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【艦これ】サブ駆逐艦の考え方【令和5年最新版】


はじめに

前回の記事について

今年の6月に「サブ駆逐艦の考え方」という記事を書きました。

書いた翌日のアップデートで駆逐艦の補強増設に増設電探が解禁されたり、時雨改三が実装されたり、その後に天津風改二が実装されたりした結果、記事の内容はちょっと古くなりました。
基本的な考え方は変わらないとは思うのですが、それでも駆逐艦界隈で比較的大きなアップデートの内容を反映しないままではよろしくないということで、半年ほど経ってしまいましたが、更新版の記事を書きました。令和5年最新版です。
とはいえ、前回の記事をもとにして加筆したものなので、8割くらいは前回の記事のままだと思います。一応、大きく更新したところはわかるようにしておきます。

大きく更新したところ

  • 「増設電探」の項目を追加

  • 「通常海域周回」の項目を追加

  • 「装備牧場」の項目を追加

  • 「ユニーク」で列挙する艦を追加

  • 「サブ駆逐艦の選び方(私見)」を追加

この記事のスタンス

この記事は、サブ駆逐艦の考え方を頭の整理がてら書いてみたものです。艦の選び方や育成論にはあまり立ち入らないつもりですが、抽象論になりすぎてもあれなので、自分の考え方は簡単にまとめておきます。

「いくつまでサブ艦を持つか」という点は、結局のところプレイスタイルに依存します。札制限や編成例の情報が出回ってから攻略する場合は、それらの情報がない場合に比べて、必要なサブ艦の数は減るでしょう。この辺りを一般化して論じることは更新版のこの記事でも触れていません。

また、具体例を出した方が説明が分かりやすい部分では艦名を挙げていますが、基本的にはおすすめの艦を説明するのではなく、艦の選び方や育て方の考え方を説明するスタンスです。新しい艦が追加されるアップデートは今後も多く想定されますし期待もしていますが、考え方が大きく変わるようなアップデートはそう多くはないと思われるからです。まぁ初版記事をお出しした翌日に環境が動くアップデートが来たのですが。

サブ艦の役割

役割の分類

サブ艦の役割を書き出してみます。

サブ駆逐艦
├ イベント海域
│ ├ 対水上(夜戦火力)
│ ├ 輸送
│ │ └ 対地
│ ├ 対空
│ ├ 対潜
│ ├ 増設電探
│ └ ユニーク(他の駆逐艦では代替できない特性)
├ 通常海域周回(戦果周回)
├ 装備牧場
├ 通常海域RTA
└ 趣味

1つの艦が複数の役割を果たす場合もあります。そのような艦は出番が多い(汎用性が高い)ため、サブ艦育成の優先度が高くなるといえます。

イベント海域におけるサブ艦の役割は、ひとまず対水上(夜戦火力)、対地、輸送、対空、対潜、増設電探、ユニークとしました。
サブ艦の役割というよりも、編成における駆逐艦の役割、という方が適切かもしれません。

通常海域周回に関しては、周回先(だいたいは3-2, 7-1, 6-3あたり)と目標によって変わってきます。この辺りを知りたい方は、戦果周回の編成を論じた記事や投稿などが参考になると思います。更新版のこの記事では、簡単にですが通常海域周回についても触れておきます。

装備牧場は読んで字の通りです。

通常海域RTAでは、索敵カット・経験値カットという要素が入ってくるはずです。私は通常海域RTAエアプなのでこの辺りは詳しく論じることはしませんが、通常海域RTAを解説されている記事や、利用編成を公開している方の記事が参考になるかと思います(他力

対水上(夜戦火力)

対水上艦の役割を果たすサブ駆逐は、夜戦火力(装備ボーナス込みでの火力と雷装の合計)と素運が高い艦が該当します。
レベリングについては、水雷見張り員での夜戦カットインを考えると、Lv80以上の育成が必須と言えます。それ以降はCI項の繰り上がりを意識して育成すればよいと思います。

輸送・対地

輸送の役割を果たすサブ駆逐は、大発系を持てる艦が該当します。
対地の役割を果たせるサブ駆逐は、大発系と特二式内火艇を持てる艦が該当します。

対地の役割を果たせるサブ駆逐であれば、輸送の役割も果たせるので、対地艦を揃える方が汎用性が高いと言えます。逆に、大発系しか持てない駆逐は、対地艦よりも優先度が低いと言えます。

レベリングについては、平時の遠征で旗艦Lv128以上(海峡警備・ブルネイなど)を意識してLv128にする、1ソ先制に到達するレベルまで上げる、あたりが基準になるかと思います。これらを気にしないならどんなレベルでもよさそうですが、命中項を意識すると結局レベルを上げたほうがよいと言わざるを得ないです。育成リソースと相談で決めるしかないです。

