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月曜日のごまだれ

いつもは月曜日って結構元気なんだけど、いろいろあってマジでもう本当に全部ダメかもしれん♪となり、友達の誘いを蹴ってまで家に帰ってきた私はfire stickでアマプラを立ち上げた

迷うことのない手つきで「続けて観る」を再生
テレビに映し出される、おっさんずラブ(1期)(以下OL)の第6話

夜ご飯を食べたかどうかは覚えてないが、6話だったことはよく覚えている
なぜなら6話には、史上最高に好きなシーンがあったからです

6話は春田が「俺と牧は付き合ってます」と職場で堂々と同性恋愛関係をカミングアウトするところから始まる
このカミングアウトにより「俺達にもチャンスはあるのでは?」と捉えられた春田は黒澤武蔵部長に、牧は元彼の武川さんに狙われはじめる
ここが起承転結の起である
春田のカミングアウト後、牧が風邪で倒れ、普段料理は牧に任せっぱなしの春田ががんばってお粥を作るがそれがなぜか餅になったり、武川さんが「元彼ならではの武器」を駆使し牧の好きなみかんゼリー(この時点では春田は牧の好物とか知らないんじゃなかろうか)を大量に買ってきたりおでこtoおでこで熱を測ろうとしたりする
元彼の肩書き使って今彼にマウント取ろうとするシチュがシンプルに好きなのでこの辺で大喜びしました

そしてこの先に私の大好きなシーンが控えている
OLはリアタイしていたので真剣に見るのは2度目なのだが「そういえばここすごい好きだったな…………………」と思い、しみじみしながら5回くらい巻き戻したよ

春田が帰宅して冷蔵庫を開けるとそこには大量のスポドリ、エナドリ、そしてみかんゼリーが
「え?誰か来たの?」「自分で買ったんですよ」「こんなにぃ?」のやり取りの末、うるせー春田を黙らせるために、牧が突然のキスをお見舞いする
分かりやすく焦り散らかす春田(と視聴者)
アワワワワ…というオノマトペを纏った春田は牧の作ってくれたコロッケにサラダ用のごまだれをドバドバとかける
牧に「ごまだれそっちじゃない」と怒られ、「あ、そっか」と呟きながら微量のごまだれをサラダにかけなおす春田

ココ
私はこの、ごまだれシーンの一連の流れが、本当に好き
ごまだれをコロッケにかけるぐらいわかりやすく動揺する春田も、ごまだれをかけられたコロッケも、微量のごまだれしかかけてもらえなかったサラダも、至って普通にしている牧も、なにもかも好き
春田のわかりやすい動揺がごまだれだけで見事に表現されてるのが本当にたまらなくて、好きで好きで仕方がないのです

起承転結の承の終わり、転の手前に、丁寧に置かれたごまだれ
私はこの味を一生忘れないよ。そう思いました。

6話はごまだれ以外にも
「俺史上空前の蝶子ブーム」が到来してるマロとか
家庭力を見せつけるために奮闘する武蔵とか
ブレーキランプ5回、アイシテルのサインを「さようなら」と訳す春田とか
牧の可愛すぎる妹とか、やっぱりごまだれとか、見どころ満載なのだ

しかしごまだれ後に視聴者が皆木っ端微塵になり再起不能まで追い込まれる急展開が控えているのだが、一度リアタイしているので木っ端微塵は免れました
ヤムチャになるのはもう御免だ

こうしてごまだれパワーでなんとか持ち直した私は次の日も出社できたとさ

ありがとうOL、ありがとうごまだれ

もしかして、あのごまだれに仙豆混じってた?
なんてね

めでたしめでたし

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