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【ポケモン剣盾】冴えないシングル勢がダブル転向してそこそこうまくいった話

こんにちは。だびで(@dabide_Ggst)というものです。タイトルの通り、私は元シングル勢で、今年の2月にダブルバトルを始めました。シングルでは思うように勝てていなかったのに、ダブルではそこそこ勝てていたので、勝てるようになった要因は何なのかなど、自分なりに分析してみました。(シングル勢にもわかるよう必要なところに説明は加えるつもりです。)

簡単な経歴

西暦・月/主な出来事

・2014・8月/XYのレーティングバトルを開始(シングルのみ)

・2015・2月/ORASリーグのシングルレートで初めてレート1900達成(このときが自己最高で以降レート1800すら到達できず)

・2015・12月ごろ/学業に専念するためにポケモン含めゲーム自体から離れる

・2019・8月/USUMを購入し、ポケモンのレート対戦を再開

・2019・11月/剣盾を購入、シーズン2までシングルに打ち込む

・2020・2月/シーズン3になり、ダブルバトルを開始

レーティングバトル・ランクバトルでの成績

XYシーズン5からシングルレートを始め、しばらくレート1500代をさまよい続けました。一瞬レート1600に載せてもすぐ負けるような感じでした。それでも続けられたのは、双子の兄弟であるちゃんなー(@CHAN_naaa_CHAN)がともにレート対戦をしていたからでした。彼は、同時期にレート対戦を始め(私がレート対戦を始めたのは彼が始めるといったからですが)、2シーズン目にレート1900を達成。彼に負けまいと思って続けていました。

経歴にも書きましたが、約半年後には私もレート1900を達成しました。そのとき使っていたのはビルドアップバシャーモのバトンタッチで能力上昇をメガガルーラにつないで3タテするような構築でした。その後、なぜだか「今度はマイナーポケモンで勝ってやる!」という気持ちになり、マイナーポケモンばかりの構築を使うようになると、レート1500~1600代に停滞しました。やがて、ポケモンからも離れていきました。

USUMのレートは、ブランクがあったのもあり、1600に載せるのが精一杯でした。剣盾のランクバトルは、マスターボール級には発売後一週間以内に上がれましたが、シーズン1は最終3万位、シーズン2は、シーズン通して1000位前後を維持していましたが最終日前日に9連敗するなど溶かしまくり、最終4000位という結果でした。

2月に入り、今月こそは…!とシングルを頑張ろうとしていました。そんなとき、前述のちゃんなーが、前期シングルで使ってた構築でダブルバトルを遊んでいるのを見て、「ガチパでダブルやってみるか!」という思いになりました。(?)そんな変なきっかけで始めましたが、始めて見ると高勝率で一気にビギナー級からマスターボール級まで上がり、上がりたての順位は1500位でした。その後も続けていると、なんと3桁順位に突入!(ランクバトルで一瞬しか3桁順位をとったことがなかったのでこのときはすごくうれしかったです。)3桁に入って以降も勝ち続け、シーズン終盤にはついに2桁順位を達成しました。結局このシーズンは最終130位くらいでフィニッシュ。

その後のシーズンでは、シーズン終盤は2桁順位に常駐できるくらいになりました。さらに、公式大会である2020 International Challenge(通称INC) Aprilにおいて、最終10位を達成。それによって出場権を得た公式大会「日本一決定戦 本戦」では、最終42位で、来年のオフライン全国大会(JCS)出場権が暫定しています

(ポケモンの公式大会の、世界大会はPokémon World Championships/WCSと呼ばれ、WCSのゲーム部門はPokémon Video Game Championships/VGCといいます。日本人がWCS出場権を得るためには、日本の全国大会であるPokémon Japan Championship/JCSで50位以内に入る必要があります。そして、そのJCSの出場権は、2020年の場合は2月、4月、5月のINCから各上位30人、30人、40人が得られます。しかし、今年はオフラインで集まることができる状況ではないのでJCSは中止となり、その代替大会として日本一決定戦が行われました。2月、4月、5月INCからそれぞれ上位30人、6月のオンライン大会「日本一決定戦 予選」から上位60人の計150人で、 「日本一決定戦 本戦」を行い、上位4人が8月下旬の王者決定戦に進出、上位50人が来年のJCSの出場権を獲得します。)

