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旅する道、サンリオピューロランドへ
誕生日にサンリオピューロランドに行ってきた話をします。
この字面を見て「おもんなさそうだな」と直感した方、その心に従って別の素晴らしいnoteを読みに行ってください。時間は有限です。
なんだなんだ…?読んでみるかあ…?と思ってしまった方、どうぞお進みください。ようこそ。
ことの始まり
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研修が終わりその足で、名駅の髙島屋にて同期とかき氷をキメていたとある平日。その言葉は唐突にやってきた。
「サンリオピューロランドに行こう」
「行こう」
我々は基本的にイエスマンなので、どちらが言い出したのかもはや覚えてない。しかし前々から行きたいねえという話はしていたので、仕事の非繁忙期に入った今、チャンスを逃すまいと提案したのだ。我々の行動の速さがどれくらいかと言うと、このあとすぐに二人揃ってサンリオショップでチケットを購入したくらいである。
土日の予定を確認しあうなか、さくさくと候補日を出し合い日程が決定。なんとなしに「あ、この次の日誕生日だわ〜」と呟く。
「え?じゃあ誕生日に行こうよ」
「最高か?」
ちなみにこの友人は大学からの付き合いで、今でもゆる〜く関係が続いている。私も彼女にとって最高でありたいなと再確認した瞬間だった。
台風が来る中
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今年のお盆は台風にぶん殴られていた日本列島、はじめは関東直撃かと思われたが、日に日に予報は西へ西へ。東京旅行を計画しているまともな人たちはお盆に入る前に「今回はやめとこうかぁ」となるだろう。しかし今回、サンリオピューロランドに行く我々は全く微動だにしなかった。
これまでの我々の歴史を振り返ろう。
4年前の北海道旅行、台風で名古屋からの飛行機が飛ばなかった。でもなんとか気合いで成田まで行って北海道便に乗り込んだ(しかしライジングサン1日目は中止になった)。
コロナあけ数年ぶりに集まるランチ、台風で電車が止まった(ちなみに次の週にリスケしたのに、その週も台風が来たけどなんとか集まった)。
去年のクリスマス鍋会、大雪で電車が遅延しまくった。でもなんとか集まった。
嵐を呼ぶ女たちか?
もはや誰が雨女とかいうレベルではない、嵐を呼んでいる。だけど全てなんやかんやで目的は達成できている。そのうち落雷でそろって死ぬんじゃねえか?と思うこともある。それはそれで面白いかもしれない。
嵐を呼ぶのはともかくそれでもなんとか集結しようとするこの精神、仕事では見られない謎のやる気。
ということで
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小雨のピューロランド。
まあ雨でも関係ない。なぜならサンリオピューロランドは室内完結型アミューズメント施設だから。嵐を呼ぶ我々には持ってこいの施設であった。
お出迎えはキティさん
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入ってすぐ目に入るのは、両手を広げて我々を迎えてくれるキティさん。サンリオ総選挙などでは忘れがちなのだが、サンリオのドンはハローキティなのである。そのことを再確認できるエントランスだ。
まずはサンリオ飯にありつく
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顔とれたわ。
このあとちゃんと美味しくいただきました。ポムポムプリンの体型とカツカレーのカロリーチックさがリンクしていて、無駄に一貫性を感じた。さすがサンリオ。
そんなポムポムプリンの顔にカレーをかけながらもぐもぐと食べ進む中、「さてとこの後は…」と計画を練る。
まずは推しを携える 話はそれからだ
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耳はなんか頭痛くなりそうだったので、キティさん本体を体にまとうことにした。ついで友達に勧められてにお誕生日カード?みたいなのも首から下げた。
こういうのって保険証とか免許証とかいるんかな…と思ってカバンの中で用意しつつ「あの…お誕生日なんですが…」と店員さんに申し出ると、「おめでとうございます!」と言って渡された。完全なる自己申告制。サンリオの民は人を疑わない。
お目当てのキャラ
サンリオピューロランドにはキャラクターグリーティングという制度がある。簡単にいえば推しとの撮影会である。今回我々が会いに行ったのはこのお二方である。
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かわいい。うん、かわいい。
ポムポムプリンとポチャッコ、なんかパ行多いな。このお二方は立体になることで可愛さが増しているタイプのキャラクターだった。
ところでこのお二方、見た目もめちゃくちゃかわいいのだが、なにより仕草にズキュゥウウウンなのだ。
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私がポチャッコのおててを見て「肉球だ〜〜🐾」と言うと、このようにおててを出して見せてくれた。ハイタッチしたポチャッコの肉球はふわふわして気持ちよかった。
