日曜美術館アートシーンで放送された「中園孔二 ソウルメイト」@猪熊弦一郎現代美術館。
ソウルメイトというタイトルは、中園の言葉を意訳しているのではないか。直筆の言葉があるなら、それを展示しているはず。
個人のレポートが「ソウルメイトという言葉をノートに書き残していた」
と認識するのは今後も増えていくでしょう。
展覧会の公式カタログ、評伝がともに発刊されて、脚色と加工がお墨付きにならないことを願います。
出典が繰り返し引用されていく中で正誤は曖昧になり、通説になっていくことは往々にしてあります。瀬戸内国際芸術祭2010年の公式ガイドブックが発刊されて、島々の紹介は紋切り型になりました。
今回の展覧会公式カタログは作品単体のページに、作品の一部分を切り取った写真が2次作品のように掲載されています。見開きの紙面で切り取った写真は拡大して見ることができ、鮮やかさを添えていますが、作品をトリミングすることは必須だったのでしょうか。そこにキュレーターの私欲が見えてしまうのです。
作品の鑑賞にはいろいろな観点があり、感想は自由です。一つの情報を得たとき、それが原文とは思わないように気をつけています。出典を確かめていきたいと思っています。
作品がすべてを語るという前提で、作品に添えてある解説は一つの見解であって、その通りであると作者以外に誰が断言できるでしょう。作者が自らを語ることは、その時の真実です。
今回、中園のインタビュー映像がありました。そこにソウルメイトという発言はありません。
作品リストは字送りがガタガタ。この印刷、大文字英字は苦手のようでした。