なぜシングルで勝てなかったのにダブルでそこそこ勝てているのか

ここからは、なぜダブルで勝てたのかについて自己分析をしていこうと思います。

①ゲーム全体を通しての勝ち筋を考えながら一手一手の選択をできるようになった

ダブルを始めたての時は以下の構築を使っていました。

コメント 2020-08-04 235922

構築記事を読んでいただければわかるのですが、この構築のコンセプトは、「イシヘンジンのパワースポットで火力をあげたリザードンorホルードの初手ダイマックスで数的有利を取り、キュウコンのこだわりメガネ晴れ熱風で詰める」というものです。なぜこの構築を選択したのかというと、Google検索でヒットした構築記事のうち、初心者にもわかりやすく立ち回りが書いてあるからです。なぜ立ち回りがわかりやすいのかというと、コンセプトが単純明快だからです!一つ一つダイマックス技を選択する際、「キュウコンの熱風は、ほのおタイプやみずタイプに半減で受けられるから、ウインディやウォッシュロトムを優先して倒しにいこう!」という考えで選択できます。

このような、コンセプトがわかりやすい構築を使ったことによって、今後の対戦においても、「何を勝ち筋として通すか」を常に意識できるようになりました。シングル勢の頃は、目の前のことだけ考えて技を選択することが多かったように感じます。実際、ランクバトルで順位が4桁後半や5桁の相手と対戦するとき、「結局相手はどうやって勝とうとしていたんだろう?」というような立ち回りが見られることがあります。これはシングル・ダブルどちらにも通じることですが、構築を組む段階から、「どのように勝ち筋を追うのか」を意識することが勝てるようになるための第一歩ではないでしょうか。

②シングルバトルとダブルバトルの性格の違い

やはりどうしてもルールの得意・不得意はあるものです。シングルバトルでは、崩しの手段として「つるぎのまい」や「わるだくみ」などの積み技が採用されることが多く、不利対面を作ると相手に積み技を打たせる隙を与えてしまいます。一度隙を与えてしまうと、その時点でゲームが終わってしまう場合が多いです。これを防ぐためには、不利対面であっても強気に居座らせて相手が積み技を打つ間に大きく削りを入れるなど、強気なプレイングを余儀なくされることがあります。私は対戦においてかなり安定志向で、不利対面ですぐに交換するなど、安定行動をとってしまう傾向が強かったです。そのため、相手に積み技を打たれたり、交換を読まれて弱点を突かれ、受けがきかなくなったりといった感じで相手にeasy winを許してしまうことが多かったです。

では、ダブルバトルでは安定行動だけで勝てるのかというと、もちろんそうではありません。ただ、多少不利な盤面であっても、こちらの2匹共のポケモンが相手のポケモンに不利をとる状況(ダブル用語でこれを「両縛り」と言います)が起こることは少なく、というよりはむしろそのような対面ができないように選出を決めて、強気な択を迫られる状況を作りにくくできます。シングルでもなるべく出し負けたときにケアがきくように選出を決めるのは当然ですが、それでも必ず出し負ける場合はあり、そのときに不利な択を迫られてしまいます。そこがシングルの苦手なところでした。(ここに書いた私の認識が間違っている可能性はあります。あくまで一個人の考えとして受け止めてください。)

③勝つ楽しさを知り、対戦に積極的になった

これは、「ビギナーズラック」的に勝った後も、継続して結果を残し続けることができた理由だと思っています。

シングル勢の時は、負けるのが怖くて全然対戦に積極的になれませんでした。「潜るのは怖い、でもポケモンうまくなりたい。どうしよう…」という感じで、こなす対戦数が少なかったり、そもそも対戦自体やめてしまう日もありました。純粋に対戦を楽しむことができず、対戦することがあたかも義務であるかのように感じられました

