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後発ダイマギャラドリュ【S4最終26位/INC April最終レート1845(10位)】

だびでと申します。剣盾ランクバトルダブルバトルシーズン4で最終26位、INC Aprilで最終レート1845と結果を残すことができたので構築記事を書くことにしました。ここで紹介する構築はリバティノートに寄稿された、おの(@onoDyna)さんの【INC Feb最終33位】Wウナギ壁コントロールという構築記事をリスペクトしており、6匹すべて同じポケモンを採用しています。そこで、この記事では新環境に対応した立ち回りについて中心に扱いたいと思います。

パーティ紹介




構築経緯

シリーズ3が始まるに当たり、新たにガオガエンやフシギバナが解禁され、初手からダイマックスを切っても威嚇や眠り粉によりダイマックスを最大限生かせない場面が多くなると思いました。そこで、後発からダイマックスを切っていく動きが強いと思い、後発ダイマックスをコンセプトとした構築を探していたところ、上で紹介した記事が見つかりました。この記事の構築は、初手の2匹(オーロンゲ、ウインディ、ミロカロス、ジュラルドンの4匹から選択)で相手のダイマックスをしのいだ後、裏のダイマックスギャラドスとドリュウズで制圧していくというコンセプトで、実際に使用してみたところ、パーティの完成度が高く、ギャラドスを通す勝ち筋を追いやすいと感じました。ただ、シリーズ2環境の構築ということもあり、初手の要員がキョダイラプラスなど環境に適応し切れていない部分があると感じ、一部の調整、技構成を新環境に適応できるようなものに変更することとしました。

個別解説

オーロンゲ

【特性】:いたずらごごろ

【持ち物】:リリバの実

【性格】:わんぱく

【調整】:H201(244)-A140-B128(252)-C*-D97(12)-S80

【技構成】:ソウルクラッシュ・電磁波・リフレクター・光の壁

もとの記事の個体と全く同じ。リリバをもたせ、さらにHBベースであることにより、はやりのダイマ物理ドラパルトの攻撃を耐えることができるので特に変更の必要は感じなかった。S操作と麻痺バグによるダイマターンの消費を狙える電磁波と、相手のダイマックス技をしのぐだけでなく、後続のサポートにも使える両壁は必須。ラストには、Cダウンの追加効果がコンセプトとマッチしているソウルクラッシュを採用。壁を張るだけで仕事できるのが強く、ほとんどの対戦で選出した。

ウインディ

【特性】:いかく

【持ち物】:オボンの実

【性格】:臆病

【調整】:H188(180)-A*-B101(4)-C129(68)-D101(4)-S161(252)

【技構成】:火炎放射・バークアウト・守る・メロメロ

特に調整先を思いつかなかったので、こちらももとの記事のものを拝借した。ミロカロスが流行しているためこのポケモンを積極的に選出することはなく、よほど刺さっている時を除けば、リザードン入り、ジュラルドン入りに対してのみ選出した。そのため、これらのポケモンへCにデバフがかけられるバークアウト、ダイマックス技をしのぐのに使える守るを採用。一致技には、命中安定の火炎放射を採用。残りの1枠には、キョダイリザードンにゴクエンを打たせずにダイマターンを終わらせる可能性を高めるためにメロメロを採用した。御三家やブイズなど、オスの比率が高いポケモンが多いので、性別はメス一択。

ミロカロス

【特性】:勝ち気

【持ち物】:空振り保険

【性格】:控えめ

【調整】:H201(244)-A*-B109(84)-C143(76)-D146(4)-S114(100)

【技構成】:濁流・とぐろを巻く・催眠術・自己再生

ダイマターンを無駄に消費させられる催眠術、壁と併せて要塞化し、ダイマターンをしのぎやすくなるとぐろを巻くといった技が優秀で、コンセプトとよく合うのでこの型のミロカロスをそのまま採用。一度催眠術を外しても再びチャンスを作りやすい空振り保険を持たせた。調整は、A特化ドラパルトの弱点保険発動後威力130一致技を壁下で確定耐えまでBに振り、Sを準速バンギ抜きまで振った。

ジュラルドン

【特性】:すじがねいり

【持ち物】:突撃チョッキ

【性格】:控えめ

【調整】:H177(252)-A103-B146(4)-C157(20)-D89(148)-S116(84)

