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フレームで区切る

パウル・クレーが美術史で学ぶ名前から、実態を伴うようになったのはバウハウスで教えていた当時の作品を見た時からです。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 MIMOCA(通称ミモカ)で開催された窓展にも、パウル・クレーの作品がありました。

窓展は、フレームを考えるいい機会でした。フレームは線です。線には「分ける」機能があります。直線でも曲線でも、太い線は力強い印象を与えます。「花をひらく木をめぐる抽象」と題されたパウル・クレーの作品は、直線でありながら手書きの柔らかさを感じさせる作品でした。

自然の風景を切り取るフレームではなく、自然の動きそのものを形象化しているのです。 
ー窓学の視点からみる窓展ーより

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