アトラクションに乗ろう
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サンリオピューロランドには乗るタイプのアトラクションがある。あるっていうか、ふたつしかない。そのうちのひとつ、サンリオキャラクターボートライドに並んだ。マイメロは私も友人も「ちょっと距離をとりたい」というスタンスだった。
さてここで話は変わるが、サンリオピューロランドに来て思ったのは、「1軍キャラはたくさん会えるけど、それ以外の子達はなかなか会えないな…」ということである。
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私の友人はマロンクリーム単推しなのだが、正直途中までグッズショップと壁画以外でマロンクリームに会えていなかった。推しの露出が少なくて世知辛い。
そんな推しの露出が少ない中、このボートライドでは様々なキャラクターに会うことができる。
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このボートライドに乗ってると、「こんなキャラ…おったっけか…」「この子名前…なんだっけか…」が連発する。しかし、きっとどこかの誰かの心にいるキャラクターたちなのだ。ちなみにマロンクリームの後ろにいる豚のキャラクター、分かりますか?私は全く分からなかったので調べてみました。
ザシキブタはたあ坊と同期らしい。知らんかった。
このボートライドは2020年にリニューアルしてるらしく、新しいキャラクターがどんどん入っている。正直古いキャラクターたちは降板されてもおかしくないのだが、あえて残していることに感動する。認知度に関わらずどんな子でも登場する、それがサンリオなのである。
レディキティに会いに行こう
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サンリオピューロランドにおける一大イベント、キティさんに会うことだ。
HPで今日会えるキャラクターというページに「キティさんがいない😭」と嘆いたのも束の間、そもそもキティさんはサンリオのドン、いつでも社長室に常駐しているのだ。
私は幼少期、キティちゃんが大好きだった。
幼稚園のころの私の身の回りは、キティちゃんのトートバッグ、キティちゃんのサンダル、キティちゃんのお弁当箱、キティちゃんのおにぎり(母が型を買って作ってくれていた)と、あげ出すとキリがない。
思えば自我が出たころから、キティちゃんはマイフェイバリットだった。
けど、小学校にあがり、中学生になる頃には、いつの間にか自然と私の持ち物からキティちゃんがいなくなっていた。
もちろん今でも好きだが、あの頃みたいな「キティちゃんじゃなきゃやだ!」と言う気持ちはもうない。卒業した。
そう思っていたはずだった。
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キティちゃんじゃなきゃ、ダメだ。
キティちゃんと対面した瞬間、走馬灯のように、小さき私のお気に入りたちや、キティちゃんへの感情がぶわっと目頭に集まって、なんだかもうわけがわからなくなった。
そう、私はいくつになっても、キティちゃん推しだった。キティちゃんじゃなきゃダメだ。グッズ売り場で自然と選んだのもキティちゃんだったけど、もはやこれは幼少期からの本能だったのかもしれない。
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たった1分程度の時間で、20年以上前に持ってかれたような目まぐるしいひとときだった。この部屋を出たあと、なんか知らんが涙が出た。
〆はナカヨクコネクト!
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この夏にサンリオピューロランドに来たかった一つの理由、それがこの「ナカヨクコネクト」である。
「みんななかよく」
これは株式会社サンリオの企業理念。
私はどちらかというと「無理して仲良くなろうとしなくていい」派である。そもそもみんななかよくなんて、小学校低学年までだったと感じる。合わなさそうだなと思ったら距離を取る、賢い省エネな生き方だ。自分の心の安寧を保つために必要な行為だ。
でも、本当に幼きころはたしかに「みんななかよく」の世界だったのだ。そのことを思い出して、ちょっぴり切なくなった。
このナカヨクコネクトは、そんなサンリオの企業理念ををおもむろに浴びれるショーだった。
このショーは去る8月に幕を閉じたので、こちらでご覧ください。
ちなみにショーのお供は出来立てのポップコーンでした。小2ぶりに買った。
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サンリオピューロランドは、楽しい。
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6才ぶりのサンリオピューロランドは全く色褪せることなく、私たちの心に「みんななかよく」を植え付けていった。大人になってから足を運んで本当に良かったと思える、最高の場所だった。
最後に、この聖地がとにかく彼女で構成されていることを知ってもらいたい。
またいつか必ず行こう、キティちゃんに会いに。
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