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ふがいない

2016年の参院選、「選挙に行こう」のキャンペーンに関わりました。特定の政党を応援するのではなく、選挙に行こうと呼びかけた運動でした。駅前で、三越前で、各党が1台の選挙カーに立つ異様な光景がありました。交代で一人の候補者を応援演説をするなんて、今が野党共闘なんだと衝撃的な驚きでした。

民進党が候補者の擁立取り下げ、
全国の一人区で唯一共産党で野党を1本化
「小川さんの果たした役割は野党共闘の前進」と共産党香川県委員会の委員長がKSB特集で語っています(候補者が取り下げられた理由があるんですけれどね、あの時擁立されようとしていた人は今では自民党ですよ)。

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↑KSB特集 3分55秒の画像より

香川公開2日目、「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見ました。見慣れ景色や場所が映り、地元撮影のショートフィルムを見ているような感じです。場面は2017年の衆院選速報。諸島部の開票が早く(投票時刻も1時間ぐらい早めに切り上げて、選挙管理委員会へ投票箱を運びます)、土庄(豊島)の数字3655が出ました。僅差に迫っていて「浮動票が小川に流れた」とナレーションが入りました。

豊島(てしま/瀬戸内海)は小豆郡に属しますので土庄エリア、香川1区です。豊島のSさんが「小川淳也さん、いいやろ?」と応援していることを聞いたのは船でたまたま一緒になった時でした。「豊島に来てくれたんよ」「今度東京へ行くから、国会議事堂を案内してくださいって小川さんに電話したんよ」と、ミーハーな話から盛り上がったのです。国政とホットラインとは!と驚きつつ、そんなに気さくなのかと小川淳也という人柄にも興味がわきました。

豊島が有害産業廃棄物不法投棄事件を県民に訴えた時、地元紙の扱いといったら。豊島から県議を送り出した1999年の報道を、豊島の長老は「(開票予想を)一番多く読んでくれたのは朝日新聞」と回想し、地元紙を好戦的とみなしています。その地元紙が、小川議員の対立候補ですからね。

先日のj-waveで堀潤さんとゲスト小川淳也さんのトーク
小川さん=総選挙区で競り負けてきたのは何か。力不足、努力不足。選挙は相対評価。土地柄や野党に向いている保守地盤。非常に皮肉。胸を借りている選挙区は新聞社TVラジオ局を持っていて地元80年前からおじいさんの議席を持っている
堀潤さん=クロスオーバー、メディアダメでしょ 笑
と、3世議員のバックボーンをズバッと切りました。


本編の感想です。
ドキュメンタリーは小川さんの俯瞰した発言を切り取っていました。激昂することなく、発言は常にフラット。監督もまた作品の立ち位置に中庸を目指していたのだろうと思います。アンチ政権寄りに編集していますが、それは小川さんに打倒自民党という構図を描かせているからにすぎません。

香川1区に支援者がいるから小川さんを国政へ送れたのです。2017年選挙区で落選した小川さんが支援者に謝るシーンがあるのですが、私なら応援が力及ばずでごめんなさいというところです。ドキュメンタリーを見ながら、支援者はこの映画を見てどう思ったかときいてみたくなりました。日曜の夜、ラストの上映に支援者と思わしき高齢のお姿を何人も見かけました。

ドキュメンタリーの中で賞賛に値するのはご両親の姿勢です。髪結いの亭主だから「ちゃらんぽらんの親父」なんですね。我が子とはいえ、一人の大人としてみなし、対等であり、子への尊敬も伝わります。ご両親が整えた環境で、のびのびと思考の幅を広げた小川さん。ご両親が素晴らしい。

しかしながら見終わった後に強く残る思いは、1区に投票権がある身としてふがいない。


追記:2020-6-23
ご尊父とのやりとりを、小川さんがご自身のブログに書いていました。

2020年06月05日13:10
カテゴリ
5月26日「今夜は小川淳也がじっくり語ります!」テキスト配信 その2


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