共感と個性のWbasic

今回は、人には共感と個性のWbasicがあるというお話です。

結論からいうと共感は相手に近寄る機能で、個性は相手が近寄ってくる機能であるということです。

私たちは社会の何かしらの集団に属しネットワークを形成し社会活動を行っています。個人から組織になる場合、原子が分子となりアミノ酸に変化するように一定の結合と離脱を行います。社会生活においてミクロのレベルで行われるこの行為を仕切るのは共感と個性です。強い個性にはそれが善であれ悪であれ人を引き寄せる機能を有します。また、共感することにより相手とのシンクロ率を上げより強固に結合していきます。これは、社会生活でいえば結婚であったり、コミニティであったりオンラインサロンであったりと様々です。私たちのベーシックな機能である個性と共感はWbasicで一体となった分離不可能なシステムです。

Wbasicでは二つの要素を分ける際に特異的ラインと大衆的スパイラルに分けます。これは二つの要素を表すの具現化しやすい概念で、多くのWbasicの要素はこの概念で説明ができます。

今回の話である個性は特異的ラインで、個性というのは一方向に伸びる要素でありそれは強ければ強いほど細く鋭利になっていき、自分以外の他者を2つに切り裂きながら牽引していきます。つまり、ファンとアンチは一つのものが切り裂かれ分かれた存在です。一方、共感は大衆的スパイラルで、共感はらせん状に人を巻き込みながら太くしていく力があります。(竜巻をイメージしてください)ここでは共感の中心から外方向にエネルギーは弱くなりやがてゼロになります。

このように一体となるWbasic要素はどちらかが特異的ラインと大衆的スパイラルに分類されます。別の例でいえば、一般的に言われている短所は特異的ラインで長所は大衆的スパイラルです。欠点と言われている短所は多くの人に避難されやすい要素ではあるのですが一部の人には好意的にとらえられたりします。一方、長所は多くの人に好意的にとらえられ評価されます。しかし長所の多くは皆が共通して獲得しているスキルであることが多くその共通性により共感が生まれ評価されている場合があります。

これに対して短所は多くの人が有していないスキル、日常では基本不要なスキルのため人に評価されないという側面もあります。しかし、この短所とよばれる要素は意外なときに評価されることがあります。例えば、いつもルールを守らず我を通す性格の人が、災害時に既存のマニュアルを無視して独自で判断し行動して人を助けたりと社会貢献した例もあります。一部で言われているのはヤンキーとよばれる人たちは災害のようなイレギラーな社会変動が起きたときにいち早く適切な行動ができるともいわれています。これはひとえに普段の生活の中で彼らが既存のルールに縛られていないという短所があるからです。このように特異的ラインには、特異な状況に効果を発揮できるまたは一部にのみ効果がある要素を含んでいます。

またイメージして欲しいのですがこの直線(ライン)と螺旋(スパイラル)をAからB地点まで伸ばす場合、当然直線の方がBまでの距離は短いですよね。また、螺旋はBまでに達する間に一周もしくは二周するかもしれません。これを直線に引き延ばせば直線の倍以上になることもあるでしょう。このように、

短所は目的地までの距離が短い

長所は目的地までの道のりが長い

と、捉えると短所のイメージが良くなるのではないでしょうか。そうなると、なぜ短所は好意的にとらえられないのでしょうか?

それは、画期的でも一部の不幸を生み出したり、物事の流れとして短絡的で重大な欠点を含んでいたりとと、少なからず副作用が強いことが多いからです。これを戦国時代の戦の計略として表すと、特異的ラインは奇策、大衆的スパイラルは正攻法になります。奇策というのは条件が整った一部の場合のみに効果の高い戦略です。それに対して正攻法は多くのデータの取れた穴の少ない汎用性の高い戦略です。

私はWbasic的に考えるときどちらが良いではなくどちらも強化しておくことが重要だと考えています。この2軸は平行してるのではなく、一方は真っすぐに一方は螺旋的に動きながら形を成しています。その総合体が人であれば性格であったり人格のような精神の骨格を築き他者に与えるイメージを生んでいます。あらかた個性・共感、短所・長所のWbasicを説明させて頂きましたが、ここで違和感を感じた人はいないでしょうか。

「あれ、個性と共感って同じゃなくねぇ?!」

個性と共感のWbasicのベクトルは個性が上なら共感は下向きに働いているのです。共感性を高めていくということは他者の個性に引っ張られている状態となり自己の個性が下に引っ張られます。だが個性はその中でも上に行く力で他者を上に引き寄せるのです。想像するととてもカオスなので難しいですがそのように360度様々な方向に私たちの意志や興味に突き動かされ世界を形成しているのではないでしょうか。

一方、短所と長所のベクトルは同じ方向を向いているのでそのエネルギーは加算されます。こちらも、ひとつの方向を目指し時に回りながら時に真っすぐにと伸びていきます。ドラゴンボールをご存じな方はピッコロが放つ「魔貫光殺法」をイメージすると分かりやすいですね。どちらも強くしていくことで強力なエネルギーが生まれます。短所を長所で補完するという考え方が正しいのではないでしょうか。

具体的な例を出していくと話が長くなりますので割愛しますが、私たちはこのように誰でもなく唯一無二の存在で、互いに影響を与え受けながら生きているので多様性を本当の意味で理解し尊重しあえることが、布いては自己の個性の自由度を最大限にする最良の方法ではないでしょうか。SDGsを含む問題やLGBT(SDGsに含まれます)の社会的認知など、世界には取り組まなくてはいけないものばかりですが時間をかけ少しづつ解決していけたら良いと思う今日この頃です。

                          おわり


最後までお読みいただきありがとうございました。

Himeさん画像を使わせていただきありがとうございます。

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次回は経済系の記事を書けたらと考えています。




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