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実写 CITY HUNTER プロット分析

プロット分析ってこれでやりかたあってるんかな。
シーンを全部文字起こしした。


最初のカットは伝言板に書かれたXYZ「妹を探してください」から。
美人な白ニットを着た女性が凌に依頼するシーンから始まる。
シーンが切り替わって、夜の新宿を俯瞰で見下ろすカットに。
Angel Dust(AD)の影響で、若者が暴走するテレビニュースやネット記事のカットが入りながら、新宿のビル屋上でサウナを覗い見している冴羽獠のシーンに写る。すぐにビルに連行される胡桃を見つけた獠は、そのまま鉤爪を使って胡桃がいるビルまで移動。

ここで槇村と獠の「プランBだ」「元からAなんてないだろ!」というやりとりが登場。格好いい。

アクションシーンを挟んだのち、獠が胡桃に手を差し伸べるがくるみは逃走。
このアクションシーンでも「現役じゃないんだから…」と呆れながら戦う槇村が格好良かった。
槇村と合流後、ヤクザとの戦闘シーンを挟んで胡桃を追い詰める。が、くるみはADを投与して逃走する。
現場に落ちたADを槇村がポケットにしまう。後ほどわかるのだが、槇村は警察官時代からADの存在を一人で追い続けていたことがわかる。
まったくシティハンター知らない自分からすると「槇村が裏切るのか…?」とミスリードしてしまったが、その誤解はすぐに車内の「さっきポケットにしまったものなんだよ」という会話シーンでなくなった。

シーン切り替わり、野上に叱られる獠と槇村。
説教後に槇村が香と待ち合わせているレストランまで送る獠。
「手出すなよ」「しつこいな!」という下りがあったが、この後獠と秀幸がパートナーになるからってことか。

槇村が香に実の家族じゃないということを伝えようとした瞬間、ユニオンが運転する車が突っ込んで槇村は瀕死状態に。
ADを投与した暴走状態のドライバーが車内から降りてきて、槇村をナイフで滅多刺しにする。
「すまない。勝手をした。」「慣れないことするから。」「香を頼んだ」のやり取りが良かった。
火災報知器のスプリンクラーが作動して、雨に滴りながら槇村を抱きしめる獠。
瀕死の秀幸からADが入ったアンプルを受け取って、槇村は死亡する。

ここでオープニングが挟まる。緊張感あふれるストリングスの音楽。ドラムが細かく刻まれながら、CITY HUNTERの文字の内側で新宿の街並みが映し出される。

オープニング後、槇村が亡くなった事件がラジオで流れながら、またしても伝言板のカットでXYZ「連絡して 香」とのこと。
それを確認した獠は一人で夜の街に繰り出し、聞き込み調査を開始する。

シーン替わり、レストランでの監視カメラ映像を検証する警察官の野上冴子。獠がADのアンプルを受け取っていることに気づく。

伝言板に「連絡して」と書いたのにも関わらず、全く連絡してこない獠に呆れた香は、自らの足で歌舞伎町に足を運ぶ。
そこには、キャバ嬢に挟まれながらだらしない顔をしている獠の姿が。呆れた香は自分で聞き込みを始めようとするが、すぐに獠に止められ「帰って寝てろ」とあしらわれる。

「寝て起きたから来ました」というセリフと共に、シーンは獠のオフィスへ。呆れる獠と兄の証拠品を探す香。
そこで、槇村が持っていた銃であるコルトローマンMk IIIを知る。試しにコルトローマン Mk IIIで的を4回連続ど真ん中で射抜く獠。その銃声の大きさに驚いた香は、兄がいた世界と自分のいる世界の違いを知る。

シーン代わり、今度は野上たちが先日槇村を殺害したAD投与者の死体を発見する。
AD投与者は、3日間の暴走後に死亡してしまうことが暗に示される。

次にくるみのシーンへ。マンガ喫茶で閉じこもっている胡桃。そこにLORE(ローレ。本作内での大手化粧品会社)からコスプレイベントに参加しないか、という旨のDMが届く。惹かれる胡桃。

