自問自答_試着の旅 第18回「本当に欲しいものを買う」
※前回に引き続き自分の買い物方針と自分の購買行動について書いています。誰かの買い物を非難する意図はありません。
少しでも違和感を覚えたら読むのを中断してブラウザバックしてください。人には人の買い物方針があり、各々それを大事にするべきです。
前回のnoteで自分に相応しいと確信を持てたものだけど買うと決めた私。
去年の秋頃からずっと財布を探していたのですが、ようやく購入しました✌️
ハイブランドから順に価格帯を落としていき、実物を見に行って、中の作りのチェックから持った姿を鏡で見るところまで繰り返していく中で分かったことがあります。
必須条件は妥協なく満たした上で、私だからこそ買うんだと思えるものを買うことが、一片の憂いなく満たされた気持ちになれるということです。
高いものを買う時は値段の葛藤こそあれど、それを乗り越えて買うと決めた時は、その値段の1/100の欲しいものを買う時と、興奮度は然程変わらないことに気がつきました。
要するに私にとって商品の価格と購入した喜びは比例しないのです。
しかし、高額アイテムを買う時は、特有のアドレナリンが出ているように思います。
もちろん今まで見てこなかった新鮮な世界と、お値段がするだけ精巧な作りをしている、上質な素材を使っていることなど、素人目にも感動しています。それらを欲しいと思うことは自然な流れです。
でも、それらを見ても購入しない人もいる。
私が一昨年から、人生で一度も実物を見たことなかったような価格帯のものを次々と購入していったのは、
未知だった世界に足を踏み入れる興奮、
それらの一部を自分のテリトリーに持ち帰れる感動、
ある種のエンターテイメントに浮かれていたと言えるだろうと見当がついています。
それらは、私にとって人生に張り合いと潤いを与えてくれるし、購入経験を通じて見える世界も広げてくれました。
しかし、自問自答ガールズになってから、自問自答せずに購入したものは一つとしてないのに、実は既に手元にないものが結構な数あります。
私は断捨離がめちゃくちゃ得意です。
恐らくストレングスファインダー的には、マイナスを0にするよう尽力する資質が1位にあるので、
一度その所持品の存在がマイナスだと認定されてしまえば、即座に捨てられます。
それは、これまでに購入したことがない価格帯で、買うまでにめちゃくちゃ葛藤していたとしても、例外ではありませんでした。
今、健全なお金の使い方を出来ていない自覚がある私としては由々しき問題。
この辺の話は別途書く予定なので今回はこの辺にしておいて、何が言いたいかというと。
私の持ちたい財布、ハイブランドじゃなかった！！！！！
漠然とハイブランドの財布を持つと思ってた
前提としてハイブランドの財布が、財布として最高峰とは思ってないです。
職人技が光る作り、工夫を凝らした使い勝手、珍しい素材や色、質感など、少し検索するだけでもこの世には素敵なお財布がたくさんあります。
何を以て「最高」と位置付けるのかは人それぞれですし、多種多様な観点が存在しています。
しかし、私の観測している人間関係では、普段ブランド物に興味のない人も、財布だけはハイブランドを持っていることがしばしば。
なんとなーく「ある程度の収入を得られるようになったら、ブランドものの財布を持つこと」への憧れがありました。
私はしがないOLなので特別年収が高いわけではないし、昇進意欲もなく意識も低いので、今後数百万単位でめちゃくちゃ年収が上がるとは考えにくいです。
しかし、昨年の夏頃から激ぬるOL生活では経験したことない休日出勤と残業に追われ、ひいこら働く羽目になっていました。
一人前に働けているし、30歳という節目の年も見えてきたし、これはハイブランドの財布を持っても良い頃合いなのでは？と、次第に購買意欲の悪魔が私に囁くようになっていました。
そして何より、財布は昨年1月に買い替えていたのですが、「カードポケットが3つ」「小銭入れが落ちそうになる」という不満を抱えていました。
