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【読書メモ】「文化系女子という生き方」(湯山玲子さん)

文化系女子という生き方

日本において少女漫画が発展したことについて、

「本来ならば他の表現ジャンルにいくべき才能が、非常に狭い枠でしか、女性の表現活動が認められず、プロとして食べていける少女漫画の世界に集結した」

という分析をされていたのが印象的。

また、

「各種ビジネス本に精通している方は、会社の非採算部門にいるため時間にゆとりがあり、有り余ったエネルギーを元に勉強をする。経営者並の知識を持つものの、非採算部門にいるため、得た知識を活用するようなことが出来ないし、何かの提案をしても聞き入れてくれる環境にいない。」

という分析をされていたのも、非常に興味深い。

確かに、アウトプットの予定もなしに、単純にインプットだけしていて満足していたら良くないよなぁ、と。自戒を込めてメモ。

「たとえ留学をしていても、国際感覚のない人がいる。学校という同質集団の中で勉強だけをしている場合は、人的ネットワークもできないから仕方ないが」

という描写も印象的。‘物理的に海外にいること‘が、‘国際感覚を養うこと‘では、決してないな、と。こちらも自戒を込めてメモ。

「教養資本がものをいうのは、そのことで対等にどんな人とも話せてしまうこと」

だそう。自分自身にこの経験がパッと浮かばないのは、まだまだ自分に教養がないのだろうな。いろんな本を読んだり、いろんな人に会ったり、アートに触れたり。積極的に、そういう機会をもとうと思った。

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