またシーンが変わり、新宿の街を遊び歩いている獠のシーンへ。キャバ嬢たちにデートを誘われるが「うーん、今日は無理だ!」と笑ってお茶を濁している。これ、実は獠が調査を地道に行っていた証拠になってる。面白い。

「しつこいねぇ、おたくも。」「引き受けてくれるまで一生付き纏ってやる」というやり取りの後「そんなに知りたいなら見せてやる。こっちの世界ってやつをな。」と言ってから獠のモッコリダンスが始まる。

モッコリダンスに呆れた香を引き連れて、すぐその隣にある闇カジノへ入る獠。実はこっちの闇カジノこそが「こっちの世界」であり、阿久津という裏社会のドンに出会う。阿久津はこの実写オリジナルキャラとのこと。

阿久津からADの概要を軽く聞いた獠。トー横界隈にADが蔓延しているという設定が、なかなか上手く現代の社会問題に落とし込んだなぁ、と感じた。ここで「くるみはADを投与されても死なない特殊体質である」ということが告げられる。

その後、さっそくトー横に向かう香と獠。偶然にもくるみに出会う。香に声をかけられた胡桃は焦ってすぐに逃亡。
クラブに紛れ込む。クラブのなかには何故かユニオンの殺し屋・ヒグマがいる。銃を突きつけられて人質になる胡桃。
それを正確無比の銃の腕前で撃ち抜く獠。撤退するヒグマとそれに乗じて逃げるが、体力が切れて倒れ込んでしまうくるみ。

目を覚ますと、獠のオフィスに来ている。すぐにそこから逃げようとするくるみだが、まだ体力がない。

獠がポケットからADのアンプルを出すと、すぐに自分が知っていることを話し始める。
ケントという友達が居なくなり、それを追いかけていたら謎の組織(ユニオン)に連行されて自分もADを投与された。
このことを誰かに知らせたいから、なんとか逃げ切ったが今度は阿久津たちのヤクザに取り囲まれる。これが冒頭のシーンである。
くるみと「でもなんで私のことを追っていたんですか?」「そりゃお前のお姉さんから頼まれたからだよ」「…?姉なんていませんけど」というやりとりがある。くるみには姉なんておらず、獠は自分が騙されていたことがわかる。

シーンが変わってユニオンのアジトへ。夜のクラブにてくるみの連行を失敗したヒグマが叱責される。
が、ここで殺されたのはモブキャラ。このモブキャラの殺害方法として、首筋に仕組まれた時限爆弾が爆発する。
ユニオンの人間には全員これが仕込まれいるということがわかる。
「君たちの手で最後のピース(くるみ)を探してきてくれ」とシーンと共に切り替わり。

獠と野上が夜の高層ビルにてADの詳細を話す。「その昔、戦争兵器として使われていた薬物だ」という説明が獠からなされる。
また、ここで香の父親は、槇原の父親が殺害してしまったAD投与者であるということが明かされる。

獠がオフィスに戻るとコスプレをしているくるみと、それを応援する香の姿が。
話を聞くと、今後開催されるLOREのコスプレイベントにどうしても参加したいそうだ。
LORE社長の瀬田月乃の美貌にやられて参加することに。
LOREの親会社は瀬田薬品工業、という先代から続く製薬会社。
この製薬会社はもちろん、Angel Dustの制作に関わっている黒幕企業である。
つまり、ユニオンとも提携していた。ユニオンには巨額な資金があるので、ここから援助を受けながら瀬田薬品工業の技術を活かしてADの開発をしていた。

