Sonarworks Reference 4導入しました!
最近、ありがたいことなのですが仕事が忙しくなかなかnoteを書けませんでしたが、そんな中でも少しずつですが機材も導入を増やしているところです。
そこで今回導入したのは、「Sonarworks Reference 4」という部屋の音響状態を測定し、正確なモニタリング環境を構築するアイテムになります。
導入理由
私の部屋は賃貸の6畳の一室で、何も吸音や防音対策をしているわけでもないため、低音がボワボワするなー、とか左右のスピーカーの鳴りがなんかちょっと違って聞こえる・・・、などの悩みがあり、まずは
「自分の部屋がどういう状態になっているのか?」
ということを客観的に見たかったこと、また正確な環境で聞くとこう聞こえるのか、といういわゆるリファレンスを知りたかったのが大きな目的です。
もちろん正確な状態に補正をかけて聞くことも重要なポイントではあるのですが、私の中では「その正確な状態に、補正をかけずにどうやったら近づけるのか?」が重要であると考えています。
ですので最後の方で測定結果について書きますが、今回Reference4で今後部屋のルームチューニングを実施するたびに測定を行い、その結果もまたこちらにアップしていこうと思います。
さて前置きはここまでにしまして、商品紹介に移りたいと思います。
この商品ですが、大きく分けて3種類存在しています。
1:Reference 4 Studio Edition+測定マイク
2:Reference 4 Studio Editionソフトウェアのみ
3:Reference 4 Headphone Edition
ではそれぞれについて簡単に解説しましょう。
商品紹介)1:Reference 4 Studio Edition+測定マイク
上述した通り、モニタースピーカーから出る音がに対して部屋の音響状態を測定し、それを正確なモニタリング状態になるように補正をしてくれるソフトと、実はそのヘッドフォン版も同梱しています。
このヘッドフォン版はさすがに測定ができませんので、あらかじめ100種類を超えるヘッドフォンの特性を測定し、それをフラットな状態にするプリセット型になっています。
さらに、先ほどのモニタースピーカーからでる音を測定するためのマイクも同梱されていますので、別途オーディオインターフェース(48Vファンタム電源を供給できるマイク用のインプットがついている必要があります)とマイクケーブルがあれば、測定ができるようになっています。
マイクはこんな感じで入っています。
で、ソフトウェアを以下のサイトからダウンロードし、インストール。
デモ版もあり、インストール方法も以下に記載がありますので、こちらをご参考にしてください。
商品紹介)2:Reference 4 Studio Editionソフトウェアのみ
これは1のマイクがないものになりますので、すでにマイクなどをお持ちであればこちらのみの購入でも問題ないかと思いますが、測定の精度がどこまでか保証されていないのも精神衛生上嫌だったのと、そもそもマイクをまだ一本も持っていないため、私は1を購入しました。
商品紹介)3:Reference 4 Headphone Edition
ヘッドフォンだけのバージョンもあり、価格も約1万2千円程ですので、まずはヘッドフォンだけで試してみたいという方はこちらが良いかと思います。
測定してみました
インストールが終わると、わかりやすくこうやって測定してくださいね、というのがイラストと共に出るので、サクサク進めました。
測定中にこんな感じでスピーカーの距離が表示されるのですが、ほぼピッタリでビックリしました!※この結果だけでも、かなり測定が正確なことがわかります。
自分が普段モニタースピーカーから音を聞いているリスニングポイントで最初計測をするのですが、これも距離はほぼピッタリ。
で、上の画像の通り32ポイントで計測を行います。※だいたい所要時間15〜20分ぐらいでしょうか。
これで測定完了となり、あとは結果なのですが。。。
測定の結果はこちら!・・・
いやー、想像はある程度していましたが、ひどいですね、これw
まず低域の膨らみ方がやばいので、この部屋でMIXしたら絶対低域が出すぎるので、結果的に低域削りまくったスッカスカなものが出来上がりますね。。。
さらに、左右の出方も結構違っていて、実は左のスピーカーが壁によっているのでその分低域が膨らんでいるんですが、これが左右の聞こえ方が違うなって思ってた要因だったんですね。
で、これを今後改善していけるようにルームチューニングをやっていく予定なのですが、とりあえずこのソフトの醍醐味である「リファレンス状態」にするとどうなるかが、以下の画像になります。
左下に「Dry/Wet」という項目がありデフォルトは100%になっていまして、この状態がいわゆるこのソフトウェアの名前にもなっている「リファレンス」状態になります。
ただ、ちょっと息苦しいというか、あまりにも何もかもが聞こえすぎる感じがしたので、画像の通り私は75%ぐらいに落ち着きました。
これだけでも相当な変化で、低域のボワつきがなくなり、それによって中域・高域など他の帯域も見えやすくなり、マイケルジャクソンやカーペンタースを聞いたのですが、ボーカルの声の艶とか伸び方がやばかったですw
もちろん自分が以前MIXしたものも聞いたのですが、補正前だと音源全体に靄がかかったような状態だったのが、補正をかけるきっちり全帯域が見えて、実は自分のMIXはあながち変では無かったという、妙な安心感も得られましたwww
ちなみにヘッドフォンはと言いますと、私が現在、超定番のSony CDR900STを使っていますので、まずこのヘッドフォンの特性はと言いますと
スタジオの超定番といっても、かなりクセがあることがわかりますね。
でこれをフラットな状態に補正したのがこちら。
実際に聞いてもらうとわかるのですが、全く別のヘッドフォンになりますw
補正を切ると、シャリシャリとした音になって正直補正前には戻したくなくなりますね。
あとこのソフトですが、実はMACやPCに常駐しており、iTunesやYoutubeからの音も全て補正をかけて聞くことができますので、非常に便利です。
※ただしDAWで利用する場合は、このソフトをMasterにインサートしなければ使っていない状態になりますので、ご注意ください。あと書き出しをする際は必ずこのソフトを切らないと、補正がかかった状態で書き出されて変なことになるので、こちらもご注意くださいませ。
プロのレコーディングスタジオなどは、最初から音響も含め最適に音が聞こえるよう設計もされているためそこまで必要性はないかもしれませんが、私のような自宅でかつ環境も整っていないところで音楽制作をしている方々には、非常に重要な「音の出口」をリファレンスにできるだけでなく、そもそも自分の部屋の状態を知ることができるので、どんな方にもオススメをしたい商品です。
ただ、マイク含めた場合の定価は4万円を超えますので、おいそれを手を出せないかもしれませんが、私は今回Rockonさんのセール時に29,800円(そこからさらに新規会員特典の1,000ポイントを利用し、実質28,800円)で購入しましたので、そういったセール時にぜひ狙ってみるのはいかがでしょうか?
それでは良いDTMライフを!
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