星野リゾート系列の「界」に泊まってみて

まえがき

 だーれもみてないような空間でおしゃべりしたくて書いてみることにしました。
 さて、タイトルの通り。先月、超超超忙しい勤務の合間を縫って、同僚を忙しさの奈落に突き落とし、振り返らず大分2泊の旅に行ってきました。
 妹との水入らずの年一度の旅!
 憧れの星野リゾート系列に泊まることが決まりウキウキで行きました。
 金額は2人2泊で概ね18万、まぁ半月以上のお給料をぶっ飛ばした訳ですが。まずホスピタリティに感動して、お部屋の見た目に感動!全てがキラキラしててまさに豪華絢爛!
 と、わくわく過ごせたのが1泊でした。
 ちょっと悲しいんです。
 2泊通しての感想が、瀬長島ホテルや宇奈月温泉の方が満足度高かった…という。
 18万もつぎ込んだので悔しいところですが、なぜ私が「界」に合わなかったのか自分なりに分析してみようと思って筆を取った次第でございます。

まずお部屋…

 客室の広さと開放感はさいっこうで、窓から海も望めるし、ずっと窓の外見てられる。
 広い玄関から中に進むとすぐ寝室に繋がってて、シングルベット2つが離されて配置されてます。
 「シングルなんだ…」とちょっとだけ思いつつ、最大4名の部屋なので納得し、ベッドの真向いを見るとガラス張りの洗面台とシャワールームがありました。
 ガラス張りだけど上から和紙が貼られていて、寝室から見えないようになっています。
 なんでガラスの上に和紙を貼ったのかな?
 これは素朴な疑問で、断じて嫌味ではないです。
 そして寝室からさらに奥へ行くとリビングルームがあって、これが最高。
 海見えるし、畳だし。
 めちゃくちゃくつろげる。
 ここでまぁ結構元取れたと思う。
 部屋には色々お茶やらお菓子が充実してて、部屋から出なくてもゆるりと過ごせるようになってました。
 部屋はね。ベッドがシングルでちょっと残念だった以外は大満足でした。

 まぁここからがちょっと合わなかったところなんですけど…
 まず建物の複雑さ。
 有限のスペースで空間への没入感を得られるためだとは思うのだけど、結構狭い迷路みたいになってました。
 私が訪れたところが箇所がそうだったのかもしれないけど、うーん。
 館内図を頭に叩き込んでしまったら不便さしかない。
 短い廊下や階段を忙しなく歩き、狭い通路で人とすれ違うのが結構ストレスだった。
 あとは温泉宿なのに露天風呂のカルキ臭いのが気になったとこ。
 温泉宿だけど、お風呂の種類もそんなになくて物足りなかったなー。

サービスやアメニティについて

 私は体のサイズが大きいので、初日にLLサイズの館内着をもらいました。
 お掃除のサービスは無しにして、館内着とバスタオルの替えを用意してもらう形にしたのですが、館内着のサイズは覚えててくれませんでした。
 覚えておいて欲しいは若干クレーマーかもしれないけど、用意して欲しい館内着のサイズとか指定できるシステムはなかったのかなと、少し残念です。
 サイズ細かくするなら、指定できるようにして欲しい。
 あと、ご飯は文句なしに美味しかったです。
 けど、コースが終了するまでに3時間かかるのが長すぎて、周りの人も早めに出して欲しいとお願いしている人が目立ちました。
 私たちも1泊目はゆっくり頂いたのですが、2泊目は急ぎ目でお願いしたのにも関わらず、館内で行われる催し物を見ることは叶いませんでした。
 自分の施設なのに、時間合わないって…と思った次第です。
 あと最も印象に残ったのが、夕食後部屋へ向かっていると地元の温泉を案内するおじちゃんがポツンと1人で寂しそうにしてて、従業員さんに「今日は人が少ないね」とこぼした時の従業員さんの苦笑いでした。
 私としては有名な温泉地に来たから、いろんな温泉に入りたいに決まってるし、案内聞きたいよーと思ったのはやまやまですが、ご飯遅すぎてこの時間から外に出るのは無理だし、そもそも自分の館内のイベントにお客さん間に合わせることできないんだから…と勝手に思ってしまいました。
 アメニティに関しては、風呂敷もらえて嬉しいです。
 他は一般旅館に見られるのと同じものだから特筆することもないです。

そのほかに気になったこと

 地元観光産業との連携がほとんどない。
 すぐ近くに昔からのバスツアーをやってる会社などがあるのに、案内は一切ない。
 旅行ってその土地を楽しむんじゃないの?という疑問が普通に湧く。

終わりに

 今回結構奮発したつもりですが、ちょっと無念が残ってしまう旅になってしまいました。なんかちょっと施設サイドの「施設最強でしょ?ここで完結してね」というエゴが見え隠れしているような気がして、私のような考えすぎな気にしいの人間には合いませんでした。
 従業員さんのホスピタリティには感服しましたが、施設だけで旅を完結するには中途半端な規模だと感じたので、やっぱ外に出てもらって地元の良さを体験してもらう、地元と繋がる感じを提供して欲しいものです。
 私はホテルの案内冊子に従業員のおすすめ飲食店やスポットがあると嬉しい人間で、フロントデスクにツアーの案内があるとつい気になっちゃうし、温泉に入るために館内着を持って長い廊下を歩いた富山と瀬長島の温泉旅館のわくわく感を思い返してしまい、新しい旅の体験を上書きすることができなくて少しがっかりする宿泊体験になってしまいました。
 次から同じ系列に泊まるかと聞かれると、地元に昔からあるホテルを選択すると思います。

 お付き合い頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?