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防波堤になりたい僕が、横文字を使わないことを決めた大分の夜。

こんにちは。
リバ邸の片倉です。

この度、大分県のPRプロジェクト「大分で会いましょう。」のスピンオフ企画として、メディア編集者の岡山史興さん、料理人の井上ごうきさんと大分県佐伯市で、たくさんの魅力的な人や食を取材させていただく機会をいただきました。

旅のことをエッセイに・・・と思ったのですが、そんなお洒落な感じにはならないかもしれません笑。あくまでも片倉的な感じで今回の旅の振り返りをしたいと思います。はい。

岡山さんとは去年の秋頃?
いわしくらぶの磯川さんの紹介で繋がり、僕の経営している株式会社リバ邸の取材をしてもらいました。

そのときの記事はこちらです。

この記事を読んだときは結構衝撃を受けたんですよね。

今まで受けた取材記事の中で1番印象に残ってます。

僕らが話したことを岡山さんの表現に言い換えている文が多い記事だったんですけど、僕が取材を受けるときってフワッとした表現が多くて、聞き手の人にあまり理解されないことが多いのに、僕らがやっている事業を具体的に表現してくれていて取材を受けた側なのに逆にコーチングしてもらったような気持ちになりました。

そこから岡山さんに対してすごく興味を持っていたんですが、岡山さんの見た目が怖いのと忙しそうな感じがして中々お近づきになれませんでした笑

でも、今回急にお誘いいただいて、「なんで僕なんだろう?」という気持ちだったのですが、誘ってくれて嬉しかったので、今回の旅に参加することにしました。

お誘いの内容が反則的だったのもあります笑

"「大切な話は大分で」っていうコンセプトで、大分に行くことを口実に普段もっと話したいと思ってる人を誘ってそれぞれ道中のエッセイ書く、という企画で。"

と、連絡が来ました。

この誘い方は反則ですよね。
普段もっと話したいと思っていても中々気を使って言えないことをストレートに言われたらそりゃあもう片倉も嬉しくて、すぐ飛行機を取りました。


そして、今回の旅のもう1人の同行者ごうきさん!!

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ごうきさんは、井上拓美(以下、たくみくん)という弊社役員からの紹介で出会いました。

てとてと食堂というところがあって、みんなで美味しいご飯を食べないか?とたくみくんから誘われ、行ってみたらそこのオーナーがごうきさんでした。

ごうきさんは”てとてと食堂”の人だと思っていたんですが、実はブランディングとかでいろんな企業に関わっているすごい人でした(笑)

さて、そろそろ本題の今回の旅を振り返っていきます。

【初日】別府で語った「嫌いな人」と「愛」のありかた。

普段から毎日飲んでるツイートをしているので、岡山さん、ごうきさんも気を使ってか一緒に別府の居酒屋へ

(居酒屋の前にも一悶着あったのですが、割愛します)

出てくる料理は全部新鮮で美味しかったんですけど、りゅうきゅうという料理は初めての味だったのでめちゃくちゃ感動しました。
無限に麦焼酎を飲みました。

その中での会話でとても印象に残った会話は、人間関係の話ですね。

僕が最近ガンジーにハマってるんですけど、ガンジーの名言で敵を愛で征服するという言葉があるんです。
僕もちょっとだけそんな部分があって、「僕を嫌いと思う人ほど好きになってもらいたい性分で僕を嫌いな人に積極的に絡んでいくんですよね!」って話をしたときに岡山さんがめっちゃ共感してくれたんです。

でも、その後に続けて、「僕も昔はそうだったんだけど最近はあえて嫌いな人に嫌いというようにしている」と言われたんです。

そのわけを聞いたら、「お互い嫌い同士なら逆に両思いになる」とのこと。

嫌い同士なら嫌い同士でいて、争わないのであればそれでいいのではないかということらしいです。

今の僕にはその考えはなかったのでとても面白いと思ったし、嫌いでも争わないならそれはそれで優しい世界だよなあと思いました。

リバ邸を取材して頂いた70seedsの記事中にある表現でいうと、お互いのコミュニティに防波堤をつくるということかなって。

今の僕は謙って嫌いな人にも好きになっていく姿勢でいるけど、嫌いな人に嫌いという姿勢も1つの価値観として面白いなあと感じました。

岡山さんをそうさせたきっかけとかももっと詳しく聞きたかったです。

そのあとは僕が居酒屋で隣の席にいた地元の子たちとカラオケに行って酒をガンガン飲んで、気づいたら朝でした。。
(大分に来てもいつもと変わらない片倉を許してください)

【2日目】佐伯市への道中で交わした「結婚」の話。

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次に向かったのは大分県の佐伯市。向かう道中の車内で記憶に残っているのは結婚についての話です。

僕は今ぜんぜん結婚願望的なものがなくて、既婚者の2人にこんな質問をしました。

「なんで2人は結婚したんですか?」

岡山さんは過去に悲しい経験をしたことがきっかけだったみたいで、「自分が安心して寄り添える人に出会えたから」と言っていました。

これってシンプルな理由に見えて、実はすごいことだよなあって思っていて、世界には何十億もの人がいるのにそんなパートナーに出会えるのって結構奇跡ですよね。

僕は夜の仕事をやっていたからか女性に対してどうしても心を開けない部分があって、「いつか裏切られるのではないか?」という不安がよぎってしまって、今のところそーゆう方には出会えてないけど、いつか自分が心から安心できるような方と出会えたらいいなあと思って今を生きていきます。

今回の旅の同行者、ごうきさんは奥さんに泣きながら説得された。と言っていてそれまでは絶対に結婚しないと思っていた気持ちが変わったそうです。

なんですかそれ。

ずるい!僕も泣きながら説得されたい!!!たぶんこれ自分自身がパートナーに対して疑心暗鬼になっている時点でダメだと思ったのでまずは僕も少しずつ相手に歩みよる姿勢をとっていこうかなと思いました。頑張ります。

いざ、佐伯市!!

