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ある日突然がん患者になった(発覚~入院 編)

0歳から保育園に通っていた娘が2歳になってすぐ

私はがん患者になった

趣味だったボクシングに週2〜3日通いながら
仕事と育児と自分のこととで慌ただしくも充実した毎日が
1日で一変した


白血病が発覚したきっかけ

業務委託でお仕事を受けていた企業で直接雇用をしてもらえることになり
いわゆる入社前健康診断を受けた翌日に
健康診断を受けたクリニックから呼び出しの電話を受けた

「血液検査の結果に異常が見つかったので、この後の時間でクリニックに来られますか?」

時間は確か11時頃
当時のLOoOP(いわゆる上司)に連絡をして
事情を伝え
午後クリニックに行くため仕事を調整してもらった

週に何度もボクシングに行ってる私に
どんな異常が見つかったのよ〜と思いつつも
内心「本当に白血病になる日が来ちゃったのかなぁ」と思ったりして…

というのも実は大学生の頃に受け始めた健康診断から
ずっと白血球の数が上限より少し多い
9,000〜11,000くらいで結果が返ってくることがあったから

でもその度に
「ストレスや疲れで数値が上がることがあるので様子を見ましょう」
と言われてきたし
自宅で癌の祖父と認知症の祖母の介護をしながら
大学に行き
昼間はお世話になったスイミングクラブでコーチのアルバイト
夜は居酒屋
というそれなりに慌ただしい毎日を送っていたこともあり
疲れかな~体は元気だし、くらいの感じで7年くらいが過ぎていった



早急に血液内科のある病院を受診してください

クリニックに行って先生から
「倦怠感や疲労感はありませんか?」
「最近変わったことはありませんか?」
と聞かれた後に
「血液疾患の可能性があります。早急に大病院を受診してください」
と言われたけれど、先生からどんな疾患の疑いかは言ってくれなかった

白血球が19万を超えていたこともあったので
「白血病ですか?」
と聞いてみると、
「その可能性が高いですが、白血病にも型がいくつかあるので早急に調べて適切な治療を受けたほうがいいです」
と言われ、紹介状をもらった



言葉を失ったのは家族だった

私自身は不思議なくらい不安感がなく
検査が間違っていたんじゃない?
とか
もし白血病だったとしても治せばいいんじゃない?
くらいの感じだったけれど
白血病かもしれない
と知った家族はその日から食事が喉を通らなくなってしまった

それを見ているのが辛かったなあ…

そして唯一の心配になったことと言えば
もし入院や治療で長期間不在になるとしたら、娘はどうしよう
ということ

一方で、乳児期から泣きに泣きまくった娘に対して
私はお母さんとしてこれでいいのかなあ…
という気持ちが少なからずずっとあったけれど
自分よりも娘のことが先に浮かぶようになっていた
という事実に触れて
何が正解かはわからないけれど私はお母さんなんだ
という気持ちになれたことは嬉しかったりもした



このまま入院できますか?

近隣の大学病院に電話をしたら1週間後しか予約を受けられない
ということで仕方ないか~…と思ったけれど
このまま憔悴していく家族を見ていられないという思いもあり
近くにある内科に血液内科という表示があるのを見つけ
そのまま飛び込んでみた

この判断が正解で
そこの先生が1週間後に予約を取っている大学病院に
今から何とか診てもらえませんか?
と交渉してくれて大学病院で診てもらえることになった

実はボクシングに行く前にちょっと立ち寄ったということもあり
グローブをもって受診しに来た私に
近所の先生も、大学病院の先生も
そんな人初めてですと笑ってくれた😂笑

それと同時に看護師さんから
・きっとこのまま入院になると思うけれど、子供の面倒を見てくれる人はいる?
・車を引き取りに来れる家族はいる?
・病室は相部屋と〇円の個室と〇円の個室があるけれどどこがいい?
・もし希望より高い部屋しか開いていなかった場合そこでもいい?
などなど…

確認することが多くて大変だなあと思いつつ
出産以外病院にお世話になる事がほとんどなかった私は
入院って一大事だと思っうけれど、事務的なことが沢山あるんだなあ…
なんてことを思っていた気がする

個人的には
深刻感なく接してくれる看護師さんに感謝している

余計な不安をあおられなかったのは
看護師さんたちが明るく接してくれたからだと思う

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グローブを持ってヒールをかつかつ言わせながら
入院パジャマで歩いている患者も初めてです

そんな話をしながら
初めて病気で入院ということを経験することになった

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