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Unknown Box(?)を活用したカーナビにおけるミリシタの開き方
最近のカーナビの進化ってすごいですよね。大画面になったのはもとより、スマートフォンと連携して音楽や動画などをオンライン再生することができるようになるなど技術革新が止まりません。
とはいえすべてをスマートフォンに頼るのも考えもので、アイドルマスター ミリオンライブ!のアニメに脳を焼かれて765AS以来ほぼ10年ぶりにプロデューサーの道に舞い戻ってきて約半年、あまりの音源や映像の多さに容量はパンク寸前。
そんな中新車を買うにあたって色々調べていると、どうもAndroidauto接続でAndroidそのものを車に表示させる謎ガジェットがあるらしい、という情報に行き着きます。オンラインにも対応で映像のストリーミング再生も可能。これならアニメはオンラインで見放題ですし、音楽もそっちに入れておけば車で好きなだけ聴いたり見たりできますので大変魅力的に感じ購入を決意します。
そのガジェットは俗称「AIBOX」。どんな箱だ。わからないのでこれがUnknown Boxということにしておきます。
さらに調べると通常のAndroidautoでは走行中の操作防止のためにインストールできないAndroidアプリもインストールできるらしい。
当記事はノリで「…これ、もしかしてアプリゲー、それも本業に等しいミリシタとか動かせちゃうんじゃね?」と試してみたらうまく行ってしまい、Twitterに放流したところ大変拡散いただいてしまったので手法を備忘録として残しておこうという記事となっております。
それではSTART!!
①AppleCarplay or Androidauto対応の車を用意する
いきなり最難関。出費がでかすぎる。
0からのスタート、当方はスバル・レヴォーグ STI Sport Black Interior Selectionを用意しました…
スバル・レヴォーグ STI sport EX Black Interior Selection(4BA-VN5/D型)が納車されました!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/91HprqGxmF
— ななに (@72kmpost) April 6, 2024
が、あまりの金額にこういうことになりました。
Ah わたしたち運命共同体だね(払いきれないと人生終了)
車高すぎて今請求書見ながらこれになってる pic.twitter.com/SHedhQqC3H
— ななに (@72kmpost) February 18, 2024
閑話休題。AppleCarplay or Androidauto対応でかつ、タッチパネル装備の車ならほぼなんでもいけると思われます。ただし、BMW車は仕様が異なり不可とのこと、今回のレヴォーグを含む昨年頃からのスバルの一部車種などAppleCarplayがワイヤレス接続となった車種では少し手順が増えるほか、使用可能なAIBOXの機種に制約が生じてきますので予め適合を確認のうえ自己責任で行ってください。
②AIBOXを用意する
適合確認が取れたらUnknown Box…もとい、AIBOXを用意しましょう。
「AIBOX」でググると色々出てきます。有名どころはOTTOCASTでしょうか。ちょっとお高めですが出来はいいらしく、予算に制約がなければここのメーカーの製品を買って間違いはないと思います。
…が、OTTOCAST製品は内部上有線AppleCarplay扱いで接続を行うため、AppleCarplayのワイヤレス接続が可能な車種では使用できません。
該当車種では、内部上の接続方法をAndroidautoに変更可能な一部機種の利用が必須となります。確認した限りでは、Carlinkit社の製品・Herilary社の製品がAndroidautoモードで接続可能なようです。
なお、ミリシタなどのゲームアプリを動かす般を逸した用途ではある程度のスペックが要求されてきますので、このあたりも予めご確認ください。Androidスマホ同様の性能値と考え、RAM8GBモデルあたりを買っておけばとりあえず間違いないと思います。
当方はHerilary C8、RAM8GB/ROM128GBモデルを用意しました。
③車に接続する
車とAIBOXの用意ができたら遂に起動です!
