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フィッシュマンズで思い出す“優しいLINE”のひと時
彼とのLINEが好きだった、
彼の紡ぐ言葉が好きだった。
疲れている仕事の帰り道。業務連絡的になりがちな会う予定を決めているだけのLINEでも、他の人との連絡とは違い、言葉が彩られて見えた。
雑談も交えながらの、楽しみな約束。10往復にも満たない束の間のひとときが私を癒してくれ、憂鬱な翌日の仕事にも、平日の夜に発生するゴミ出しや洗い物などの煩わしい家での雑事にも、全部軽やかな気持ちで取り組める。
明らかに「誰よりも無敵」になれた。
LINEがある時代でよかった。いつでもLINEを見返せば、彼の温かさを感じられる。もう”いない”けど、言葉はまだ確実にここに“いる”。
今はそれでいいじゃないか。
ほんのささいな言葉思い出して
ひとりでそうかとうなづくんだ
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