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常にはあらず、故に求める

今日2023/5/2は結成11周年。6人が守りたかったものの1つであろう滝沢歌舞伎。
滝沢演舞城から18年、SnowManが襷を受け取って5年。私はzero 世代なのでその思い出を振り返るというよりも宮舘涼太さんに感じたことを通して整理したい。
RIDE ON TIMEでフォーカスされた雰囲気が個性的だった宮舘さんが目指す和の世界とはなにか興味が湧いてから5年、彼への興味とすの担歴が重なる。

ユリコの緊急事態宣言により、取れたチケットが無になり、過去の円盤を見て思いを馳せ、幸運にも2022年で当選して演舞場で滝沢歌舞伎を初観劇。ABKAIを入れたとしても彼が体現したいものが何かをまだ感じ取ることはできていなかった。
多分、今も。

新しいSnowManの私のイメージ、フロントは岩本照であり、ラウールと目黒蓮。「iDOME」のユニット曲もフロントメンバーの色満載で、アイドルグループがフロントとそれ以外となってしまった状況を打破するには阿部くん、向井くんのように唯一無二を持たないと難しいのか、和の世界で一歩を踏み出した宮舘くんがグループパフォーマンスでもう一歩前にいる世界線は・・と自分の中で勝手にモヤモヤが芽生えてしまったなかで、彼が愛する仲間たちと演じる舞台を観劇しようとしていたのだ。全く以て不純だ。

不純だと思うことがもう一つ。これは初日明けのツイートであのタイトルがTLが埋め尽くしたときの感情。
年始の團十郎襲名記念公演【SANEMORI】は確かに心を打った。義賢最期は鬼気迫るものがあり、思い出すだけで胸が熱くなるし、筋書や自分で作ったスクラップブックを見ては反芻して・・という日もあるくらい。
では、滝沢歌舞伎の【仇討ち】で見せた階段落ちの息遣いで【SANEMORI】がよみがえるかと言われたら、私には違った。
【仇討ち】は、演目全体のイメージを阿部くんが担い、滝沢さんの後を追っているのは深澤くん、そして、殺陣とジャニーズの融合という総括的役割を果たしたのが宮舘くんだと感じた。1人1人にフォーカスする場面はあっても誰かが突出する演目ではないから、手負いの義賢が敵方に攻め入られ一人で凌ぐ場面とはリンクさせられなかったということだ。
前回の感情の発露同様、感情が溢れすぎて整理できてないじゃない(笑)このnoteは宮舘涼太を愛でる回のはずなのにズレてきた。じゃ、ズレた原因は?

SnowManとして壁を乗り越えるのは集団としての押し引きが出てくるから、仮に個人がもっとやれるだろう(またはその逆)と思ってもグループの調和という坂道を横並びで進んでいくことを魅力と見せているように見えるのに対して、宮舘涼太が正月に挑んだのはまさに個人の限界。いや、限界と思えるそびえ立つ壁に見える階段、自分を乗り越えて、業界違いのところで孤軍奮闘して登り切った先に成長というご褒美、和の世界で生きて活かされるという武器を手に入れて、なおも挑もうとする姿に魅力を感じたのだ。
であれば、SnowManとして乗り越えることと宮舘涼太として挑むものが違う?還元と成長を繰り返し、高みを目指すというところは共通項だから違いはないのだろう。
滝沢歌舞伎で魅せた仇討ちや五右衛門、氷の王はSnowManという箱の中では「みやちゃん凄いね」なんだけど、宮舘涼太で捉えた場合「今日はこれぎり」というか、和のパートだからこその不完全燃焼・・・って勝手に思ってしまった。不完全燃焼はこちらの捉え方に過ぎないのだが。
【SANEMORI】への懐古は宮舘涼太の個人の軌跡と比較したいという目になっているから「もっといける」と押し付けがましい感情が入って素直に感動することを遮ってしまっているのだと気づいてきた。
個人で挑む和の世界観を追求したいといって見せてくれるだろう景色の期待値の高さ、宮舘涼太という俳優に魅せられてしまったがゆえの押し付けといってもいい。年始から常ではないものを毎週決まりごとのように演舞場へ通い、見ていたからこその欲なんだろうね、勝手なものだ。

千穐楽の感想を少し。
2時間かかるという拵えの紹介もおそらく18年前はそうだったと思うし、いま、オムニバスという様式で魅せてくれた演目も、何気なく踊っているように見えても毎年毎年積み重ねて来た今、その瞬間を見ているに過ぎない。怪我が怖いからアクロバットは・・と言われて久しいけれど、それは全力で取り組む1つの象徴であって、組曲や花鳥風月など、魂を燃やして演じてくれていたメンバーには敬意しかない。SpeciaL忍者くんたちも顔つきが変わってきたメンバーは如実だ。歌舞伎を通してSnowManから何かを伝えられた数か月なのだと思う。
願ってはいるものの<滝沢>と銘打っている以上、映像として残ることはないと想像している。そこまで懐が深いのであれば、彼も去ることはなかっただろうから。
今後のSnowMan1人1人がどんな決断をしても、2023/4/30の舞台で魅せてくれたものが全て。

次に会えるのはドームツアー、また進化した彼らを見るのが楽しみである。


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