対空

強力な固有の対空カットインを持つ駆逐が該当します。
現時点では秋月型とFletcher級です。
増設電探の項でも触れますが、秋月型は増設電探が解禁されたため、装備枠の自由度でFletcher級に大きく劣ってしまうということはなくなりました。
レベリングについては、対空カットインの発動率はレベルに依存しない(はず)なので、他の役割から判断するとよいと思います。

なお、秋月型は記事執筆時点では5隻実装されています。秋月型のサブ艦を育成する場合は、秋月型を6回以上起用する場面はあるかどうか?という点を考えたうえで着手するべきでしょう。
個人的には、秋月型は1ソ先制対潜のレベルがやや遠いため、サブ艦の育成リソースをメイン艦に寄せたほうがよいという艦の一つだと思います。

対潜

先制対潜に到達しやすい駆逐が該当します。
対潜装備特化にすれば多くの駆逐艦が先制対潜をできることから、対潜の役割だけを目的としてサブ艦を持つことは非効率といえます。
他の役割を持つ駆逐を育成するにあたって、先制対潜のしやすさを評価する程度の扱いでよいと思います。

なお、対潜マスでは1ソ対潜以外に煙幕を使うという選択肢も出てきています。先制対潜のできないサブ艦を中心にした艦隊では煙幕を使うことでレベリングをごまかすことも考えられます。(特に、先制対潜レベルの低い輸送・対地艦は限られているので、輸送艦隊や対地艦隊では有効なことが多いはずです。たぶん。)

増設電探 ←New!!

これを役割と呼ぶのはちょっと違和感がありますが、サブ艦育成の際に考慮すべき要素なので取り上げます。
一部の駆逐艦の補強増設には小型電探(13号対空電探 系列、22号対水上電探 系列、電探装備マスト(13号改+22号電探改四) )が搭載可能です。22号系列に含まれますが、逆探(E27)+22号対水上電探改四(後期調整型)も改修値を★4以上とすると搭載可能になります。
増設電探の意義についてはアップデートの内容を紹介した以前の記事で触れています。

サブ艦の考え方においては、増設電探ができることだけではサブ艦の育成理由になりにくいと思います。対象の艦がとても多いので、増設電探はサブ艦の育成対象を決める上での加点要素と考えるのが良いと思います。
特に、大発系と増設電探を両立できる艦となると限られてくるので、単発攻撃となる輸送時・対地時の命中率を増設電探によって上げられるサブ艦を育成する意味はあるかもしれません。

ユニーク(他の駆逐艦では代替できない特性)

適切な書き方が思いつかなかったので「ユニーク」としていますが、次の艦を想定しています。

  • 天霧改二・改二丁:対PT補正

  • Ташкент改:第4スロット、タービンなしで高速+化

  • Samuel B.Roberts Mk.II:回転翼機

  • 天津風改二・島風:タービンなしで高速+化、増設に缶

  • 時雨改三:増設爆雷

いずれもレベリングについては他の役割から判断するとよいと思います。

通常海域周回(戦果周回) ←New!!

先ほども触れましたが、通常海域周回は周回先によって目標が変わってきます。また、編成を詰めれば詰めるほど(周回速度や効率を高めるほど)起用する艦の択がどんどん狭まっていきます。
この記事で通常海域周回の方法を説明することは本旨ではないので、ざっくりと、本当にとてもざっくりと3-2, 7-1, 6-3で要求されるスペックを表してみると、こんな感じになると思います。

  • 3-2:速力を高速+にしたうえで、主砲1・電探1を積んだ後の火力と命中

  • 7-1:対潜装備の改修値込みの素火力と命中

  • 6-3:主砲2本積みの昼火力・夜火力、1ソ先制対潜、増設装備(バルジ・電探)

7-1は駆逐艦の性能変化に伴う環境変化が比較的少ないと思いますし、適性が低い艦(低火力駆逐や趣味艦)を混ぜる余地もあるので、7-1周回を目的としたサブ艦の準備は基本的には要らないでしょう。
(エアプですが、7-1の周回効率を極めたい場合も、適性のあるメイン艦をレベル180まで育てて起用することになると思います。)

6-3は警戒陣の有無や煙幕の有無で変わってくると思いますが、ここも6-3周回を目的としたサブ艦を準備することではなく、適性のあるメイン艦からローテする形になると思います。
(もちろん、ほかの目的で育成したサブ艦を6-3に使えば周回効率が上がる側面はありますが。)

3-2は1回の出撃時間・戦闘回数が小さいため、戦果周回の効率を求めると複数艦隊を準備するか、もしくはほかの海域とローテすることになります。
ただし、改二以上の駆逐の数が増えてきた令和最新版の環境では、サブ艦なしでも4艦隊前後は準備できるはずです。むしろ積むための装備の数と質の方が問題になるはず。
とはいえ5艦隊以上用意したり、周回効率を上げたい場合は、3-2に適性の高い艦のサブ艦を持つというのも選択肢に上がってくるはずです。そうだね天津風改二だね。本人のスペックも持参装備も3-2に向きすぎています。

もっと具体的に3-2周回のことを知りたい場合は、例えばこの記事などが詳しいです。

装備牧場 ←New!!