ミニマリスト思考かつ、鞄をあまり持ちたくない性質なので、iPhoneユーザでMagSafeを活用した財布を購入していたのです。
カードポケット3つに関しては単に、日頃は良いけど病院に行く時に保険証が入らないので、免許証と事前に入れ替えが必要という欠点がありました。
後者の小銭入れに関しては、作りの問題です。
要するに札入れと、小銭・カード入れと、スマホケースを合体させて手帳型スマホケースのようにも使えるものでした。
マグネットで札入れとそれぞれはくっついているので、MagSafeくらい強力なら心配要らないのですが、小銭入れの方は20枚も硬貨を入れればゆっくり落下する強度。
念のため札入れからずれ落ちないように気遣いながら使うのがストレスでした。
実用性を求めてこの財布に決めたのですが、事前に現物を見ることができず、実際に使ってみたところ私の使い方としては微妙という結果に………
しかも見た目は何も気に入ってなかったので、実用性の最重視で買うのはもう嫌だなあと思ってました。
という訳で、あきやさんも何かを探す時は上の価格帯から、と提案されてるし！と意気揚々とブランド財布を見て回るようになったのです。
現物を見て実用性も確保する、が大前提なので、来店しては「2つ折りか3つ折り」「カードが5枚入る」「小銭入れがボックス型」の財布があるかを確認しました。
小銭入れの条件が本当にネックで、あまり数は見つかりませんでした。
小銭入れだけ気に入らないが、見た目がめちゃくちゃ好き。
ボックス型だが、見た目が好みじゃない。
といった候補が数点といった程度。
しかし、幸運にも憧れのブランドであるサンローランで、見た目も好き、条件も満たした財布を見つけました。
あーーーーーーーこれは私の財布なのでは？
ちょっと大きめなのが気になるけど、いつか購入してみたいブランドで、作りの条件を満たした財布が買えるなんて中々な確率じゃない？？？
値段もハイブラで、節目の年のセルフお祝いも兼ねてなら妥当じゃん？？？？？
で、買うと思うじゃん？
自分で最低3回は見に行ったと思います。
その後、ほぼ買うくらいのつもりでJJGオフ会の時に財布の話をして、一緒に見に行ってもらいました。
(たまたま見に行ったら見た目がとんでもなく好みな財布が30%オフだったので、それも見比べてもらいました。お付き合いとっても感謝🙏)
でも、何故だか決めきれなかったんです。
今なら分かるんですけど、「憧れのブランド」「必須条件を満たしている」「好きな見た目」だけじゃ私は満たされないんです。
それだけじゃ私は確信を持てない。
私が持つ理由にはならない。
じゃあ何が足りなかったの？って話ですが、
コンセプトもとい自分が人生で追求したいことと関係性が無さすぎる
これに尽きると思います。
この財布は、私が大事にしたい孤独にも、自由にも、鮮烈な物語にも、女友達にも、何一つ関係がない。
手に入れたとしても、これらに関係すると見出して購入したバッグやアクセサリーに馴染まないことは明白。
そりゃあ、私が購入しない理由として十分過ぎる。
あの時、違和感を無視して購入しなくて本当に良かった。
振り出しに戻る
それまで見てきた財布はどれ一つとして「私が」購入する理由にならなかったので、ハイブランド以外の財布も改めて探し直し始めます。
まあ、それでも昨年の1月に実用性だけで財布を購入しているくらいなので、作りは良いんだけど見た目が好みではないものばかり………
しょうがないので、昨年財布探しをしていた時にブクマしたブランドページを改めて見にいき、同じ作りの新しいデザインが販売されていないかを洗い出しました。
その中で最有力候補に上がったのが、SITUSのMinimalist Wallet Tyvekシリーズの限定モデル「Aurora Metallic」でした。
Tyvekという特殊な加工をした紙を素材にしており、レザーが中心の財布の中で違った手触りとデザインを実現しているシリーズです。