ダブルバトルを始めてからは、シングルやってた頃より勝てていたということもあり、勝つ楽しさを知り、「もっと対戦したい!」と思うようになりました。今も、ランクバトルで強い人と対戦するときの駆け引きなどが面白く、純粋に対戦を楽しめていて、その分対戦回数も増えました。

やはり上達するには対戦数をこなすのが一番ですから、そのモチベーションを保ちながらできると楽しくなり、さらに上達していけるということにつながるのでしょう。ただ、この記事を読んでいる方の中には、かつての私と同じように、勝てなくてそのせいでモチベーションが上がらないという人もいるでしょう。これについての対処法は、残念ながら私には明確な答えがありません。(別分野に転向することでこの状況から脱却したため。つまり「逃げた」ということ)その場合は、好きなポケモンで勝つとか、なにかやる気が出るように工夫するしかないのかもしれません。ただ、対戦数をこなせば遅かれ早かれ必ず結果は出てくるはずです。結果は出ると信じて潜り続けるのが上達への近道でしょう。

ダブルバトルを始めたときの取り組み

ここまで「なぜ勝てたか」を自分なりに分析してみましたが、特に②について付け加えておくと、誰にでも得意分野・不得意分野はあるものです。もしシングル・ダブルどちらか一方のみのルールのみで対戦していて、対戦でうまくいかないと感じている場合は、やっていないもう一方のルールをやってみるとうまくいくことがあるかもしれません。もしこの記事を読んで「シングルメインだったが、ダブルもやってみたい」と思った方のために、ダブルバトルをはじめたばかりのときに私がやっていたことを書き記しておきます。ダブルバトルで伸び悩んでいる方にももしかすると役に立つことがあるかもしれません。

知識の定着

ずっとシングルしかやってなかったので、ダブルで必要な知識を身につけることから始めました。

具体的な行動としては、まず構築記事を読むこと。シングル勢だったのでとりあえずぽけっとふぁんくしょん!を開いてダブルの記事を読みましたが、シングルの記事に比べると数が少なくて困っていました。多くの記事を読みたい場合は、リバティノートというサイトを参照するといいでしょう。このサイトにはランクバトル最終30位以内か、公式大会・大型大会で結果を残した構築の記事が多くあるので参考になるでしょう。Twitterのアカウントがある場合は、固定ツイートなどに構築記事が貼ってある場合があるので、そこから探しても良いでしょう。

では、構築記事のどこを読めばいいのか?まずは、ポケモンの型をよく見ておきましょう。持ち物、技構成、調整、特性すべてです。そこに書いてある型はランクバトルで見ることが多いでしょうし、もしそれが普通と違う型であっても、「普通は○○にするところを、××ため、△△にした」などと書いてあるので、よく見る型がわかるはずです。次に、各構築に対する立ち回りが書いてあれば、必ず読みましょう。ダブルバトルではあらかじめ動きを決めておかないと勝てないようなギミックや強い並びがあるため、構築記事に具体的に立ち回りが書いてあることが多いです。そのような環境に存在する強い並びを知るために、立ち回りの部分を読んでおきます。構築経緯が書いてある場合が多いですが、初心者は読む必要は無いでしょう。(ちゃんと読んでも理解できないため)

他に知識を得る方法としては、実況者の動画を見ることです。動画では、ウケを狙って、常識的なことをメインにして扱うことはありません。細かい知識を知っておくことも大事なので、見ておくと良いでしょう。特におすすめなどを紹介することはしませんが、せっかく見るなら見ていて面白いものを選択しましょう。

