俺ちゃんをつくったあの日とそれから…
中学2年生、家庭科の授業で子ども向けのお人形を作るとなった時、「誰にも生み出せない人形を」という思いで作った人形が「俺ちゃん」の全ての始まりだった。この時はまだ名前はつけてなかった。あとそれほどみんなの受けはよくなかった。
みんなこの良さがわからないとは大したもんだと、心の中で笑った。
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それから月日は流れ、高校2年生の時、「子ども向けの本を作る」という授業にて、「中学校の時のあのうさぎを使おう!」と唐突に思いついた。今思えば天啓だったのかもしれない。
某超有名パンヒーローのように、うさぎのヒーロー「俺ちゃん」(当時「おれちゃん」)が世の習いを説明するというもの。
pixiv小説でも多用している少年漫画のようなしゃべり方・筋肉ムキムキ設定はここから始まった。全ては見たものの印象に残ることを重要視した。
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絵本を作ったあと、改めてまじまじ見渡すと、私はこのうさぎのぬいぐるみに異常な愛着が湧いた。
「このうさぎを、このまま過去の遺産にするのはもったいない」
その思いで、色々考えた。
まずはノートに、全身像を描いた。
修正テープでところどころ直しながらも、蛍光ペン、赤ペン、油性ペンなどでのぶとく描いた。
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できあがったものは、筋肉ムキムキ(主に腹筋)、ド派手な蝶の羽、ファンシーな赤リボン、ミステリアス感を強めるピンクの仮面をつけた、怪しく笑ううさぎだった。
絵本の時は「おれちゃん」だったが、「俺ちゃん」に改名。
口元のクロワッサンのようなニヤケ面は、絵本の中で、客観的に見て1番印象的だった顔を引用したもの。
絵本の中では食べる時の表現として口を大きく開けたものもあったが、今は俺ちゃんを描く時は決まってこの顔にしている。
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そして、この俺ちゃんを描いたのと同時に、当時1番好きで面白い教科だと感じた世界史に俺ちゃんを登場させた。
俺ちゃんを「世界史アドバイザー(初期は『世界史ナビゲーター』」として登場させ、随所でおいしいところをもっていく形でベラベラ喋るというものだ。
この結果、とても楽しく世界史を学ぶことができた。あまりにも出しすぎた結果、担当教員に真似されたこともある。
正直、似てなくて某国のパチモノ感が強すぎるため複雑な気持ちだった。
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そして世界史に俺ちゃんを登場させながら、同時並行で
「どうにか俺ちゃんを世の中に放てないか」
そう考えた。
俺ちゃんがヒーローものとして活躍する話だったり、
日々のルールをしっかり教える話だったり。
少女ヒーローものの司令官として登場させるポジションにしようかと考えた時もあった。
これらの没案は、当時ハマっていた漫画・アニメの影響が強いのは内緒だ。
やがて、なんでそんな設定にするに至ったか覚えてないが
女性大好き
バニーガール大好き
自分大好き
という設定が固まった。またデイティールとして、
・45億年間悠久の時を過ごしており、その中で「俺ちゃんはうす」という移動式住居で銀河・次元・時空を旅しながら「マイバニー」という関係を築いている。
・その中で何人ものマイバニーとは身体も重ねている。
・マイバニー中心に生きとし生けるかわい子ちゃんたちを穢すものを許さず、穢そうとする「クソガメ軍」には毅然として立ち向かう
など、オトナな設定も徐々に加えていった。
そして、2022年。
「俺ちゃん」の画像を某イラスト・小説投稿サイトに載せた。
同時に、俺ちゃんが多数のバニーガールと関係を築いているという内容の小説「俺ちゃんの長い夜」も投稿。
18禁小説なので、ここにリンクを貼るのは差し控えさせていただく。
が、14歳に作り上げた俺ちゃんは、5年の歳月を経て何倍にもキャラを濃くしてスタートした。
子ども向けだったのが、大人向けになり、
それ故に突然今は子どもには到底見せられない内容だらけになってしまった。
最近は忙しい合間を縫って書いた小説ばかりだが、今後また時間が合えば、「そういった感じの」イラストも描いていきたい。
イマジナリーフレンドと言えばそれまでだが、宇宙における様々な要因は俺ちゃんによってもたらされたものという旨をイラストによって示したいのだ。
それは個人の思いとして最後に。
俺ちゃんは時折性欲が抑えきれず暴走することもあれど、それでも愛すべきマイバニーたちのために、笑顔を守るために、立ち上がる。
どんなに辛い時があっても、挫けそうになっても「なんとかなるぜ」と気楽に考えるポジティブシンキングを忘れない…
俺ちゃんを見た人が、そんな「俺ちゃんマインド」を持って辛い時も笑顔で乗り越えていけますように、読んでくれた人が少しでも笑顔になってくれますように…
それが、
僕が俺ちゃんに込めた思いだ。
気が向いた時、どうしようもなく俺ちゃんマインドが枯渇した時、私は俺ちゃんを書く。
俺ちゃんの能天気さに、悩んでたことがバカらしくなれば、と。
次回からはちょっと文のテイストが異なってくるだろう。
ではまた次のnoteで。
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