上述のAppleCarplayのワイヤレス接続が可能な車種以外では、ほぼほぼただケーブルで繋ぐだけで使えるようになると思います。詳しいことは各機種の説明書を読んでください。
また、当然ながら通信環境が必要となります。
スマートフォンからのテザリング、AIBOXがモバイルデータ通信対応のものであればSIMカードの契約、車側にWi-Fiの機能がある車種はその契約などを予め行っておいてください。
当方は車側機能の「SUBARUクルマ de ネット」を使用しました。月額1650円でほぼ使い放題らしいので、結構破格だと思います。
なお、AppleCarplayのワイヤレス接続が可能な車種では、電源供給がされて起動し本体の電源ランプ等が点灯することは確認できるものの、そのままでは車側へ画面が出力されてきませんので、Carlinkit社の製品・Herilary社の製品を用意のうえ以下の手順が必要となります。
非該当車種の方はここから④へ読み飛ばしていただいて大丈夫です。
③-1 microSDと設定ファイルを用意する
microSDを用意し、内部接続モードをAndroidautoに変更する設定ファイルをPCで作って書き込んでおきます。
1→Carplay
2→Android Auto
revert_connect_type=2
と3行記述し、reverse.iniというファイル名で保存。microSDのルートディレクトリに置いてください。
③-2 AIBOXの内部接続モードをAndroidautoに変更する
AIBOXをケーブルで車と繋ぎ車の電源を入れて起動させますと、上述の通り起動が確認できるものの画面出力がされてこない状態になると思います。
この状態、起動したままでAIBOXに先程のmicroSDカードを挿入してください。10秒ほどすると電源が自動で落ち、数十秒程度で再度立ち上がってきます。Androidauto端末として車に認識され、画面出力が行われれば正常です。お疲れ様でした。
なお、まれにAppleCarplayモードに戻ってしまうことがあるとの報告が見られるため、reverse.iniの入ったmicroSDは常に本体に挿入しておくことをおすすめします。起動中に挿入し直すとまた同じ要領でAndroidautoモードにできます。
④レッツミリシタ
Googleアカウントでログインし、Googleplayストアからアイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズをインストールしましょう(ダイレクトマーケティング)。この辺りは一般的なAndroidスマホやタブレットと全く変わらない感覚ですね。
ツイートを大変拡散いただきまして色々な反響がありましたが、その中にはミリオンライブ関係なく様々なアプリゲーを動かしたくて問い合わせていただいた方も多くいらっしゃいました。ぜひ各々動かしてみたいアプリを試してみましょう。だいたいいけるのではないかと思います。
⑤おまけ
ここまでスバル・レヴォーグで遊んできたわけですが、最近のスバル車は独特な縦型の大型ナビゲーションディスプレイ(インフォテインメントと呼ぶらしい)を採用しています。
このディスプレイ、Androidauto上で実際に縦長のディスプレイとして認識されているようで、横長画面を想定しているミリシタなどのゲームアプリを起動させるとアプリ側の想定調整可能範囲を超えてUIが崩壊したりアスペクト比がおかしくなったりしてしまいます。
何を言ってるのかわからないと思うんですが、車でミリシタがプレイできました pic.twitter.com/Fv5Kl9jaNy
— ななに (@72kmpost) May 8, 2024
であれば強制的に横長に表示させればいいのでは?と設定を色々探し回ったのですがそのような項目は見つからず…
途方に暮れかけていたとき、ある設定が目に入ります。
今回使用したHerilary C8ではメニュー画面の配置が通常のスマホのようなアプリ選択画面のみと、上にナビ画面・下に音楽再生画面と小さなアプリ選択画面という配置の2種類から選べます。
このナビ画面は表示領域が概ね一般的な16:9。
さらにナビとして表示させるアプリが設定で選べるのですが、マップアプリやナビゲーションアプリだけではなくあらゆるアプリが選択できる事に気がついてしまいました。
そこでミリシタを選択すると…?
できちゃった。
完璧なUI、アスペクト比で動作。
アス比問題解決したwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww pic.twitter.com/SVXEPkfjY6
— ななに (@72kmpost) May 9, 2024
いろいろ試してみましたが、マルチタッチ非対応かつタッチ判定が結構渋いのでライブ(音ゲー)のプレイは厳しそうなものの、ミリシタであればオートライブを利用したイベント周回やMVの再生、コミュの再生などは全く問題なく行えましたし、かなりの負荷のかかる3D高画質39人ライブも厳しいながらギリギリ見られるレベルで動作しました。
3D高画質39人ライブは流石にきつそうだけど、一応ギリギリ見れるレベルではあるな pic.twitter.com/ksdreImJzU
— ななに (@72kmpost) May 9, 2024
もちろん法的に走行中に操作をしてはいけません!が、ドライブ中休憩の合間にログボを取得したりお仕事の依頼をする、MVを再生して同乗者にミリオンライブ!を布教する、オートライブでイベントラン(物理)するなど無限大の可能性を秘めているのではないかと思います。
他のアプリも含め、ぜひいろいろやりたいことを試してみてください。
このアプリが動いた!などの動作報告もぜひお待ちしております。
⑥おわりに
ここまで脳直の長文をご覧いただきありがとうございます。
また、ツイートの拡散や反響、ありがとうございました。
改めて、車の大画面で動かせるAndroidに無限の可能性を感じている次第です。ぜひ思い思いのアプリを動作させるなどして、安全運転でお試しください。
それから…もしこの記事で興味を持たれましたら、アイドルマスター ミリオンライブ!をよろしくお願いいたします。
この記事中にもいくつかミリオンライブ!のミームが仕込んであります。
例えば記事名は楽曲名「Unknown Boxの開き方」からです。いい曲ですよね。先行上映で脳を焼かれたのが記憶に新しいところです。セコマは セイコマじゃない セイコーマートはセコマ
気になったらぜひアイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズをインストールしましょう(ダイレクトマーケティング2回目)。
弊担当の田中琴葉さんをよろしくお願いいたします。
以上、車とガジェットが大好きな田中琴葉Pの備忘録でした。
【続報】学園アイドルマスターも動いた
学マス、車で当然のように起動できたうえにまさかのこの謎アス比完全対応で笑い転げてる pic.twitter.com/Hqao9RxGPa
— ななに (@72kmpost) May 16, 2024
しかもなんとこの謎アスペクト比にほぼ完全対応しておりもうこの画面でやれと言われているとしか思えない状況に。
そして実際のプレイも……
ヤバい 普通に遊べる レヴォーグが六連星学園プロデューサー科になっちゃった https://t.co/0ivp2XdH9n pic.twitter.com/GUWvs1SXtF
— ななに (@72kmpost) May 17, 2024
普通にいけてしまいました。何これ。
六連星学園プロデューサー科、開校―――
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