」と言われると「僕は嫌だ!じゃないよ(笑)」と大事な言葉を使われたことを怒るというくだりが……もう…ひとりで悶えてた(狂気)。完全に個人的趣味になるけれど、てちが繰り返す「やんない」が、まるで小さい子が拗ねているようで、少し舌ったらずな感じがとてつもなく可愛い。「やらなくていいよ!」と言ってあげたくなるし、もっと聞きたくて「えー、やってよー」とお願いしたくもなる。

トモリナのまたインタビューしにきていいかという質問に対して、「一番やりやすかった」と答えているのが、とてもてちらしい。自分を持ち上げるのではなく、どんなにめちゃくちゃでも真正面から向き合ってくれるほうが話しやすいのだろうと思う。

これだけでも大満足なのに、授業の最後にはなんと、SOLの生放送教室に来校していた欅坂のメンバーおぜき(尾関梨香)とピッピが乱入するというサプライズまであった。

この日のサプライズはさらに続く。

2人の逆電握手会の後半、なんと、てちが出演したのだ。
「何時に寝る?」など他愛もない会話は普段の様子を見させてもらっているようで、ああ、どこにでもいる普通の女の子同士なんだなと温かい気持ちになる。


この生放送教室については後日談もあるので、放送後記リンクを貼っておきたい。

振り返りや裏話も楽しいが、実は、一番のポイントはマネージャー・やっさんを呼び込むところだと思う。

信頼している人に対しては心が全開で甘えモードになっているのが、本当にうれしくて安心してしまう。「来て~」と言われたい! やっさんになりたい! やっさん、ありがとう!と思った人が多いだろう。私は当然、思いましたよ。

やっさんのSOL初登場は、2017.9.21の「平手友梨奈の10分間LOCKS!」。タイマーがセットされ10分で強制終了になるという授業に追い込まれたてちが、「イヤァァァ~! 助けてー! どうすればいいの? やっさん…助けてー」と思わず呟いたときだ。リアルタイムで聞いていた人はてちの壊れっぷりに大笑いして、「やっさんって誰!?」となったに違いない。

欅坂メンバーの登場はまだまだある。
書き込まれた掲示板に返事をしていく授業の中で、いきなりメンバー数人にLINEを送って最終的に2人と電話したり、逆電をして「来ない?」と呼び出したりとksgk末っ子のてちに会えるのも、SOLならではだと思う。


主人公とてちを離して、つなぐもの


これらがアイドルとしてがんばっていた初期ではないことが衝撃であり、うれしい。「不協和音」から変わった、闇落ちしたなどと一部では言われていたけれど、は? 闇って何?というくらい元気で、イヒヒ、あははと笑い、ときには鼻歌まで歌っている。そこにはキャロくてksgkなてちがいる。結局、何も知ろうとせずイメージだけで決めつけていた人が叩いていたに過ぎないと確信を持てる。

パフォーマンスをするときは平手友梨奈ではなく、あくまで曲の世界、その中に生きている子を届けようとしている。そこで見せる姿と、笑ったり怒ったり、ありのままの感情を出しているSOLとのギャップ。それにヤラれて、無事、てち沼に落ちたのだ。もし、パフォーマンスしか見ていなかったら、リアルに変化する主人公とてちを混同しすぎて、ここまで好きにならなかったかもしれない。

僕でも俺でもない、素の平手友梨奈を実感できる場所があったからこそ、曲の世界に入り込むことができた。そして主人公の苦しみや憤りに共鳴して、不安なような心配なような気持ちでいっぱいになると、また、SOLの生徒に寄り添い元気にキャロいてちと会って、何ともいえない多幸感と安心感に包まれる。遠いところにいる2人を自然にわけつつ、橋渡しをしていたのがSOLだったように思う。

さらにSOLは、てちがケガをしたとき、ライブや音楽番組の欠席が続いて不安なとき、本人の言葉を聞けて安否確認ができる貴重な存在だった。

それも深刻になるのではなく、右腕をケガしたときは「右手無理奈」という別名をつけて笑いに変えてくれたり、記者会見やたこ焼きパーティーを開いて何気なく元気な声を、ありのままの言葉を届けてくれたことで、ホッと息をつけていたのだ。