さ、いよいよ待ちに待った佐伯市へ到着。

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まずは、岡山さんがピックアップしてくれていた「ゴマだしうどん」を食べに味愉嬉食堂といううどん屋さんへ向かいました。

ここの店主がめちゃくちゃダジャレをいうんですが、僕らもよくくだらない話をするよねという話になって、ふと、普段くだらないことを言い合っている東京の友人のことを思い出してしまいました。

結局のところ、旅に来ていても不思議と大好きな人たちの話をしてしまうんですね。それだけホーム感を味あわせてくれるのも、佐伯名物ごまだしうどんと、店主のおやじさんの魔力なのかもしれません。

ちなみに、うどんは4パターンの食べ方があるそうで、もちろん全部試しましたよ。出汁もきいていて、めちゃくちゃに美味しかったです(笑)


ご飯を食べ終わった僕たちは移動して、「大分で会いましょう。」のスタッフと合流し、これから「寿司修行の成果発表会」だという学生さんたちをはじめ、たくさんの人たちにお会いしました。

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そこでめちゃくちゃ嬉しかったのは、そこに集まっていた人たちの何人かが「リバ邸」を知っていたことです。

去年から1年間必死に居場所をつくって来て「リバ邸」という居場所があるということが知られていたことにとても感動しました。

今回の旅のメインディッシュ「お・す・し」に向けて、いざ出陣!

夜はNARUMIというお寿司屋さんに到着。

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案内されたテーブルになぜかお皿が6個用意されていました(笑)

れん:え?誰か来るんですか?

岡山さん:え、い、いや聞いてないです(笑)

店の人:え、聞いてないんですか??佐伯市のリバ邸のオーナーさん一行が来ますよ?

全員:え、聞いてないwww


あとで合流してわかったのは、お昼にお会いした佐伯市のリバ邸オーナー「セブンさん」が、地元の若者を僕たちに紹介したい、とこっそりセッティングしていたとのこと。
こういうことが起こるのも旅の醍醐味ですねw

ここからガヤガヤと人が集まり、初対面の気まずさとビールの美味しさと熟成寿司の美味しさに舌鼓を打ちながらほろ酔いになった僕たちは佐伯市で有名?なスナックへ。

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一緒に飲んだのは昨日が初めてだったのに、いつも一緒にいるメンバー並みにカラオケが盛り上がり、佐伯市の名物ママと肩を組み熱唱しました。


この時、記憶に残った会話は「横文字ってダルいときない?」です。
僕のやっている事業はスタートアップではなく、スモールビジネスなのになぜか周りにはスタートアップ関連の方がたくさんいます。

そこでよく耳にするのがビジネス関連の横文字なんですけど、あれって意味あるんですか?っていう話になり、
「エビデンスとかイニシアチブとか別に証拠とか主導権とか日本人だし日本語で言った方がわかりやすいじゃん。低学歴の人間のことバカにしたいんですか?」
みたいなことを横文字をよく使っているごうきさんに投げかけました。

ごうきさんや岡山さん的には横文字でなければわからないニュアンスがあるし、低学歴のことをバカにしている訳ではないとのことでした。

確かに、2人が低学歴のことバカにしていないことも、ニュアンスのことについてもわかるんですが、学歴がコンプレックスだった僕にとってはどうしてもイキっているように見えてしまっていたんだと思います。

それに、少なからず僕のようにそうゆう価値観を持った若い人たちがいると思うから岡山さんとごうきさんと争う訳でもなく、僕は日本語を積極的に使っていこうと思いました。

この飲み会で声を荒らげて討論したり、僕が号泣して話したり、2人と本当の意味で打ち解けられたのが本当に嬉しかったし、また2人と旅に行きたいし、東京でも会いたいです。


(翌朝、誘われていた進水式には僕だけ参加できず・・・辛い。。)

【最終日】カモシカ書店、そしてお別れ。

チェックアウトが早かったので、眠い目をこすりながら大分市内へ。

前日にお会いした岩尾さんが営むカモシカ書店という本屋に行きました。

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東京での僕の行きつけのシーシャ屋「いわしくらぶ」のような雰囲気があり、とても落ち着くお店でした。

そこで食べたカレーも水分がほとんど飛んでいるキーマカレーでめちゃくちゃ美味しかったです。

二日酔いからかそのまま爆睡してしまって、起きたらお別れの時間になっていて旅独特の不思議な寂しさに包まれました。

岡山さんとごうきさんに見送られたあとは心にぽっかり穴が会いた感じになって、そっからの記憶はほとんどないまま成田空港についていました。
人と旅したことは何回もあったはずなのに、人とさよならすることなんて何回もあったはずなのに、そのときそのときに悲しさは溢れるし、嬉しさは溢れる。


また、このメンバーで旅がしたいな。


終わり。


今回の企画の発端になった「大分で会いましょう。」についてはこちら。


プロローグと2人の記事はこちらから。


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