自問自答_試着の旅 第10回「びっくりスカーフ」
全然上手くいかないけど、諦めきれないファッションアイテムってありませんか?
私はスカーフがそれです。
アクセサリーの中でも、スカーフって身につけるの難しくないですか?!!?!?!??????
首が太短い&上半身厚い族なので、ただでさえ人よりボリュームがある(あと普通に太っている)私には、超鬼門なアイテムでした。
(且つフェミニンな格好しないのもある)
2020年11月に顔タイプ診断(2度目)を受診した私は、スカーフを勧められました。
しかし、当時は同世代でスカーフを使っている人があまり周りにおらず、何となく洋画と、古い邦画のイメージから、何だかマダムが使っているイメージが強かった私。
「確かに似合ってる気がするけど、私が身につけても垢抜けない気がする……」
と、パーソナルカラーに合ったアイテムを友人に譲ってもらったり、安価なものを買ってみたりして試行錯誤しました。
やっぱり元々のイメージが払拭できなかったのと、前述の通り自分の身体の特徴からスタイルアップさせることができずに、鞄の持ち手に巻く日々を送っていました。
無地の合皮の鞄に合わせたスカーフがとっても素敵なのと、アナリストさんに勧められるだけあって似合うので、漠然と「やっぱり身につけられたら、無難なコーデも底上げできそうだなあ」「でもよくある色の組み合わせや柄だとやっぱり私じゃ垢抜けないなあ」と思ってました。
そんなこんなで約2年の月日が経ち、次第に周囲で首に巻いてブラウスの襟からチラ見せするスタイルや、首にリボンのように巻くコーデをする友人が増えて、段々とスカーフコーデに見慣れてきました。
何より彼女たちは自分に似合う巻き方、結び方で、上手くスカーフを使いこなしており、私の元々あった偏見に近いイメージをお洒落に覆してくれたのです。
更には完全に偏見が払拭されたことで、次第に「何故、似合うと診断された私がそうなれてないんだ?」と悔しくなってきました。
そんなタイミングで自問自答ファッション教室を受講することになった私。
あきやさんにも「スカーフが上手く使いこなせないんです」と相談したところ、あれはバッグに巻くものだというような回答が。
(先日の講演会ではテーブルや壁に貼ってらっしゃいましたね☺️)
ファッションスタイリストにもそう言わせるスカーフなのだから、ある種の才能が必要なんだろうと、その時点では腑に落ちたのですが、半年かけてまたじわじわと湧き上がる悔しさがありました。
まだ悔しいということは、成仏できていないということでは?
それに気がついたのは、いつも混んでいるディオールに珍しくお客さんが見当たらず、がらんとしているのを見かけて出来心で来店した時でした。
ディオールが気になっていた理由はただ一つ。
少し前に来訪したディオール展に影響を受けたというミーハー心。
ディオールにはミッツァという細長いスカーフのシリーズが展開されています。
きっと似合わないだろうけど一度は試着してみたいなあ、と思っていましたが、何度か来店するも、大体接客スタッフが埋まっているか、来店待ちの行列があり、断念していました。
その流れとは別に、ここ最近は、無地のシンプルなトップスを着る時に首元が寂しいと思っていたため、シルバーのネックレスを探していました。
(シルバーのジュエリーを着けるコーデだったため)
首太短い族なので、40cm程度のネックレスでは短く、45〜50cmくらいになるラリエットタイプのネックレスがベストだというところまで自問自答を進めている段階です。
ここで点と点が結びつきます。
ディオールレベルで細長いスカーフなら、この寂しいトップスも華やぐのでは?
Dior
勢いで来店し、大判スカーフから目当ての細長いスカーフまで試着させてもらいました。
これまでのイメージがやや払拭出来ないし、やはりフェミニンな雰囲気が私には合わないなあと思っていた中、急に光が差したのです。
な、何だこれは………!!!!
花柄でありながら、ビビッドな配色。
白とネイビーのコントラスト。
おまけに白は合わせたいパンツ、青はバッグとぴったりの色合い!
柄物なのにコーデ全体の配色がミニマルで、なんて素敵なんだろう!!!!!