特に疑似記者会見で生徒の質問に答える回では、リアルなシャッター音に「ヒィー! 待って待って!」、「もう! 笑ったからって撮らないで!」と笑ったり怒ったり、怯えたりとクルクル変わるてちに大笑いして身悶えた。もし、音楽番組の平手友梨奈しか知らずに、この回を聞いていたら衝撃はとてつもなさそうだなと想像するのも楽しい。

一挙手一投足が取りざたされてしまうてちにとってSOLは自分の番組なのだから、言い訳をしようと思えばいくらでもできる。しかし、そういうことは語らず、率直な気持ちをシンプルに伝える姿は言葉を大事にしているのと同時に、聞いているファンを信頼してくれているように映った。


SOLのお楽しみ、モグモグタイム


SOLで何か食べるモグモグタイムを楽しみにしている人は多い。もちろん私もそのひとりで、ラジオ番組で咀嚼音と「おいしぃ」というシンプルな感想を聞いて喜んでいるのは、冷静に考えるとかなり怖い気がする。

私の最初のてちモグモグタイム、モグてちは、2017年12月21日のクリスマスパーティーだった。

合計3回、てちサンタになっているけれど、この記念すべき初サンタが与える衝撃が大きすぎる。

サンタ帽子をかぶるのを恥ずかしがり絶対拒否するのかと思いきや、目まで隠すというエキセントリックなかぶり方で押し通す。でも、指令をクリアしてチキンが食べられると無邪気に喜び、おそらく口いっぱいに頬張ったのだろう、「ほいひぃ!」と満足そうに言うのが、たまらなく可愛い。よかったねー。いっぱい食べな、とたくさん差し出したくなる。この回は、他にも「チキン食べたいよぉ」という囁きや小声の歌、校長乱入を止めるてちなどキャロポイントが多すぎる。

モグてちは大人気企画となり、熱々のたこ焼きを「あっーーい!」とジタバタしながら食べたり、毎年進化する誕生日ケーキに冷やし中華、ハムマヨトースト、カップラーメン、かき氷、高級食パン、豆、チョコレートと、こんなに食べているラジオ番組ある?と疑問になるくらい、たくさんモグモグしてくれた。

人気の理由は「ファンだから…」というだけでなく、食べ方がキレイだからもあると思う。

ケーキのようにあまり音がしない食べ物はもちろん、冷やし中華のきゅうりや麺など音がしやすい食べ物でも汚い音がしない。しかも、ネタ的に「おいしそうな音をたてよう」という意図がないから、わざとらしさもない。リアクションにしても、「わぁっ、おいしーい」みたいな可愛さアピールはなく、ひたすらモグモグしていたり、「あっつ!」や「うーん。マヨネーズ…」という自然な感想だけ。本当に嘘がない子なんだなあと勝手に信頼を高めていた。


一緒に楽しむから、寄り添う逆電に


てちが最も楽しみにし、大事にしていたのはラジオを聞いている生徒に電話をする「逆電」だろう。

普段、大人に囲まれて過ごしているてちにとって、同年代に対する思いはとても強いのだと思う。一緒に楽しもう、私も同じだよと隣に座ってくれるような語りかけは聞いてるだけで、癒された。

初期はクイズやイントロクイズなどで緊張をほぐして、一緒に楽しんでいるようだった。緊張してあまり話せなかった生徒には、番組内でまさかのかけ直しをして「緊張してんじゃねーよ! もう!」と距離を詰めたり、イントロクイズで「もう1回!」とガチ勝負を挑み続けたのに負けてしまったりと自由に振る舞う姿が何とも可愛く面白い。相手の子がうらやましいとは言わない。言えない。

逆電をしているときのてちは感心することや学ぶことが多かった。
垣根を取り払う率直さ、話を急かさない優しい相槌、悩んだり迷っている生徒の気持ちに寄り添い、自分の考えを提案しても押しつけない思いやり。どれだけの思いを抱えたら、こんなに優しい向き合い方ができるんだろうか。そう思う場面がいくつもあった。

聞いていて優しい気持ちになったのは、転校する友達に何かしたいという生徒への逆電だ。2人の間に入っていくことはなく、でも、気持ちを伝えたい生徒に願いを叶えていた。何より、この逆電の満足度を「点数じゃ、表せられない!」と自分のことのように喜んでいることで、てちがいかに生徒の思いや共有する時間を大事にしているかがわかる。

