楽しいことだけを選ぶ

こんばんは。夏目紗綾です。

今日は来年度、復学できるかどうかの話をするために、研究室の先生とお話をしてきました。私は学校に行くと吐いてしまうので、最寄りの駅で待ち合わせて。結局、私は先生と顔を合わせるまでに緊張しすぎて朝から二回、吐きました。なにも変わらない、寧ろ深刻になっているような気がして、情けなさに頭がくらくらしたまま、なんとかバスに乗りました。

先生は半年前に会ったときと変わらず、にこにこと優しい顔で改札を通って現れました。先生の顔を見ると、安心と罪悪感でお腹が混ぜっ返されている気分になりました。先生は、私に「大学なんて楽しいと思うことだけつまみ食いすればいいんだよ」と声をかけてくれました。決して、卒業するべきだ、復学するべきだとは言いませんでした。それが、私には少し拍子抜けであり、少しほくっとひと心つくような気持ちを呼びました。

年末からライターを始めたというと、先生は「僕にはできないなあ」と笑いました。先生はもっと専門的な内容の論文をいくつも書いているのに、なんだか不思議な気持ちになりました。

私が、たいしたことはないんです、と言うと何度もそんなことはないよと否定してくれるのがもっと不思議な気分でした。私は自分を自分で褒めることがなによりも下手くそなので、反射で自分をけなしてしまうのを、先生が優しく拾ってくれることになんだかとても救われた気持ちになりました。

本来学校に行くべきなのに学校と関係ないことを始めてしまった自分を、どこかでだめな人間だと思っていました。先生が、「楽しいと思うことをやればいいよ、人生は楽しくしないと」と言ってくれるのが嬉しく、じんわりと響きました。同時に、やっぱり工学の研究も好きなことなんだよな、と先生と最近の情報技術についてお話していて再確認しました。改めて、先生は私には勿体無すぎるいい教授だなと。先生は気長に待っているから気が向いたら学校においで、と言って帰っていきました。

行かなきゃ、ではなくて、今日はなんとなく学校に行きたい気分だな、と思えるように、自分の心を舵取りしていきたいなと、自宅で専門書をなぞりながら改めて、今年の自分について考える一日でした。

はやく学校に行く勇気がたまりますように。

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