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創作年を入れたサイン Gen Inokuma
画家・猪熊弦一郎(いのくま・げんいちろう1902~1993)のサインは、80年代以降に創作年も入るようになりました。Gen Inokumaの前か後にある2桁の数字です。
フランス留学を経て、従軍画家として戦地を描いた時、ニューヨーク時代には数字は見えません。
サインの年号から、作品が描かれた社会背景を推測するようになりました。創作が年代とともに変わって行く解説を読んで、それを検証するかのような鑑賞をしてきました。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)に何度も通ううちに、作風からどこに住んでいた時の作品であるか、だいたい把握できるようになりました。
猪熊の作品展がこの春2つ開催されます。
人口11万人弱の丸亀市に、現代アートの美術館があることは特筆すべきことかマーケティングの誤りでしょうか。高松市美術館がMIMOCAであったなら、年間200万人が来館するという金沢21世紀美術館のように集客できたでしょうか。
MIMOCAがあるのに、MIMOCAで開催できない特別展。イベント欄を見るとMIMOCAにいたキュレーターが各地へ転出したように思えてなりません。MIOCAがずっとあり続けられるようにと願わずにはおれません。
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