見出し画像

【読書メモ】「新しい靴を買わなくちゃ」(北川悦吏子さん)

「新しい靴を買わなくちゃ」

概要

カメラマンをしている青年センが、妹に同行し数日の間パリ旅行へ。強引に別行動となり、途方に暮れていたところ、現地に住んでいるアオイに出会い、物語が展開する。


感想

アオイが履いている靴のヒールが取れてしまったところを、カメラ機材の一つとして持っていた接着剤でサッとセンが修理をするところは、とっても微笑ましい描写ではあるのだけど、ヒールが取れる原因となったのはセンのパスポートを踏んでしまったから(そして写真部分が壊滅的が状態となり、再発行手続きに向かうこととなる)というコミカルな部分がグッとくる。

それぞれのキャラクターが、それぞれちょっとずつ厳しい現実と向き合いながら、それでも前向きに進んでいる、という描写が、軽やかな形で描かれていて楽しく一気に読んだ。(読破の所要時間:1時間ほど)

印象に残った描写

“若さを特権のように扱う日本とは違って、年齢を熟成と考えるのがフランスの流儀で、アオイもいつの間にかそれに馴染んでいる“


自分の行動に落とし込みたいこと

物語の中で「パリで1番好きなところは?」という部分がある。自分の場合、「ロサンゼルスで1番好きなところは?」と聞かれたら、何を答えようかなぁ。ここぞ!という、おすすめスポット、おすすめカフェ、おすすめレストランなど、自分の引き出しを整理したいなと思った。

「新しい靴を買う」描写はないけども、「新しい靴」が欲しくなった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?