【技構成】:ラスターカノン・竜の波動・バークアウト・ドラゴンテール

ミトムキッスに対して安定している点を評価してもとの記事のまま採用。トゲキッスやドラパルトへの打点となるので一致技2つを採用し、対腹太鼓カビゴン、対トリルを意識したドラゴンテールも採用。残り1枠には、悪巧みミトム、ラプラスの火力を削ぐことができるバークアウトを採用。バークアウトの採用により、対ラプラスへは非常に安定した。調整意図は、もとの記事と同様、C特化ドラパルトの珠ダイドラグーン確定耐えまでDに振り、なるべく多くのミトムを抜けるようにSを116まで伸ばした。

ギャラドス

【特性】:じしんかじょう

【持ち物】:命の珠

【性格】:陽気

【調整】:H171(4)-A177(252)-B99-C*-D120-S146(252)

【技構成】:滝登り・とびはねる・パワーウィップ・地震

この構築のエース。後続において、初手の2匹が削ったポケモンを倒しながら自信過剰によりAを上げていく動きが非常に強力で、場を作ることができれば全抜きできるパワーがある。呼ぶミトムへの打点となるパワーウィップ、Dバフが強力でパッチラゴンやジュラルドンへの打点となる地震を採用し、技範囲を広げて止まりにくくした。

ドリュウズ

【特性】:型破り

【持ち物】:気合の襷

【性格】:陽気

【調整】:H186(4)-A187(252)-B80-C*-D80-S154(252)

【技構成】:アイアンヘッド・十万馬力・地震・守る

ギャラドスに打点のあるミトムなどの電気タイプに強い型破りドリュウズを後発に採用。ギャラドスのダイジェットでSをあげながら殴る動きが強力で、地面無効のギャラドスを隣に置いて地震を打てる点でも好相性。襷による行動保証があり、初手の2匹とドリュウズの3匹でダイマターンを枯らし、ギャラドスを通しやすい盤面を作ることもよくあった。

選出と立ち回り

基本選出

先発:オーロンゲ+ミロカロス or ジュラルドン

後発:ギャラドス+ドリュウズ

この選出がほとんどを占めます。相手にドリュウズなどジュラルドンできつい相手がいればミロカロスを、ミトムなどミロカロスできつい相手がいればジュラルドンを選出するようにしました。後発にギャラドス+ドリュウズ以外を選出したことはありませんでした。ですので、以下の個別の立ち回りの解説においては、先発の選出のみを記述します。

対リザードン(晴れパ)

先発:オーロンゲ+ウインディ

初ターンにオーロンゲは電磁波をリザードンに、ウインディはバークアウトを選択します。相手のリザードンがダイジェットをウインディ方向に打ってきた場合は2匹とも残るので、次のターンにオーロンゲは光の壁を、ウインディはバークアウトもしくはメロメロを選択してリザードンの動きを封じます。初ターンに晴れゴクエンをオーロンゲに打たれた場合はオーロンゲは倒されてしまいますが、裏からギャラドスを出してウインディはバークアウトかリザードンにメロメロを選択し、ギャラドスはダイジェットで隣のポケモンを倒しながらAを上げ、次のターンにリザードンを倒しにいきます。

対ジュラルドン

先発:オーロンゲ+ウインディ

オーロンゲは光の壁、ウインディはバークアウトを選択します。これにより嘘泣きを受けてもウインディはジュラルドンのダイドラグーンを耐え、オボンの実が発動します。オーロンゲもリリバの実によりダイスチルを耐えます。2ターン目以降は、電磁波や守るでダイマターンを枯らします。

対ドラパルト+物理アタッカー

先発:オーロンゲ+ミロカロス or ジュラルドン

初ターンにオーロンゲはリフレクターを張り、2ターン目に電磁波をドラパルト方向に選択します。ミロカロスを選択した場合は催眠術をドラパルトの隣のポケモンに打ちます。催眠術が外れても空振り保険でSが上がるので、状況に応じて技を選択し、ドラパルトのダイマックスターンが終わるまで生存するように立ち回ります。ジュラルドンを選択した場合は、初ターンはドラパルトの弱点保険を発動させないように隣のポケモンに削りを入れます。ジュラルドンは集中攻撃を食らいやすく、ダイマターンを枯らしきれずに倒されてしまうこともありますが、裏からギャラドスを出して隣のポケモンをダイジェットで倒し、Aを上げてからドラパルトを倒しにいきます。

対ミトムキッス

先発:オーロンゲ+ジュラルドン

オーロンゲで光の壁を張りながらジュラルドンはバークアウトを選択します。相手はミトムをダイマックスさせることが多いですが、ジュラルドンへは不一致のダイアークが最高打点なので、バークアウトを打ち続ければ2回耐えることができます。相手のパーティにドリュウズがいる場合も、こちらを選択しました。相手の初手がドリュキッスの時は、ジュラルドンを一度ギャラドスに引いてドリュウズのダイアースを透かし、ギャラドスをすぐにジュラルドンに戻すといった動きをしてなるべく相手のドリュウズのダイマックスが終わってからギャラドスを着地させ、ダイマックスさせていきます。