また、逆電では同年代以外の人と話すこともあり、てちの誠実さと対応力の高さを実感できた。一番、感動して、今でも思い出すのは最年少5歳の女の子との逆電だ。「てち、だいすきだよーおうえんしてるよ」とてちへの思いをそのまま伝える姿に、その気持ちだけでいいんだと教えてもらった。

生徒のお母さんと話すときに見せる礼儀正しさと親しみの絶妙なバランスは、大人のファンとして聞いていてなぜかうれしくなった。


SOLでわかる、大人との信頼関係


SOLを聞いていて驚いたのは、てちの明るさや無邪気な姿だけでなく、とーやま校長やすっちゃん、裏話で出てくる身近なスタッフさんとの信頼関係だ。

とーやま校長にしろ、度々、話題に出るメイクさんにしろ、てちが心を許し信頼している大人は、チヤホヤしない人だという気がする。一緒に楽しむけれど、叱るべきときは叱る、普通の高校生として接してくれるのが心地よく、信頼できるのだろう。

10代の子が自分を特別扱いし優しくしてくれる人ではなく、時に厳しいことも言ってくれる人と距離を縮められるのは、素直にすごいなあと感心してしまう。そういう人たちがまわりに集まり、ksgkっぷりに怒りながらも楽しそうなのはてちが自分の意見を持ちつつ他人の意見にも耳を傾けるからだと思う。表面的に「言うことを聞いている」としても、それが本当に響いてるかどうかは見ていればわかる。聞き流している人には、わざわざ怒ったりしない。

欅坂の曲が「大人の言いなりにならない」というメッセージ性が強く、てち自身、過去の雑誌インタビューで「大人に負けない」と語っていることもあり、どこかで常に大人と戦っているんではないかと思う部分があった。でもSOLを聞いていると、きちんと信頼できる人を見極め関係を築いているとわかり、過度に心配する必要ないんだと安心できた。

何より、てちが校長と言い合いをしていたり、メイクさんやスタイリストさんに「怒られましたー」と話している声がとても明るく、どこかうれしがっているように感じる。2018年では、三者面談で怒られるのが嫌すぎて「どうしたらいいか教えてください」と番組内でアドバイスを求めていたことを思い出すと感慨深いし、ラジオでそんな発表をしちゃうてちも可愛いなあとニヤニヤしてしまう。

てちのまわりには、彼女を愛して、ただ甘やかすだけでなくきちんと向き合い、寄り添ってくれる大人がいる。いちファンに過ぎない私は、ただ「大好き。応援してるよ」の気持ちだけを持って見続ければいいんだと思わせてくれたのは、間違いなくSOLだった。


卒業式とキズナ感謝祭


とんでもなく長くなったし、ここまで読んでいる人はいないだろうし、もう書くのやめようと思ったけれど、やっぱりこれを書かないわけにはいかない。

3月16日から始まった最後の授業。
始まる前は寂しさと不安、緊張で「聞けないかも」と「いや、ちゃんと聞かなくちゃ」の狭間で揺れていたけれど、てちの声を聞いた瞬間、緊張がほぐれた。これぞてち効果。

「すごい緊張するなー、どうしよう」という言葉から、てち自身も同じような気持ちを抱いていたと知り、このままの気持ちで授業を受ければいいと心が軽くなった。最後まで、SOLのてちに救われている。

どの授業もてちらしさと愛情が詰まっていて、ものすごく寂しいのに心が満たされるという今までにない感情を味わった。

雑誌撮影時のksgkエピソードやメイクさんとの攻防、逆電、すっかりおなじみになった柴犬小鉄との絡み、優しいてちおねえさん…。ファンの願いを叶えてくれたような授業に、改めてSOLはてちだけでなく、聞いている人に対しての愛情も感じていた。そういうところだったからこそ、ありのままのてちでいられて、色んな顔を見せてくれたのだろうと思う。

そして、みんなから届いたたくさんの手紙やアルバム、プレゼントが、3日間に渡って放送後記に掲載された。自分が送ったものを見つけた人がうれしいのはもちろんだけど、例え載っていなかったとしても、SOLの職員さんがてちに届けていないはずない。みんなの思いは絶対届いている。そう信じられる場所があることが何よりうれしい。