この財布の利点はいくつもあるのですが、紙であることで超軽量を実現しています。
それも、このモデルの場合はなんとわずか 40g なんです。
実物を持ってみると分かるのですが、その軽やかさといったら病みつきになります😭
更に私の条件を完全に満たし、家の鍵まで入れられる作り🔑
「カード5枚」を条件に挙げていましたが、私が入れたいカードは実は4枚です。
絶対にキーケースを持ちたくないので、カードポケットの一つを鍵入れにしたいと考えてました。
それが、この財布は鍵を入れられるポケットが、カードポケットとは別についています。
く〜〜〜〜〜〜〜〜分かってる〜〜〜〜😭😭
更に、何といっても小銭入れ。
ちゃんとボックス型なんです！！！！！！！！！
ありがとうございます😭😭😭
そして極め付けはその大きさ！！！！
iPhoneよりも小さい！！！！！！！！！！！
パンツのポケットに余裕で入る😭😭😭😭
そこまで最高なのに昨年購入しなかった理由は一つ。
好みのデザインではないということ。
当時、実物を見に行ったことがあるのですが、紙が素材なのでマットで、使い込めば折り皺が増えて無造作感溢れる仕上がりになります。
私の好みともコンセプトともマッチする訳ではないので見送っていました。
しかし、この「Aurora Metallic」は違いました。
実物を見にPOP UPに行ったところ、
(2024/3/15まで渋谷ミヤシタパークでやってるよ。接客してくださったSITUSデザイナーさんありがとうございました😭)
オンラインでも分かる他にはないオーロラの輝きが、折り皺が増えると、反射面が増えて複雑にいろんな色の輝きを纏います。
(メタリックなので従来モデルの紙感よりは、セロハンとかアルミホイルの分厚く上質な質感の方が近いかもしれない)
私の購入した女の一生リングのジルコニアと似た輝きを帯びていくのです。
最高過ぎないか？？？？？？？？？？？？
あんまり経年による皮の味わいが増す、色味の変化といったものに興味が持てないドライな性質なのですが、益々ギラギラが増していくのが使う度に感じられるのは大変素敵過ぎる💓💓💓
私が見た時には販売からしばらく経っており、オンラインで完売になっていたところ、POP UP用にあった在庫を滑り込みで手に入れることができる幸運。
私の必須条件かつ希望要件まで満たしている、かつ使い込むことをポジティブに考えられる仕様、そして私の人生で追求したいものを象徴する女の一生リングとの調和。
ドラマティック(センセーショナル)な輝き、
入れたいものがしっかり入り、極限まで削ぎ落とされたミニマルさが生み出す不便さからの脱却、
私の好きな時間を過ごすのに必要なお金を払う度に刻まれる折り皺。
全てが好きだし、私に向いてる。
どう考えてもこれしかない。
これこそが私の財布だ！！！！！！！
Yes, for me！！！！！！
そう！これが私の財布だ！！！！！！！！！
下ろして1日ですが、ミニマル財布ありがちの実は一部のカードポケットから取り出しにくい現象にも遭遇してますが、私が入れたい枚数はMAXの5枚でなかったため何ら不便なく使えてます✌️✌️
その点加味しても、やっぱり私向きだったのでは🤔
何より手のひらに収まるサイズで、ポケットに入れて持ち歩いても不便ないのが嬉しい！軽い！！！ストレスフリー！！！！！！！！
嬉しい〜〜〜〜〜〜☺️
こんなに気分が上がる買い物最高〜〜〜〜🛍️
この感覚を覚えておくんだよ、私。
少しでも妥協したら得られないんだからな。
元々目をつけていたハイブランド財布の7%の価格で済んでいる事実も忘れないようにしたいね。
高い買い物がこの高揚感、満足感を生む訳ではない。
本当に自分に合ってるから生まれるんだと、一年半かけて身銭を切って理解できたのだから。
そうして、今年度の予算計画振り返り&来年度の予算計画編noteに着手していこうね……過去の実績はあんまり見ていて楽しいものではないけどね…………
その財布から出ていくお金が、本当に満足できるものだけになるよう、徐々に矯正していこう。