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直線のプリズム MIMOCA

建築家谷口吉生による、猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA/香川県丸亀市)。いのくまさんのご指名で建築家が決まったとサイトに書いてあり、接点と経緯を追いかけています。

香川県庁(1955年竣工)を設計した丹下健三。谷口吉生と香川県の接点は、丹下健三かと推測するものの、谷口の父、谷口吉郎が東京帝国大学建築学科を卒業したのは、1928年(昭和3年)。丹下が東京帝国大学(現・東京大学)工学部建築科に入学したのは1935年(昭和10年)。もっとダイレクトに谷口吉生は、1965年-1974年 東京大学都市工学科丹下健三研究室および丹下健三都市・建築研究所に在籍していました。

MIMOCAの窓展で、器である美術館の建築美に触れました。天井の高い空間と光彩の入れ方が、展示作品の一つに思えました。

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エントランスから後ろを眺める↑
エントランスから2階を仰ぎ見る↓

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エントランスに飾られたオブジェは猪熊作↓

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直線と影の直線が織りなすホワイトキューブ。ここでの直線は気品のあるシャープさで、作品を前へ押し出します。立体造形の美しい基本が集合体となり、モダニズム建築と呼ばれるようになったのか、と思うようになりました。



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