コスプレ会場のシーンは、瀬田社長のインタビューから始まる。ここで、なんとなく瀬田社長がすごい人なんだぞ、ということを観客が理解する。

コスプレ舞台に上がる前に緊張するくるみを励ます獠。ここで頬に手を当てて「お前ならできる」と喝を入れるが、この際にくるみにGPSをつけていたことが後から分かる。
このコスプレシーンで香の100tハンマーが登場する。コスプレという現代的な形を使って、原作の有名なギャグ要素を取り入れた。

瀬田薬品工業の瀬田社長が「どうしてもあなたに出てもらいたい」とくるみにオファーを送ったのは、くるみ捕獲のためだった。

原作アニメの声優さんもコスプレイベントで登場してたらしい。気づかなかった。
ミルクが舞台に立ったタイミングで、原作アニメの声優の声が登場。
オタクたちがミルクのパンツ写真を撮ろうとするが、すべて獠が防ぎ切る。

このギャグアクションシーンを挟んだ後で、本命の敵であるユニオンからの刺客・蠍とヒグマが登場。
蠍は冒頭のシーンで白ニットを着て、くるみの姉だと偽った人物。
「妹を、返してください…!」と微笑してから戦闘シーン開始。

蠍がナイフによる近接戦をしながら、遠隔でヒグマが睡眠銃を発射。すぐにくるみと香は舞台裏に逃走し、獠の戦闘シーン開始。

舞台裏に逃げた胡桃は、警察官の伊東に連行される。瀬田が伊東を連れてきたが、ここでも既にコミュニケーションが取れていたんだなぁ、と見返して気付いた。

無事に獠は蠍、ヒグマに勝利して蠍はパトカーで署まで連行。ヒグマは怪我を負って撤退する。
パトカー連行中に、首筋に付けられているタイマーで蠍は死亡。同時に、伊東に騙されて倉庫に連れて行かれたくるみのシーンになる。
伊東はユニオンから札束が入ったカバンを渡されるが、このカバンにもタイマー式爆弾がセットされていた。伊東、爆殺。いや、当たり前すぎるだろ。伊東さん、キャラ雑すぎる…。

シーンが変わり、野上からの電話をオフィスで受け取る獠。連行中に蠍が爆殺されたことを知る。
「完全に手詰まり」だと野上から告げられ、屋上で黄昏る獠と香。
ここで蠍を生きたまま警察に連行して、無事にアジトの情報とかを吐けたらよかったってことなんだろうね。

屋上で黄昏ている獠に対して、香は「自分が本当の兄弟じゃないことくらい知っていた」と本心を話す。「家族なんだからわかるよそのくらい!」という言葉を受けた獠は、単身でアジトに突っ込むことを覚悟する。

コルトローマンMk IIIを香に持たせ、「仇 取りに行くぞ」とLORE本社へ直行。
このLOREにADの実験施設も併設されている。

シーン変わり、LORE本社の実験施設へ。拘束された状態で採血されたくるみ。
このくるみのDNA情報を使って、副作用がない完璧なADを作ると意気込む瀬田社長。
ここでくるみは裏切られたことを知る。監視カメラにはADを投与されて正気を失ったくるみの友達(おそらく彼氏)のケントの姿が。

ADのアンプルを眺めて興奮する瀬田が、突如としてメスで首筋を切られる。

ユニオンの日本支部代表である今野が研究員のフリをして組織に潜り込んでいたのだ。

アンプルを踏み潰して、研究員を射殺する今野とユニオンの特攻部隊。

くるみのイヤリングを触った今野は、くるみに発信機が付けられていることを知る。

シーン変わり、LOREの本社へと向かう車中の獠と香。
阿久津からの電話がかかってきて、ユニオンの情報を知る。
ユニオン・テオーペが正式名称で、世界中の大企業と手を組みながら悪事を働いている。
LOREとは、日本のフロント企業として関わっていた。「無事にLORE本社から帰って来れたら、あのお店貸切にしてやる」という約束と共に、LORE本社に繋がる地下トンネルに到着した獠と香。
車が入れないので、ここからは歩いて進む。