その瞬間「分かった」のです。
私はネックレスじゃない。スカーフを探すべきだと。
今までの私はスカーフと向き合ってきたようで、実のところちゃんとは出来ていなかったのかもしれない。
今一度、スカーフの着用方法を検討してみよう😤
ということで、これまで挫折した理由を整理するべく、手持ちのスカーフを見直してみました。
持っていたスカーフたち
①友人から譲ってもらったスカーフ
パーソナルカラー(2回)、顔タイプ、パーソナルデザイン診断を全て一緒に受けて、結果が全て真逆なスペックの持ち主なこともあり、私に似合うだろうと分かって譲ってもらいました。
実際、色柄共にめちゃくちゃ似合いました。
(オレンジ×黒のベルト柄のプリントでした)
顔タイプ診断の時に持っていって、アナリストさんにもバッチリと言われた記憶がある。
しかし、私より10cm程身長が低く小柄な友人から譲ってもらったため、サイズは50cm×50cmくらい。
彼女に比べて大柄かつ首太短い族には、これが微妙なサイズ感で、首に巻くにはちょっと短くて、首が詰まって見えるし、ボリューム感で首が無くなるので、扱いづらかったのでした。残念。
②自分で買った大柄スカーフ
ネイビー×オレンジの組み合わせ全盛期に楽天でポチったスカーフ。
サイズは90cm×90cm。
あまりに色柄が完璧だし、①で知ったサイズ感の問題も解決できると思い購入。
しかし、首周りにボリュームがくるのは変わらないため、首に巻くのは断念。
代わりにデニムを履いた時のベルト代わりに、ループに通して使ってました。
ただ、ベルト代わりの使い方にも弱点が。
トップスインしなければ折角のスカーフが見えない……!!!
ローライズパンツを持っていなかった+履き心地が好みでない、ということもありブレイクスルーにはならず。
デニムを履かなくなる割と最近までやっていた使い方ですが、モヤモヤが晴れないのでした。残念。
③自分で買った細長タイプのスカーフ
①②でボリュームが出るのが悩みなら、そもそも正方形のタイプを斜めに折って使うのが良くないのでは?という発想から見つけた形状でした。
確かにボリュームは抑えられたのですが、長さが短くて、首に巻くにもベルト代わりにするのも難しく……。
こいつは購入前の検討が足りなかった例です。
オレンジ×ブルーの配色で、コーデのアクセントとして鞄の持ち手に適していたので、固定で巻いたままにしていました。
私がスカーフと仲良くなる方法
振り返ってみると私の願望と、これまでの失敗が浮き彫りになりました。何事も振り返りと分析が大事よね……
大きく分けるとブレイクスルーポイントはこの2つのようです。
首にボリュームを出したくない
長さが短いと使い道少な過ぎる
どちらも、細長いスカーフで大凡の答えが出ています。
そしてディオールでもそれを実感したばかりでした。
ボリュームを出したくなければ、細長い形状を選ぶ。
首に巻いて胸下にくる程度の長さが必要。
めっちゃ簡単な話だった。
あと一歩だったのに問題を放置してたのね私😫
そして、ここまでで顕在化してませんが、もう一つポイントがあります。
巻き方をちゃんと教わる
これは、この2年間でネットで購入し、巻き方を検索しまくっても仲良くなれなかったため、この試し方自体に問題があるのではないかという観点です。
難しい巻き方はそもそも首周りにボリュームが出るため、簡素な巻き方をしてきましたが、なーーーーーんか垢抜けない気がしていました。
スカーフ似合う筈なのに?何故?
ということは、そのスカーフに適した使い方ができていないのでは?
ディオールにふらっと来店した際に、このスカーフはこう、そっちはこう、と店員さんが巻き方を変えていたのが頭をよぎります。
これは自問自答ファッションお馴染みの、ひたすら試着&そのアイテムのプロにひたすら聞く、が有効では🤔
どんなに悩んでいても、最終的にあきやさんのメソッドに行き着く辺り、本当にファッションの真理をついているなあと毎回感心させられるし、あきやさんへのリスペクトが止まりません。
あきやさんに出会えて良かったです🙏
という訳で、試着の旅に出て参りました。
いざ、試着へ
事前にディオール以外にも、細長いスカーフを取り扱っているブランドをオンラインショップでピックアップし、来店予約出来るところはその場で申し込みしまくりました。
各ブランドのアイテムの中でもかなり安い部類だというにも関わらず、どのブランドも丁寧に接客してくださり、たくさん試着させていただきました。
来店予約することで事前にこちらの意図が伝えられるため、かなりスムーズに試着を済ませられました。
今度から効果的に使っていきたいと思います。
おまけに、今まで来店できなかったエルメス、ヴィトン、カルティエにも試着に行くことが出来たので、ある種の実績解除感もあり、大変有意義な時間でした。
様々見せていただき、スカーフを巻く時に持つバッグと相性を考えて、悩みに悩んだ最終候補は以下3つです。
