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そろそろノートPCの外部冷却装置の決定版を決めて欲しい。その②

前回の記事がアクセス急上昇しているので追加で書いていこうと思う。

前回はノートPCの冷却についての概要と、個人的な見解について述べたので、今回は冷却装置自体の種類と、それぞれの方式のメリットとデメリットについて書いてみようと思う。

ノートPCの外部冷却装置の方式は、6種類あると思う。

見解は多数あると思うが、私は次の6種類に分けて考えている。
複合型もあるので必ずしもこの中だけで語れるわけでは無いが、ほぼ全ての外部冷却装置は以下のものに集約できる。

ちなみに「扇風機の風を当てる」も立派な冷却方法だが、それは今回語らない。

① ファン付き冷却台

最も一般的で、市場で出回っている機種が多いタイプだろう。
メッシュ台の下にファンを取り付けて、下からの風によって乾かすタイプだ。

金属製のものもプラスチック製のものもあるが、方式的には素材はあまり関係ないと考えている。
このタイプは、ファンの位置と強さだけが重要だ。

メリットは、
・種類が豊富で選び放題
・床に直設置しないので、床に保熱してしまうことがない
・ファンを回さなくて良く、置くだけでも一定の効果はある

デメリットは、
・ファンの強さで効果が左右されるので弱いファンでは効果が薄い
・ノートPC側の吸気面が合わないと効果が薄い
・USB電源なので、USBポートがひとつ埋まる

こんな感じか。
ノートPCの冷却台を探すと大体このタイプになるので、最初はまずこのタイプになるだろう。

② ファン無し冷却台(ノートPCスタンド)

冷却台というよりはノートPCスタンドだ。
マルチモニタで構築するときによく使われるもので、冷却効果は副次的とも言える。

メリットは、
・画面の位置を調整できるものもあるので、見やすくなる
・ノートPCの底面にガッツリ空間ができるので、風通しが良い
・アルミ製のものは後述の熱伝導冷却効果も期待できる
・電源不要

デメリットは、
・冷却はあくまで副次効果
・ノートPC底面を塞ぐ形になると効果が薄い

おしゃれなデザインも多く、オフィスで使っていてもあまりギーク感が出ない。

③ 排熱口吸い出し型

これは割とマニアックだ。
サイドブロー式の排熱口にしか使えないタイプが多く、設置部品を両面テープでくっつけるので、目的が明確でないと使い難いピーキーな方式であるとも言える。

メリットは、
・排熱口が合うならジャストフィットする
・ファンは強めのものが多いので、風量はなかなかある

デメリットは、
・排熱口に設置用の部品を取り付ける必要があるので不可逆的
・片面排気のものにしか使えないので、使えないノートPCも多い
・コンセプト製品的で、効果の程は微妙

こう言うのが好きな人は使うと良いが、吸い出し型の排熱装置はエアフローに明確な目的意識がないと使いづらいだろう。

④ 熱伝導タイプ

ラジエーター的に冷やす方法だ。
美学ではある。
すのこタン。もこれだ。

メリットは、
・無電源
・金属と触れると冷える、と言うシンプルな話

デメリットは、
・発熱する面と接地してないと効果が出ない
・排熱口を塞ぐと逆効果

アイスノンを下に敷くのと原理的に変わらないが。もちろんアイスノンは結露するので厳禁だ。

⑤ 冷却パッドタイプ

発熱部に貼る湿布だ。
スマホにも使えるものもあり、方式自体は古くからある。
10円玉もこれの仲間と言えるが、このタイプは粘着シールで貼るので、取り外しは使い捨てでできない。

メリットは、
・発熱部が明確なら必ず一定の効果がある
・小さい

デメリットは、
・粘着シールで貼るので、取り外しするなら都度買い替え
・ピップエレキバンみたいな見た目になる

そんなに悪くないと思うが、粘着式なのは支給PCに使いづらいだろうか。

⑥ 踵台タイプ

ヒンジ部分を載せて、ノートPC底面を浮かせる。
ノートPCスタンドの仲間だが、なんなら辞書でも雑誌でも良い。
ファン付きのものもあるが、付けなくても効果はあるだろう。

メリットは、
・ヒンジを浮かせれば良いので何でも良い
・底面を塞がないので通気性が確保しやすい

デメリットは、
・ノートPCの冷却機構が弱いとあまり意味がない
・背面排気型のものは、塞いでしまわないように気をつける必要がある

こんなところか。
個人的には、ゴム足が高ければ全て解決すると思う。
キーボードみたいに折り畳みの脚が共通規格で登場しないかと思うのだが。
オーディオ用のインシュレーターを使いこなせるならば、これが最適解だと思う。

・点で支持するので、廃熱口を塞がないようにできる

ただし、この場合はキーボードは外付けが良い。
インシュレーターに載せた状態でタイピングするのは、不安定ゆえにあまり現実的ではないだろう。

HDDからSSDになる過程で、斜めに接地しても怖さがなくなったのは大きい。
回転機構があると、斜めに設置しておくのは何となく怖かったから。

どちらにしても信仰対象の違いで見解は無数にある。
好きな方法が一番効果があるに決まってるのだ。

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