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金柑の甘露煮を作ろうと思い立った

今年は金柑の実がきちんと色付くまで鳥にやられていない。

こんな年は初めて!

いやいや、油断してると明日にはないかもしれない。

でも、何となく無事のような気がする。


そうだ、お節の一品に金柑の甘露煮を加えよう。

ふと閃いた。

毎年そろそろいい頃合いかな、収穫しようと思った矢先に全て跡形もなくやられている。

いつもいそいそと収穫しようと木の前に行って、間抜けのように呆然と立ち尽くす。

大丈夫。

今年はもういくつも色付いて、美味しそうだけど一つもやられていないもん。

明日の朝だってきっとある。

収穫して初のお節仲間入りを目指そう。


夕日に輝く金柑を見て、ちょっとワクワクしてた。

買ってくる金柑みたいに立派じゃないけど、何たって無農薬だもんね。

鳥に勝利の結果だもん。

なんて、本当に明日の朝にはなくなってたらどうしよう。

もう少し色付くようになんて思わずに、今日収穫しとけばよかったかな。


明日は夜明けと共に収穫しようか。

あまり豊作とは言えないけれど、こんなに楽しみになるなんて不思議。

花もきれいだけれど、色付いた実もとてもきれい。

美味しく出来ると嬉しいな。

黄金色に輝く甘露煮。

出来映えはいかに?

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