(ディオールも良かったんですが、もう少し長さが欲しいなと断念)
※合わせたいバッグはこちらの青いものです。
FENDI
私の大好きなオレンジと、Fに隠れる青がバッグとの調和もとってくれている気がする。
Fが白地に羅列されているので、軽やかさもあって春夏に着けるのに向いてそう。
唯一の懸念点は私が身につけるにはポップ過ぎる気がしたくらいでした。
そもそもFENDIのファーストというバッグが好きな私はブランド自体に憧れもあり、ここでデビューするのも良いなあという気持ちが下駄を履かせていました。
しかしその後、懸念点を払拭するスカーフに出会うことになったので見送りとなりました。可愛いんだけどな…
BURBERRY
バーバリーは全くのノーマークだったのですが、事前にオンラインショップを見た時に、偶然にもバッグと同じ青色を使っており統一感が凄くて来店予約しました。
試着させていただいてもやっぱりバッグとの調和がすごいので、店員さんと一緒に販売されていてもおかしくないくらいですね!?とはしゃいでしまいました。
裏面が水色と、バッグと同じトーンの青のバイカラーになっており、どちらの面を表にするかで軽やかさの調節が出来るところがGOOD👍
更には試着した中でもかなり長く、程よい太さでいろんな使い方ができるところも魅力的でした。
ファッションコンセプトに洗練を加えていれば、間違いなく選んだアイテムだと思いますが、私は以前のコンセプト見直しの際に「洗練」を外したばかり。
また、ブランドコンセプトが「特別な人の為の服ではなく、多くの人が愛用する服=誰でも着る事の出来る服」とのことだったため、マジョリティの土俵から降りたい私には向かないなあと、泣く泣く見送りました。
私が富豪なら一つの選択肢として購入したかもしれません……。そのくらいバッグに合うし、やや大柄なロゴも私のスペックにぴったりでした……😭
FERRAGAMO
フェラガモはリボンを用いたクラシカルなデザインの靴やバッグのイメージがあり、not for meなブランドだと思っていました。
しかし案外細めのスカーフが少ないことから一応試着の旅のTodoリストに入れていたのです。
(何ならその前に5ブランド試着したことで、結構疲れていたのでスルーしようかとすら思っていました😱)
事前にオンラインショップで見た際にはこちらをピックアップしておらず、全くのノーマーク。
というのも、パーソナルカラー診断を受けてから、淡めのオレンジは私に合わないと幾度も実感して避けてきたので、こちらも脳が自動的に候補外にしていたようです。なので、びっくり試着でした。
来店時にお客さんが誰もいなかったこともあり、在庫にあったスカーフを片っ端から試させてもらっていたところ、店員さんの反応が一際良かったのがこの一本でした。
ネクタイのように巻くと良いと聞き、広げ過ぎず、緩く縦のラインが出るように巻いてもらってから鏡を見ると、そこには軽やかさと意外性を調和を兼ね備えた私の姿が。
な、なんだこれは!!!!!完璧じゃないか!!!
えっ!????本当に?????????
表側がシューズの制作スタジオをイメージした少しポップな絵柄ですが、裏面がストライプのため、表に出す面積次第でポップさの濃淡を調整できる。
FENDIの時にポップ過ぎるかも……と気後れした気持ちが、こちらだと払拭出来ました。
更に、元々好きなオレンジと、私の自問自答ファッションのテーマカラーである青の組み合わせなので、BURBERRYの時のバッグと組み合わせた時の洗練さに、私っぽさが加わって調和していました。
正に「アクセサリーはアイデンティティ」を体現しており、これ以上の色柄の組み合わせが存在するのか?
というかフェラガモってこういう感じのデザインもあるんですね!?!?????????
興奮のままに店員さんに尋ねたところ、今年の3月にクリエイティブディレクターが変わったため、こちらのスカーフを含む新作は全てその方が携わったものとのこと。
スカーフ以外の新作を見れば、以前Twitterで見かけて大変ときめいたオレンジ〜赤グラデのバッグや財布の姿がありました。
なーーーーーーーーるほど🤔
生まれ変わったフェラガモさん推せます…………
めちゃくちゃ好みだよ、マクシミリアン・デイヴィスさん……………ありがとう…ありがとう😭😭😭
(ようやくファッション好きJJGがあきやさんと交わしているクリエイティブディレクターさんのお話が少し理解できるようになり、一つまた成長できました✌️)
という訳で。
春夏のシンプルなトップスにこのスカーフを合わせることで、コーデの底上げを狙っているのですが、汗っかきの私がシルク100%をどのくらい使いこなせるのか、お試しも正直兼ねています。
(色々調べたけどこればっかりは一回使ってみないと分からないなと判断しました)
今夏の終わり頃にまたご報告しますので、私と同じ汗っかきスカーフ気になる勢は乞うご期待!!!!!!!
え?予算はどうなってんのかって????
…………………………うふふ☺️