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なにが幸せなのか?

日本でもベーシックインカムが試験的に導入されているのですね。まったく知らなかったです。

コロナの影響でこれまでのように十分に働いて給与を得ることが難しくなったり、そもそも勤めている会社の経営が危うくなったりしている影響で、一時期は下火になっていたベーシックインカムの議論が再燃しているようです。

今回のコロナの影響でこれまでのように単に心境や感情だけで反対していた人の多くは賛成に回ったり、少なくともマジメに考えて、議論しないといけない状況になってきているのではないかと思います。

その中で民間の株式会社さんでしょうけど、日本でも試験的にベーシックインカムを導入されているようです。もう募集は終了していますので、どうなったのかはわからないですが、この結果も踏まえて、今後さらに検証されていくのだと思います。

ベーシックインカムが始まったとして、それで人間は労働をするのか?単に遊んで暮らす人ばかりになるんじゃないか?そういった懸念があるという人もいるようですが、このような報告があります。

カナダのオンタリオ州では2017年7月から、4000人近い人々を対象にベーシックインカムを支給する大規模な社会実験が行われていましたが、予定の3年間が経過するより早い2019年3月にプログラムは打ち切られてしまいました。そんなオンタリオ州のベーシックインカムプログラムについて「参加者はベーシックインカムの支給が始まった後も仕事を続け、より健康的になった」という調査結果が発表されました。

プログラムが打ち切られた理由は政権が変わったからのようですが、こういった取り組みよりも別のことに予算を使うという政党が勝ったのでしょう。ですから、この取り組みを好ましく思っていない人も多かったと思われます。

2019年ですから、コロナパニックの前。そのときにこういった実験というか試みができたのはカナダにとってよかったのではないでしょうか。

ベーシックインカムの支給にかかる費用は年間5000万カナダドル(約39億5000万円)、3年間の総額は1億5000万カナダドル(約118億5000万円)に上る
2018年~2019年にオンタリオ州の子ども・コミュニティー・ソーシャルサービス大臣を務めたLisa MacLeod氏は、ベーシックインカムの支給を行っても、人々が「独立した経済への貢献者」になることができなかったと指摘しています。

このようにベーシックインカムプログラムは失敗だったと州政府が主張する一方では、

マックマスター大学やライアソン大学の研究チームがハミルトン貧困削減円卓会議と共同で実施した調査結果では、受給者に肯定的な結果が現れていたと指摘されています。217人の受給者に対して行われた匿名のオンラインアンケートによると、ベーシックインカムの受給者は以前よりも幸福を感じ、健康的で、仕事を辞めなかったとのこと。

さらに

プログラム開始時に働いていた人々のうち、4分の3はベーシックインカムを受け取り始めた後も仕事を継続していたとのこと。また、仕事を辞めた人々のうち約半数は、以前よりもよい仕事を手に入れるために学校へ通い始めたそうです。

そして

調査回答者の80%近くが、プログラムに参加している間に健康状態が改善したと回答し、半数近くが「タバコやアルコールの消費量が減少したこと」を報告しています。精神的な健康についても、83%がベーシックインカムの支給前と比較して不安やストレスが減少し、81%が自分への自信を取り戻したと回答。ほかにも食生活の改善や住宅の安全性の向上、病院に通う頻度の減少などのメリットがあり、66%は家族関係が改善したとも答えています。

まだまだ議論の余地があるベーシックインカムですが、よりよい社会システムの再構築のためのひとつの手段になるかもしれませんね。

ぼくたち庶民は「そうですか」と制度が導入されてもされなくても、受け入れて毎日を生きていかなくてはいけません。

どうなってもいいように自分自身の感受性を柔軟に持っておきたいものですね。

この実験からも

人々がある程度の安定性を得ると、健康やメンタルヘルス、人生の見通しが改善したということ

が、見込まれています。

どれだけ所有しているのが、ある程度の安定なのか?という点も議論されなくてはいけないものかもしれませんが、自分自身としてはいかがでしょうか?

こういった記事を読んで、世の中が変化していく時代に自分自身の価値観を洗い直してみることが重要なことだと、ぼくは思います。

なにがどれだけあれば、ぼくは幸せなのだろう?

ぼくにとっての幸せとは何なのだろう?と。



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