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読書記録「ひとりあそびの教科書」著:宇野常寛

読書記録

「ひとりあそびの教科書」著:宇野常寛

宇野さんの新刊「ひとりあそびの教科書」
宇野さんの本は好きなものが多く、新刊が出るたび気になっている。

今回の本も発売前から気になっていて、なんとなくだけど宇野さんの本はBOOK
sライデンで買わなきゃと、注文をして取り寄せてもらった。

今回の本は「遅いインターネット」のカウンター本になっていると思う。

読んだことを忘れないように、もう少し要約して理解するために読書記録として残す。この本は宇野さんの生活を眺めるようで癒されつつも、結論から言うと自分の生活を見直すすごく良い機会になった。

自分にはひとりあそびがあるか。

そこまで多く持っていないのでは、と少し不安になった。
だけど、この本の視点に立つと少しはあるかもしれない。ただ、それを記録し、文字にすることはほとんどしてこないことにも気づいた。

「ひとりあそび」。最近自分に足りていない。少しずつひとり遊びを増やし、この世界に実存している感覚をもっと持ちたいと思う。

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(下記は自分がアンダーラインを引いたところ、そしてそれから自分が思ったことなどのメモである)

冒頭
世界には二通りの人間がいる
・誰かの顔色をうかがっていて自分は他の人からどう見えるかということで自分の振る舞いを決めている人
・自分の考えをしっかり持っていてその上で自分の考えを通すためには周りの人たちとどう関わるかを考えている人

そして、
顔色をうかがう人は、「みんな」で遊ぶことばかり考えていることが多く、逆に自分で考える人は「ひとり」で遊ぶ方法をよく知っていることが多い。


「ひとりあそびの4つのルール」

  1. 人間以外の「ものごと」にかかわる

  2. 「違いがわかる」までやる

  3. 「目的」をもたないでやる  →そもそも「あそび」とは「何か」のためにやることじゃない。それ自体が「おもしろい」「楽しい」からやるものだ。←ここにアンダーラインを引いた

  4. 人と比べない、見せびらかせない


宇野さんのひとりあそび
外に出て、街を「走る」こと
・競技スポーツから、ライフスタイルスポーツへ
・人間はひとりで「走る」とき、「自分のことは自分で決める」快感を一番味わえる
・「走る」と街の見え方が変わる
・便利な乗り物を使えば使うほど、その土地の身体で味わう感覚は失われていく
・旅先で「走る」、ランナーになったとき住民と観光客の差はなくなる

生き物たちに触れてみよう
・実は身近にある自然(東京でカブトムシ)
・人間から遠い、意思疎通ができないもの
・自然の変化、自然の中で探す体験
・自分とは違うルールで生きている生き物、場所がある。世界の楽しみ方が増える

ひとりで「旅」に出かけてみよう
・近くて遠い場所に出かけよう
・旅先ではいつものように過ごす、それでも場所が違えばその体験は違ったものになる
・いつものように過ごすからこそ、自分が普段暮らしている土地と、旅で訪れた土地との違いがわかる
・行きたかった場所に行ってみる
・お気に入りの何度も訪れるところをもつ

「もの」をたくさん集めてみよう
・「役に立たない」ものを集めよう
・目覚めろ、その魂(笑)
・毎月買うものがあると、人生の楽しみが増える
・ひとりで模型に向き合う時間
・宇野ファーム(笑)

ゲーム「で」しっかり遊んでみよう
・ゲームに遊ばれず、ゲームで遊ぶ
・縛りプレイ
・縛りからつくることへ
・読書もゲーム
・読書の本当のおもしろさは、むしろわからないことや、はっきりとしないことをその本を書いた人の意見を参考にしながら一緒に考えること

終章
・誰もが発信できる時代。
・「他人の物語」に「共感」することで「みんな」と自分は同じだと思って安心することも嫌いだ
・「共感」をやめる
・「共感」できない「他人の物語」に侵入されたときこそ、人間は決定的に変わるものだ
・「発信」することで人間はつまらなくなってきた
・それでも「発信」してみよう。
・素敵な体験をプレゼントしてくれる他の誰かの書いたものや、話したものには特徴がある。それは「自分のために書かれている」こと
・誰かに向けられていない発信が増えることで世の中は多様になるのでは
・ぜひ記録も兼ねて自分のひとり遊びを文字や画像にして、発信してみることをオススメしたい
人間はひとりあそびを楽しむことで、他の誰かに認められるかどうかに関係なく自分がこの世界に存在していることをいつの間にか実感してしまう。



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