香にマシンガンが入った袋を持たせ、地下トンネルを進んでいく。

シーン変わり、伊東の死体がある倉庫に辿り着く野上と警察。
伊東の端末を調べるように指示を飛ばす野上。この端末経由で、彼らはLOREが黒幕であることがわかるんだろうね。

またシーンが戻って、LORE本社にたどり着いた獠と香。
そこには、大量の特殊部隊の姿が。「Uber Eatsです!このなかにヤンニョムチキン頼まれた方! …。あ、じゃあキャンセルしておきますねw」というギャグセリフと共に、戦闘シーン開幕。上手く香と連携を取りながら、モブ特攻部隊を蹴散らしていく。

取り囲まれたときに「仕方ない、プランBだ」「元からAなんてないでしょ!」というやりとり。
冒頭の槇村との会話が彷彿させられる。

戦闘シーンが終わると、そこにはくるみに銃口を突きつけられながら笑う今野が登場。

今野は獠をユニオンに入らないか歓迎するが、獠はそれを

「よく喋るハエだなぁ。俺のパートナーを殺ったんだ。黙ってあの世で土下座してろ」

というセリフで一蹴する。「想像通りだ…」と不敵に笑う今野は、ボタンを押してADを投与されたドーピングヒグマが登場。これで3回目の登場である。
エレベーターのボタンを押して、最上階のヘリコプターまで移動するくるみと今野。

香は急いでエレベーターを呼び戻して、最上階へと向かう。

香の父親はユニオンの社員で、今野の密告によりADが投与されて暴走したことを知らされる。
そして、それを殺したのが槇村の父親であることも知る。とヒグマの戦闘シーンが挟まり、同時平行で香が最上階に着く。
が、そこには防護ガラスに阻まれて入れない屋上があった。ガラス越しに会話を始める香と今野。

地下実験施設でのヒグマと獠の戦闘シーン。口に手榴弾を咥えさせ、心臓を鉄砲で撃ち抜いて獠の勝利。急いで最上階へと向かう獠。

警察がLORE本社に到着。本社のドアをこじ開ける。

香の父親はユニオンの社員で、今野の密告によりADが投与されて暴走したことを知らされる。
そして、それを殺したのが槇村の父親であることも知る。そして、槇村が死んだことも煽る今野。
「次は誰かな」と香を煽るが、それに対して「次はお前だ」と言い返す獠。

防護ガラスを発砲によって叩き割ると、今野を追い詰める。

トドメを刺そうとする獠だが、それと同時に香も槇村の銃・コルトローマン Mk IIIを今野に向ける。「いいぞ…そうだ、ここだ」と眉間を打つように指示する今野。だが、結局香は引き金を引けなかった。

香を抱きしめる獠。すかさず、今野の首筋時限爆弾が鳴り始める。
慌てて獠を殺そうとする今野だが、抱きしめながら獠がコルトローマン Mk IIIの引き金を引いて今野は死亡。

野上たちに身柄が引き取られるくるみ。
ここで香と野上が目を合わせる。何かを悟ってため息をつく野上。多分、野上は獠に恋心を寄せていたが、香が新しいパートナーになることを知ったってことだと思う。

朝焼けの街を飛ばしながら鼻歌を歌う獠。
槇村の墓参りに行く香。墓参りの帰りに、instagramにてこれからの報告をするくるみの投稿を見て、少し微笑む香。

シーンが変わって昼過ぎまで寝ている獠の部屋へ。

獠が半裸で起きると、オフィスの掃除をしてもっこり資料(獠の秘蔵AV)を捨て去った香がいた。
「今日から私もここに住むから。必要でしょ、新しいパートナー」と言って、100tハンマーを振り回す香。

エンディングにGet Wildが流れて映画終了。

エンディングの最後に、「XYZ」と書かれた伝言板のシーンが出てきて終了。


鈴木亮平かっこよすぎて草

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