改造時の持参装備を目的とした育成もサブ艦育成に入るかなと思い追加しました。
装備牧場の視点では持参する装備と育成リソース(入手のしやすさ(ドロップする海域とドロップ率)、改造レベル(育成リソース)、改造時の消費アイテム)の2点が最重要となる要素だと思いますが、一応、牧場後の艦をそのままサブ艦として起用することも考えられます。

もっとも、装備牧場で得られるサブ艦は副産物程度に捉えるのがよいかなと個人的には思います。例えば、大発駆逐のサブ艦としてみたときの満潮改二のスペックについては、霞改二の方が優れている点が多いと思います(改造レベルが低い、増設電探可能、素運が高い)。昼火力は満潮の方が高いですが。
ただし、天津風改二のスペックは副産物というレベルではないですね。天津風を擦り過ぎと言われてしまうかもしれないですが、役割が多い艦なので仕方ないです。僕ではなく天津風のせいです。

趣味

趣味なので自由に育てましょう。
ただし、趣味の艦が役割を果たせる場合は、役割の被るサブ艦を保有する優先度が下がる点には留意してよいと思います。

対地・輸送艦を保有する優先度が低い鎮守府の例

サブ駆逐艦の選び方(私見) ←New!!

ここまでサブ艦の役割を示してきましたが、ではどのように選べばいいのか、ということで私見を二つほど並べてみます。
育成リソースやプレイスタイルによって考え方は変わってくると思うので、あくまでも選び方の視点の一つということで。

1)複数の役割を持てるか?

艦これがリソース管理ゲーです。サブ艦を育成するためには資材と時間も必要ですが、増やしたサブ艦は母港枠も埋めてきます。
もちろん多少サブ艦を持つくらいであれば問題にならないのですが、母港枠拡張を少しずつ進めている鎮守府や、特定の艦の枠を確保する必要があるなどの何らかの事情で母港枠のやりくりが必要な鎮守府では問題になってきます。
また、特にイベント海域では対地が多くほしいイベントもあれば対水上が多くほしいイベントもありますし、同一札で対地と対水上など複数の役割が求められる場面があったりします。対地艦と対水上艦を別々に育成しておけば対応できますが、育成リソースと母港枠の観点からは同一艦で対応できた方がお得です。

こうした事情から、1枠のサブ艦で複数の役割を持てることが望ましいです。どちらかというと優先順位の問題ですかね。
「サブ艦をやってみようかな」という方がいたら、役割が多く便利な艦から始めてみるのがおススメです。

2)メイン艦でなんとかならんか?

サブ艦の記事でサブ艦を否定するような視点で恐縮ですが、リソース管理ゲーである艦これでは大事な視点だと思うので触れておきます。
艦これは実装済みの全艦ではないものの、少しずつ駆逐艦の改二が増えてきていますし、実装済みの艦も強化が図られてきました。特に近年の駆逐艦改二は息を吸うように大発が装備出来たりスペックが高かったりと、メイン艦をこれくしょんしていくだけで艦隊の幅はそれなりに広くなります。例えば通常海域3-2周回なんかが顕著なのですが、サブ艦なしでも3-2周回用の複数編成を準備できます。

この「メイン艦でなんとかならんか?」という視点から見えてくることはいくつかあります。サブ艦の考え方と言いつつ実は駆逐艦の役割分担の考え方を説明してきたこの記事をここまで読んでくれた方なら伝わるでしょうか。

  • サブ艦はメイン艦でカバーできない部分を補うものである

  • メイン艦の育成をサボってまでサブ艦を育成するべきではない

  • とは言いつつも強すぎる艦、代替が効かない艦はサブ艦として増やした方が強いこともある

おわりに

なかなか自分が考えていることをわかりやすく文字にするって難しいですね…。今回は元ネタ(初版の記事)があったので、分かりにくかった点を補いながら令和最新版にしてみました。いかがでしたか?

一隻教や単婚など色々なプレイスタイルがあることは承知の上ですが、なんでもありのサブ艦ありの鎮守府でも、どのようにサブ艦を育てるかを考えながら育成することでより対応力の広い艦隊を持つことができると思います。この記事が良き駆逐艦ライフを送るうえでの一助になれば幸いです。

なにかお気づきの点などあれば、わたしのX(旧Twitter)アカウント@about6833までご連絡ください。





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