地面反力について(ゲスト 現ゴルフ部部長 著)

最近、地面反力という言葉をよく耳にします。しかし、その内容について詳しく知っている人は少ないように思います。ここでは、地面反力の中身について、僕の知っている部分を紹介していこうと思います。

前書き

まず、地面反力を一言で表すとすると「地面を踏んで、その反力を得て飛距離を伸ばす」となると思います。ここで、私は、あえて、"飛距離を伸ばす"と表現しました。その意味は地面反力は飛距離を伸ばすために使うものであって、まっすぐ飛ばすためには必要ないということです。一応誤解のないように言っとくと、ゴルフのスイングをすれば多少は勝手に地面反力を使うと僕は思います。ですので、ここで言いたいのは、まっすぐ飛ばすために意図して地面反力を使う必要はないということです。現に、地面反力という言葉が出てくるまでは、ジャンピングをしてドライバーショットをする選手はほとんどいませんでした。(ジュニアの頃からゴルフをやっている人の一部を除いて)

長々と書きましたが、まとめとして言いたいことは、地面反力を使うのはある程度ボールをまっすぐ打てるようになってからにしてほしいというものです。最初からジャンピングなどを取り入れるとスイングの基礎が身につかず、上達の遠回りになってしまいます。

本題

では、それを踏まえた上で、飛距離アップに効果的な地面反力について説明していきます。先ほど述べたように、地面反力とは、「地面を踏んで、その反力を得て飛距離を伸ばす」というものです。ここで大事なのは、"地面を踏む"という点です。最近、PGAなどでバッバワトソンやジャスティントーマスのようにジャンピングをする選手がたくさんでできたことによって、インパクトの時に左足を伸ばして、上にあげれば、地面反力が使えると勘違いする人がたくさん出てきてしまっています。地面反力は、その字の通り、地面から力をもらうものなので、地面を踏まなければなんの力ももらえず、ただのカチ上げスイングになってしまいます。つまり、地面反力を使うには、地面を踏んで、その地面を蹴り上げることによって力を得ることが必要になります。

では実際、どのタイミングで地面を踏めばいいのかについて説明していきます。結論から言うと、地面を踏むのは切り返しからインパクトまでです。ポジションで言うとP5からP7の前までになります。例として中西直人プロのスイングにおける体重の移動を紹介します。中西選手はスイングにおいて、構え6:4、始動4:6、トップ3:7、切り返し7:3、インパクト0:10となっています。(全て、左足:右足) このように、切り返しから左足に負荷をかけていき、インパクトで地面を蹴り上げることで、力を得ることができます。

最後に

ゴルフの飛距離アップに必要な3要素は「体重移動」「回転運動」「上下運動」です。この3つのバランスが重要になります。どれかだけ強くても、どれかが弱くても飛びません。今回は「上下運動」を強める、地面反力について説明しましたが、「体重移動」や「回転運動」が不足していては地面反力を使えても意味がありません。地面反力だけを追い求めるのではなく、地面反力を導入した上で、自分に最適なスイングはどんなものなのかを追求していってください。最後に、ためになるYouTubeの動画を紹介しておきます。



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