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ムウちゃん骨肉腫闘病記録-03

退院後、そして抗がん剤治療をどうするか…

極度のビビリのため3日間の入院で退院したムウちゃん。断脚したので少し不安もありましたが、入院中の様子が終始 怯えているような状態だったので、無事に退院できたことに一先ずホッとしました。帰宅すれば元気なムウちゃんに戻るはず!と思っていましたが、落ち着くまでには少し時間がかかりました。
ムウちゃんの様子や工夫したことなど、手帳に書いていたことをまとめました。


《4月1日》*手術
《4月4日》*退院
ヨロヨロしながらも歩くが、少しの段差でバランスを崩して転んでしまう。
《4月5日》
エリザベスがぶつかって歩きづらそう。トイレも失敗してしまった。
(エリザベスが外せるまで何度かトイレ失敗…ワンちゃん用の大判ペットシートをトイレの下に敷いて対応)
《4月6日》
頻尿、便秘。往診の先生に相談。見守る方向で大丈夫とのこと。
《4月7日》
下痢ぎみだったが、うんち出る。しかし、食欲が低下。
今まで寝ていたベッドなどを見上げ、登りたそうにする。切ない…。
《4月8日》*手術から1週間
食欲があまりない。高いところに乗せるのはまだ不安なため、空き箱で新しい寝床を作って置いてみる。気に入ってくれた!
《4月9日》
後ろ脚がなく踏ん張れないので爪研ぎも上手くできなかったが、爪研ぎの下に滑り止めマットを敷いたら大丈夫だった!爪研ぎ後すぐにご飯を食べたので、食欲低下はストレスも関係しているのかも。。
《4月10日》
食欲が出てきた。ウロウロする時間も増えてきた。しかし再び頻尿ぎみ。
《4月11日》
便秘ぎみだったが、4日ぶりのうんち。ご飯もモリモリ食べた!
《4月12日》
トイレも安定している。
《4月13日》
夜中にエリザベスを自力で外していた。元気が出てきたということなのかも…?
《4月14日》*抜糸
・往診の先生に来ていただき抜糸した。傷口はキレイ。少し傷口のつきが悪いかなと思う所があるので、あと1、2日くらいエリザベスをしても良いかもとのこと。
《4月15日》*手術から2週間
一度外せたからか、エリザベスを外そうと必死。どうしたものか…。
《4月16日》
根負けしてエリザベスを外した。やはりエリザベスがないと元気!少しボール遊びもした。
《4月17日》
昨日元気に動いて疲れたのか、今日はほとんど寝ている。
・・・その後、大きな変化なし
《4月26日》
ソファーに自力で登る、走る、など力がついてきた感じ。
・・・その後、
1ヶ月目でだいぶ安定してきたなと感じ、2ヶ月目で元気出てきた!と実感することが増えました。


《その他》
・ベッドなど少し高い所に乗りたがるので、エリザベスが取れてから乗せてみました。降りる際にバランスを崩して転ぶのでは…と心配だったのですが、登るのは難しくても降りるのは問題なくスムーズにできました。
・現在(術後3ヶ月ほど)では、登るのも自力でできています。筋力が犬並みについてきているそうです。
・傷口が痛むのか、術後しばらくしてもシャーシャー怒ることがありました。日が経つにつれて怒ることは減り、現在ではほぼ無くなりました。

《エリザベスカラーについて》
・現在は洋服タイプの「エリザベスウェア」を使う病院が増えているそうです。ムウちゃんはウェアタイプも嫌で自力で脱いでしまったのでダメでしたが、大丈夫な子ならウェアの方がカラーがぶつかって歩きづらいということもないのでストレスも軽減できるようです。

《術後の定期検査について》
・転移していないかはレントゲンを撮るため、定期検査は通院で。執刀してくれた先生と繋がりがある病院が近所にあり、そちらでお願いすることになりました。こちらの先生もとても信頼のできる先生で安心しました。
・4月24日に1回目の検査、6月7日に2回目の検査をしましたが、「転移なし」で安心しました。しかし2回目の検査から帰宅後、緊張とストレスで過呼吸のようになってしまったので3回目の検査は少し日を開けようかなと思っています。

《3本脚になってからのムウちゃんの様子》
・動物は脚が1本なくてもさほど気にしないというような話も聞きましたが、今まで出来たことができなくなってしまったこと、思うように動けないことに、イライラしたり、落ち込んでいるように私にはみえました。そんな姿に悲しくなることもありましたが、術後3ヶ月ほど経った今では3本脚生活にも慣れ、今までのような元気な姿を見ることができています。脚を切断することに躊躇いもありましたが、手術できたことは幸運だったなと思っています。


《抗がん剤治療をどうするか…》
結論から言うと、うちは抗がん剤治療はしないことを選択しました。
骨肉腫は悪性度の高い腫瘍なので、抗がん剤治療をしたほうが良いのか少し悩むところもありましたが、往診の先生、手術を執刀してくれた先生、定期検査でお世話になっている先生、3人の先生方から それぞれご意見を伺い決めました。主に下記のようなお話でした。


・動物の抗がん剤治療は薬の量が少ないため、人間の抗がん剤治療のような強い副作用はなく、全く何も出ない子もいる。その分「治す」というよりは「延命」という考え方が強い。
・副作用が出るかどうか1回試してから治療を続けるか決める方法もある。
・骨肉腫は抗がん剤が効きにくいと言われている腫瘍。
だが、ムウちゃんは病理検査の結果、腫瘍の細胞分裂が早いタイプだった。細胞分裂が早いと、抗がん剤が効きやすいといわれているので、試す価値はある。早めに抗がん剤で叩けば消えることもある。(延命ではなく治るという意味か聞くと、そうとのこと。ここで少し迷いが出る。)しかし、「抗がん剤をしたから治った」「抗がん剤をやらなくても転移しなかった」は最終的にわからない。


先生方の意見も分かれ悩みましたが、どちらの意見も聞けたことはとても参考になりました。ムウちゃんの性格上、通院が強いストレスになるだろうこと、もし転移してしまっても、それまでの時間を嫌なことはせず穏やかにのんびり過ごしてほしい、と言う気持ちで我が家は抗がん剤治療はやらないことにしました。
ですが、先生方の意見も分かれるくらい、本当に正解はないのだと思います。飼い主が、ペットのことを大切に思い決断したことが最善なのだと思いたいです。


抗がん剤治療をしない代わりに、免疫力を上げるサプリメントなどを取り入れることにしました。今回のことで健康管理のために取り入れたことなどを次回は書きたいと思います。


*お手製の段ボールベッド。入口は段差を低くしたのがポイントです(写ってないけど…)
これは今もお気に入りで使ってくれています。
*初期のエリザベスは透明タイプ。ふちが傷に当たらないよう布を巻いてガードしています。
*エリザベスが硬くて苦しそうだったのと、
ちょっと傷を舐めれそうな高さだったので布製の若干大きめものに変えてみました。
寝ている時は楽そうでしたが、初期の方が軽さはあったかも。
どちらが良かったのか微妙な差ではありました。

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