就活から転職までを振り返って

振り返り

一般の就活のときによく言われるのは「就活の軸を大切にする」ということです。今思えば、転職の最たる原因は、就活時の軸が自分が大切にしていることとズレていたことにあると思います。

就活時に大切にしたこと

私が事務所の就活時に大切にしたことは、しっかりとした指導をうけられること、ブラック事務所ではないことの2つです。
弁護士1年目なんて結局のところ、何もできないのに等しいです(そこにあぐらをかいていいわけではありませんが)。それなのに、指導をうけられず、依頼者からクレームがくれば、精神的に仕事をつづけていくことは難しくなる……長くこの仕事をやっていくことを前提にするのであれば、上記2つは必須の条件だろう思い、就活時の軸としました。
そのため、取扱分野や金銭的な待遇等は譲歩しました。

実際に働いてみて、しっかりした指導をうけられること、ブラック事務所ではないことという2つに相違はなかったのですが、私にとってはそれ以上に、取り扱い分野が重要でした。
結局、今の事務所の取扱分野では、日々の仕事が全く楽しくなく、やりがいを感じない…そのために最低限以上の勉強のモチベーションも起きない…このままではスキルが身につかない…という悪循環に陥っていることを感じました。

就活に関しては、それなりに動いていましたが、それでもやはり業務に関しては実際に自分でやってみないとわからないところだと思うので、こればかりは仕方なかったとも思っています。
ただ、採用面接時には「調べればわかったんじゃないの?」とツッコまれました。面接対策をあまりしておらず、そのときは「そうですね、調べればわかったかもしれないです」とは言いましたが…

転職活動時に大切にしたこと

私が法曹になった理由は、法律問題を扱うことに知的好奇心を感じたことにあって、人から感謝されることやら人助けがしたいというのは、全くなかったわけです。……と言うと、人格破綻者のように聞こえますが、こればかりは変えようがない性質だと思います。
つまり、依頼者対応がストレスで仕方ないのに、依頼者から感謝されてもそんなにプラスにならないわけです。おそらく、街弁にやりがいを感じている先生方との最たる違いがここにあるのではないかと思います。
私の指導担当の街弁の先生なんかは「人が好き」と公言するような方でしたが、私はむしろ「人が嫌い」と公言するようなタイプですし…

そこで、次のキャリアは、知的好奇心を感じられるところにしました。また、依頼者との距離も少し遠くなるところにしました。

自己分析なんてくだらない?

自己分析なんてバカらしくてやってられないと思っていましたが、ある程度はやらないといけないものだと痛感しました。
しかし、就活時に、今のような自己分析ができたかと考えたら、それは必ずしもできなかっただろうと思います。
実際に仕事をしてみて、何に対してストレスを感じる/感じないのか、何に対して面白みを感じる/感じないのかということがわかったからこそ次のキャリアに進めたのだと思っています。

ということで、振り返りは終わりにして、次回は、事務所をどうやめたのかということを書きたいと思います。

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