対バンドリ

先発:オーロンゲ+ミロカロス

オーロンゲでリフレクターを張りながらミロカロスで催眠術をバンギラス方向に打つようにしていました。催眠術が外れても壁込みでミロカロスが技を耐えられるので自己再生で粘り、オーロンゲが退場したらギャラドスとミロカロスで攻撃しに行きます。

対ラプラス

先発:オーロンゲ+ジュラルドン

ミトムキッスの時と同様、オーロンゲで光の壁を張りながらジュラルドンでバークアウトを打ちます。ラプラスの火力が高くないのでダイマックス終了後も2匹が場に残り、オーロラベールのターンまで枯らせることがあります。隣にマホイップがいる場合は電磁波とラスターカノンをマホイップに集中し、デコレーションを打たれないように早く処理します。

対トリル

ガチトリルの場合

選出:オーロンゲ+ジュラルドン

相手がイエッサン+サマヨールでトリルを張ろうとした場合、ジュラルドンはドラゴンテールをサマヨールに打ち、オーロンゲはイエッサンにソウルクラッシュを打って削りましょう。裏からトリルエースが出てきて強引にダイマックスさせてきても上からギャラドスで殴れる展開に持って行けます。意地でもサマヨールにトリルさせようとする相手もいますが、ジュラルドンが残っている限りドラゴンテールを振り続ければ問題ありません。

ブリムオン絡みのトリルの場合

選出:オーロンゲ+ジュラルドン

相手のトリル起動役がブリムオンの場合は、バークアウトと光の壁ブリムオンを弱体化させ、ブリムオンがキョダイマックスしてオーロンゲが倒されたらドリュウズを出してダイマックスターンをしのぎます。レパルダスと合わせたまねっこ+ダイウォールトリルに対しても、ドリュウズを含めた3匹でダイマックスターン、トリルターンを枯らしにいきます。トリル残り1ターンの時点でギャラドスを着地させることができれば上から殴り続ける展開に持って行けます。

サマヨミロナット(カ・エールパ)の場合

先発:オーロンゲ+ミロカロス

初ターンにオーロンゲで光の壁を張りながら、ミロカロスで催眠術を相手のミロカロス方向に打ちます。当たればオーロンゲは技を1回耐えるので、最速起きされても相手のミロカロスのダイマターンを枯らせます。オーロンゲが倒されたらギャラドスを出し、残りトリルターンが1ターンになったときとトリルが切れたターンでサマヨール方向にダイマックスして攻撃し、2度目のトリルを張らせないように立ち回ります。催眠術が外れた場合はこちらの空振り保険がサマヨールによって見通されるので、相手はオーロンゲ方向にダイフェアリーを打ってきます。ダイマターンが残った状態でオーロンゲが倒され、やや苦しくなりますが、ギャラドスをだしてダイマックスさせて耐久を上げ、トリルターンを消費します。裏のナットレイにミロカロスが倒されても、相手のナットレイがHAならギャラドスとドリュウズで押し切れます。

対ドラパルトセキタンザン

先発:オーロンゲ+ミロカロス

オーロンゲはドラパルトに電磁波を選択し、ミロカロスはセキタンザンに催眠術を選択します。相手のドラパルトが波乗りを選択していた場合、催眠術を当てないとかなり厳しいです。ただ、相手からするとダイマックスミロカロスにセキタンザンがすぐに倒されるという脅威があるのでセキタンザンを交代したり、ドラパルトでサイドチェンジを打ったりと変則的な動きをしてきます。サイドチェンジの場合、セキタンザンに麻痺を入れられ、催眠術が当たればドラパルトに波乗りを打たれず、外れても空振り保険が発動して、蒸気機関発動後もセキタンザンの上をとれるので余裕が生まれます。

終わりに

INC Aprilでは、上位にいくにつれてHBナットレイが多く見られました。この構築はHBナットレイを苦手としていて、今後さらにナットレイが増えることが予想されるので、この構築はひとまず解散です。私はダブルバトルを剣盾のシーズン3から始めたばかりですが、経験の浅い私でも結果を残すことができるような勝ち筋を追いやすく使いやすい構築でした。今度は自分で構築を作れるようになりたいですね。

今回初めて構築記事を書いたので拙い部分もあると思います。ご指摘、質問等あれば@dabide_Ggstへお願いします。

↑シーズン4最終26位の画像

↑INC Aprilにて最終レート1845、最終10位


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