知識を得るために、対戦数をこなすのも大事です。対戦を知識を得る場とするには、わからないことがあればすぐ調べることが大事です。私の体験で言えば、ヤミラミが相手のパーティにいるとき。シングル勢の私は、鬼火や自己再生で粘る物理受けのイメージしかありませんでした。そのとき、すぐにポケ徹でダブルで使えそうな技を調べました。他の、あまりダブルでの使い方が思い浮かばないポケモンを見かけたときにも調べるようにしました。

対戦数をこなすと、負けることがあります。その負けが、知識を得るのに良い機会となる事が多いです。たとえば、ダブルバトルを始めたての時には、ドラパルト+セキタンザンの初手に対して、ドラパルトのダイマックスを読んだ動きをしていました。しかし、これはダブル勢なら常識ですが、だいたいの場合はドラパルトの波乗りでセキタンザンの蒸気機関と弱点保険を発動させてセキタンザンを強化させるギミックです。このように、場数を踏まないとわからないことも多くあります。

②構築のレンタル

私は構築記事を読んで気になる構築をレンタルしてみました。そのとき選ぶ基準は、先ほど書いたとおり立ち回りが詳しく書いてあり、勝ち筋がわかりやすいものにしました。自分で構築を組まなかったのかというと、そもそも構築を組む力が無かったからです。いろいろなギミックに回答のある構築を作らなければ勝てませんが、そもそもどのようなギミックがあるのかも十分把握できていない状態なので、勝てる構築も思いつけません。自分で弱い構築を作ってよくわからないまま対戦しても、負けた原因が構築が弱いのかプレイングが甘いのかわからず、反省に生かせなくなります。そうなるくらいなら、結果を残している強い構築を使って、プレイングに集中する方が負けたときの反省がしやすくなります。ちなみに、私がまともな構築を自分で組めるようになったのはダブルを始めてから2ヶ月半後です。強い構築が組めるくらいまで環境を理解するのにそれくらいの時間を要したということです。

③同じ構築の練度を上げてみる

私は2月にダブルバトルを始め、4月中旬のINCで最終10位となり、全国大会の権利を得ました。初心者でも公式大会で勝つことができたのは、おなじ構築をずっと使い続け、プレイングの精度を上げたからだと考えています。4月に使っていた構築は以下のような並びでした。

コメント 2020-08-06 002221

こちらも元々ある構築をレンタルしたものです。構築記事はこちら。

この構築もコンセプトは単純で、「相手のダイマックスターンを枯らした後、こちらのギャラドスのダイマックスを一方的に通す」というものです。私は、このレンタルを使って手応えを感じたので、細部を自分に合うように変えながら1ヶ月近くこれを使い続けました。

様々な構築を扱えるようになることは大事なことですが、初心者の場合、いろいろな構築をレンタルする中で少しでも他より手応えを感じる構築に出会えたらそれをしばらく続けて使ってみましょう。そうすることで、プレイングの練度も上がり、そこで得た基礎は他の構築にも応用できるようになります。私の例で言うと、私はトリックルーム構築を、ダブルを始めてから4ヶ月後に初めて使いました。それでも、プレイングの基礎をしっかりさせていたことにより、8月の日本一決定戦本戦はトリックルーム構築で50位以内に入ることができました。

最後に

ここで書いたことはあくまで私の個人の考えであり、ここに書いてある方法を試せば対戦の実力が必ずしも上がるわけではありません。また、私自身も世界大会出場経験があるわけでもなく、ランクバトル最終1桁を達成したわけでもなく、VGC2020のルールで少しうまくいっただけであり、今後のルールにおいても勝てるかはわかりません。そのような私の言葉を信じるかどうかは皆さんにお任せします。

ただ、この記事の途中で書いた、ゲーム全体を通しての勝ち筋を考えながら一手一手の選択をするということは、シングルバトル・ダブルバトルどちらのルールにおいても非常に重要なことであり、これを意識するだけでかなり違ってくるのではないかと考えています。

最後になりますが、ここまでの長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。この記事の中で少しでも役に立つことがあれば幸いです。

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