「お金で買えないものがある」という呪い

こんばんは。夏目紗綾です。

今日は図書館に出かけていました。元々小説を読むのが好きで、今は出回っていないような絶版の本なんかを発掘するためによく行くのですが、今回はちょっと用向きが違って、会計や投資の本を選んで借りてきました。

クリスマスに行ったセミナーで少しお金のことについて教えてもらえたので、それをとっかかりにもう少し自分でも勉強してみようかと思い立ったからです。とはいっても、お金や技術の話って結構時代の流れに左右されますから、あまり古い本は読んでも食べれる部分が少ないかなと、個人的に思う部分もあるので、2014年くらいをラインにして、色々見て回りました。最後まで読んでも怒られないし、今すぐ読みたいけど予算がきつい、って言う時も図書館って強い味方ですよね。

ところでタイトルに戻りますが、「お金では買えないもの」と言われて、何が思い浮かびますか?私はそうですね、愛とか、信頼とか?

テレビCMでも使われていますし、あまりにも使い古されたフレーズですが、それゆえに、聞いたことが無いという人のほうが少ないのではないでしょうか。私は小さい時からきかされて育ちました。

でも、大きくなって今振り返ると、その言葉によって私は心のどこかで「お金をたくさん欲しいと思うことは悪いことだ」と思わされていたのではないかと思うのです。今でも、お金稼ぎのことを考えている時に無意識に罪悪感のようなものが湧きます。

賞金稼ぎ、なんて職業を耳にすると、アウトローなイメージがわきませんか?でも、賞金が懸けられているんですから、なにも悪いことなんかないんですけどね。お金持ちってケチで意地汚いイメージを植え付けられますけど、実際にお金を持っている人って、叶姉妹みたいなおおらかで優しい方が多いです。コンビニバイトをしていても思ったんですけれど、クレームつけてきたりイライラして店員に当たるようなお客さんって、あんまり羽振りのいい人は居ないです。どちらかと言うと貧乏だったり時間に追われている人のほうがケチで意地汚いです。そりゃあお金に困っているんですからケチにもなりますよね。当たり前のことなんですけれど。

「お金では買えないものがある」って言いますけれど、世の中お金で買うものが殆どじゃないですか?

もう物々交換の時代ではありませんし、食べ物も家も、交通にだってお金はかかる。映画を見たり、電気も水道も無償ではありません。なのに、お金を稼ぐのは悪いことだという無意識の内面化された価値観がある。そのせいで、お金の勉強を遠ざけてきた部分がかなりあるんじゃないかな、と今自分を振り返ると思います。

お金があると時間を買うことができます。時間を買うことができると、その時間好きなことができます。好きなことをするためにもお金が必要な場合があります。あっても困るものじゃありません。必要ないなら寄付してしまえばいいのです。あしながおじさんは、勿論いい人です。

かなり遅くなってしまった気がするけれど、これからお金と仲良くなる準備をしようと思います。

金銭に左右される価値観は、結局お金に支配されているのと同じだと、私には思えるのです。それなら、きっと、今この世界でお金で買えないものはないのでしょう。

残金210円のお財布を眺めながら、つくづくと私は思うのでした。

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