見出し画像

運は決まっているか?

この世には目に見えるものと目に見えないものとがあって、目に見えないものが原因となり、目に見えるものを生んでいます。目に見えるものが目に見えないものを生むことはなくて、目に見えないものが目に見えるものを生むのです。

「目に見えないものは信じない!」なんていう人は最近はあまり見かけなくなったのですが、ほんの少し前まではそういった人はあちらこちらにいました。

意外とそういう人に限って感情的で感傷的なのも不思議で、人の持っている思いの力、なんていうものについてつらつらと話すくせに「目に見えないものは信じない」などということを言うものですから、ほんとうに一貫性のない人だな、と思ったものです。


目に見えないものはたくさんありますが、そのうちの運というものについて話そうかと思います。

運がいい人と運が悪い人というのは存在します。運というものが目に見えないにもかかわらず、運がいい人と運が悪い人は存在するのです。

運をイメージでいうと道のようなものと思ってください。幅広くて大きな道かもしれませんし、舗装された道かもしれません。もしかしたら舗装されていないガタガタ道かもしれませんし、入り組んだ細い道かもしれません。高速道路のようなものかもしれませんし、農道、あぜ道のような道かもしれません。行方には落とし穴が待ち受けていたり、断崖絶壁へと続く道かもしれません。

運というものは生まれ落ちたところにできる道のようなものなのです。

何が起きるのか決まっている?

ということは、その道がどういう道なのか?地図のようなものがあれば行く先はわかるわけです。しかも、その道をどういう方向に進み、行き先をきめることもできます。

道事態を路線変更のように変えることは、分岐点に行かないとできませんし、その分岐点から目指す道まで迂回路を通らなくてはいけないかもしれません。

自分がどういうものなのかを知り、どういう運にいるのかを知ることができる技法はいろいろとあるとは思うのですが、ぼくは四柱推命をおすすめしています。

四柱推命は自分の生年月日、生まれた時刻から求められた命式とか八字と呼ばれるものから判断していきます。

そして人それぞれ異なる大きな運の流れを読みだしていきます。それがその人のひとつの運の流れになります。

それを観ると一目瞭然。運の流れ、栄枯盛衰を読み解くことができます。そこには、どういった道にいつ頃に入るのか?それが吉を意味するか凶を意味するか?目的があるのなら、どの時期を目指してやるのが効果的なのか?そういったことが書いてあるのです。

じゃあ、そもそも何が起きるのかは事前に決まっているのか?と聞かれたらyesでもありnoでもあります。ただ、運の流れのように人も流れていきます。たとえばお金に困るという運が人生のある一定期間あったしましょう。それが借金で困るのか?生活費が足りなくて困るのか?学費が足りなくて夢をあきらめなくてはいけないのか?それぞれです。ただそこにはこの期間中はお金に困ると書いてある。大まかに言うと決まっているようで、事細かに決まっているわけではない。大きな問題にするのも問題を小さくするのもその人次第となるのです。

五行の特性

四柱推命は五行を中心に判断していきます。五行というと木・火・土・金・水です。この五行が万物を現していると昔の人は考えました。そして五行の動きと人間の動きを観察し、検証を重ねて行ったのです。

五行の特性としては五行相生の流れと五行相剋の流れがあります。

相生は木→火→土→金→水→木と続く流れのことです。木が火を生み、火が土を生み、土が金を生み、金が水を生み、水が木を生むという流れのことです。

もうひとつ相剋の流れは木が土を剋し、土が水を剋す、水が火を剋し、火が金を剋す、金は木を剋すという流れのことです。

こういった関係性で人間を含む万物のありようを観て行ったのです。その膨大な研究と実験結果が四柱推命なのです。

この流れからすると、水は木を生むけれど、水から火が生まれることはありません。当然のことですがそうなのです。火は木が燃え上がることによって生まれます。そう考えると火は土があっても水があっても存在するのが難しいのです。木があれば力強く燃え上がることができるのです。


いいのか悪いのか

運という道があり、そこに落とし穴があったとする。落とし穴に落ちることはできれば避けたいものですが、その穴をジャンプして飛び越えることは穴を穴だと認識していれば可能です。その穴が幅5mにも及ぶ大きな穴だったとしたら、おそらく飛び越えることは難しいでしょう。穴を避けるように迂回するか、穴に落ちないように速度を緩め、そーっと穴のふちを移動することもできます。ほんの小さな穴だったらポンと飛び越えることができるでしょうし、仮に穴に落ちたとしても、落ちた穴の深さによってケガの程度は異なります。

一番たいせつなのはその穴が大きいものなのか?小さいものなのか?を識別できることです。

もしかしたら、穴の奥の方に金銀財宝が埋まっているかもしれませんし、穴の奥を観てみると横穴が開いていて、どこか違う場所に導いてくれる秘密の通路が広がっているかもしれません。ゲームの世界でよくあるのがそういった穴の先に伝説の剣が隠されていたりするものです。

穴に落ちると言っても、その穴がわかっていて落ちるのか、知らずに歩いていて不意に落ちるのかによってもダメージの大きさは違います。わかっていても落ちる人は受け身を取る準備ができています。そうでない人は道を歩いていて急に穴に落ちるわけですから大ケガをしてしまいます。

いいことに変えるのも自分次第ではありません。悪いと書いてあるところは悪いのです。悪いのですから注意しましょうと書いてあるのに、無理やり自分次第で悪い出来事をいい出来事に変える必要もない。悪いのはただただ避ければいいのです。

運は目に見えないものの代表的なものです。目に見えないですが大勢の人が信じているし、その力を得たい、うまく活用したいと思っているもののひとつです。

命を知り、運を知ることで万全の準備ができるように思います。

まとめ

「目に見えないものは信じない」という人は最近では少なくなってきていて、それはこれだけ科学が発達した世の中で、今年に入ってからこれだけ世間を騒がせている目に見えないものがいつどこからやってくるのかもわからないのですから、「目に見えないものは信じない」などと言っている場合ではない。目に見えなくてもこの世に存在するものはあり、そのひとつが運です。

運がいいとか悪いというのは実際に存在していて、運がいい人はほんとうにうらやましい。反対に運が悪い人はどうしてそうなるの?っていうことの連続です。たとえばボランティア。世間一般的にはいい行いとされているボランティアで消耗する人がいるのはなぜでしょう?ボランティアをやって、世間の人から感謝され、自分でもよくやったと思い、報酬も自己肯定感も上がる人もいれば、ボランティアをやって、結果的にいろんなものを失う人がいるのはどうしてでしょうか?

生年月日から読み解いていく四柱推命ではその命と運を知ることができます。運というのはイメージで言うと道のようなものです。その道の先にどのようなことが待っているのか?知ることは大切だと思います。ナビも地図もない、道路標識もない道を、どこをどうやって走っていったらよいのでしょか。

運は決まっているとしても、運を知ることで道を行くための最大限の準備ができるように思うのです。



本日もお読みいただき、ありがとうございます。

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。