啓蟄を考えてみたら

昨日は啓蟄だった。

啓蟄は二十四節気のひとつ。

二十四節気と言うのだから、24あるわけで、立春だの春分だの秋分だの、ごく一般的に言われる有名な二十四節気もある中では、そこそこ知られている部類に入るのではないかと思う。

冬眠に入っていた虫等が蠢いて出てくる頃。

ちょっと調べてみると、大体最低気温が5℃を下回らなくなると冬眠から覚め始めて活動を始めるらしい。

今年は特別に気温差が激しすぎる気がするので、最近は確かに、朝ものすごく寒くて嫌~とは感じなくなった。
が、明日は気温が一気に半分くらいになってしまうらしい。

虫もうかうかと出てくると、穴に逆戻りだ。

暖かさにいつもより早く咲き始めた花も、早まった!と思うかもしれない。

それとも自然界の動植物は、今夜から風向きが変わって、急に寒気に入れ替わる事だとか、わかっているのだろうか。

雪が多い年は、カマキリは卵を枝の上の方に産み付けるのだし。

この春は気温変化が激しいから気を付けろと、実は皆わかって春を迎えているのかもしれない。

右往左往しているのは人間だけ?

服を脱ぎ着したり、暖房をしたり出来ない動植物はちゃんとわかって対応しないと、生命の存続に関わるのだから。

昔の人達は、雲の形や野生動物の行動などで、明日の天気や気温を予測していた。
現代人はなんて鈍感になってしまったのだろう。

雨が降ってきそうな雲や、風だとか程度は感じられる様になっても、天気予報では雲はこっちに来ないらしいなんて否定してしまって、偉い目にあったりする。

啓蟄からかなり離れてしまった。

啓蟄には、その頃食べるとよいとされている物もあるらしい。
鰆、タラの芽等々。

要は旬の食べ物と言うことだろう。

昔はきっと現代よりも二十四節気によって、様々な行動をし、より自然に逆らわずに従って生活していただろう。

どうあがこうと、必死に抵抗しようと、人間は自然のほんの一部でしか存在出来ない。

その事を、もう少し素直に受け入れたら、もっと楽に生きられるかもしれないとふと思った啓蟄である。

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