卒業式は言葉にするのがもったいないくらい多くのことを残してくれた。
校長との変わらぬやり取りやまさかの「プレミアメロディックス」まだ言えない問題など、最後まで笑わせてくれる場面もあるのがSOLだなあと思う。


心が震えたてちの答辞。
生徒のみんなが助けになっていたこと、SOLの職員さんが何があっても変わらずに温かく迎えてくれてうれしかったことを飾らない言葉で伝えてくれた。

同じことをてちにも、SOLに対しても思っていた。何か挫けそうになると「てちのがんばりに比べたら…」と奮い立てたし、どんなときでも温かいSOLの存在に安心できた。校長の言う通り「愛しかない」。


そして、大事な大事な約束。
言葉を大事にして、ネットで傷つき、満身創痍でも立ち上がることをやめなかったてちだからこそ深く響く。

具体的な内容についてはすでに各メディアが記事にしているので省くけれど、私個人としては「たかが言葉ではない」「逃げずに向き合う」「信頼している人に頼る」だと思う。

特に言葉については、「傷つけないであげて」というだけでなく、傷つけられてしまったとき、「自分が弱いから」と自分を責めなくていい。たかが言葉なんかじゃない。嫌だと伝えていいし、伝えるべきだと受け取った。

発した言葉は受け手によって表情を変える。

この答辞を実際に聞いた人、記事で読んだ人、様々だと思うが、どんなに心を尽くしても伝わらないことはある。それを憂うよりも大事なことは、自分がどう受け止めて考えたのかということだろう。

多くを語らないてちが、約10分にわたって話してくれた約束。
そこに至るまで、どれだけの思いを抱えて傷つき、戦ったのかを考えると胸が痛くなる反面、とても安心した。

それは「信頼できる大人に話してみて」という言葉を聞けたから。
てちが苦しんでいるとき、眠れないくらい傷ついたとき、信頼できる大人に話して頼ることで、戦い続けられたのだと思う。そうやって傷ついても諦めないてちだからこそ、まわりの人たちも寄り添い支えてくれたのだろう。そういう人と巡り会い関係を築けているのならば、ひとりで歩いていても孤独ではない。


胸に突き刺さる答辞で「またいつか」と別れた3日後のイベント、キズナ感謝祭。音声授業で現れたてちは、清々しいほどのksgkでキャロまくっていた。

声を震わせながら、一言一言、大切に答辞を語ってくれた子と本当に同一人物なのか?と疑いたくなるけれど、このギャップこそが平手友梨奈だった。そうだった。こっちの予想や心配なんて、いつも軽く飛び越えてくる。

しょっぱなから繰り広げられる校長と漫才のような掛け合い、口答えしたかと思えば校長に合わせて歌を歌ったり、ファン待望のお年玉おねだり。さすが7回も乱入しただけのことはあって息もピッタリだ。この2人のラジオ番組が聞きたい。さぞ面白く、でも真面目に熱い番組になるんだろうなあと想像は膨らむ。ぜひ、お願いします。


3月7日にMTVで放送していた欅坂の歴代MVとライブ映像を見て、MV集はてちのいた欅坂パフォーマンスのドキュメンタリーそのものだった。余計な演出などなくても、彼女たちがもがきながら成長していく様がありありと伝わる。

今回、書くにあたって初登校からの放送後記を見返したり聞き返して、SOLは平手友梨奈のドキュメンタリーだと感じた。信頼できる人に囲まれて変わっていった部分と変わらず無自覚に面白いksgk、どちらも身近に感じられるとても貴重で贅沢な時間だった。

パフォーマンスとSOL、2つのドキュメンタリーを見届けることができたのは本当に幸せで、この魅力に気づけてよかったと心から思う。

てちにオファーしてくれたこと、ひとりのラジオという不安に負けず挑戦してくれたこと、感謝しかない。てち、SOL GIRLS LOCKS!職員さん、本当にありがとうございました。

最後に大好きすぎる小鉄との初絡みとてち猫の放送後記を貼っておきます。いつか、またてちの遠吠え聞きたい。ウォォォ~~ン!!


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