ブレイン無しで相殺を??(モダン)

ドロー呪文大好きなささみです。

普段はモダンとレガシーで青白系コントロール、グリクシスシャドウ 、デス&タックスなどのフェアデッキを多く回しています。

今回は、レガシーに参入する前にモダンで使っていた相殺入り青白コンのデッキリストと各カードの採用理由などを好きなように話していきます。


青白奇跡(モダン)のデッキリスト

4《溢れかえる岸辺》
2《霧深い雨林》
2《沸騰する小湖》
3《神聖なる泉》
1《蒸気孔》
4《島》
1《平地》
3《神秘の聖域》
2《廃墟の地》
-土地(22)-

3《瞬唱の魔道士》
2《僧院の導師》
-クリーチャー(5)-

3《精神を刻む者、ジェイス》
3《相殺》
4《終末》
4《流刑への道》
1《天使への願い》
1《拘留の宝球》
4《選択》
4《血清の幻視》
2《謎めいた命令》
3《否定の力》
1《剥奪》
1《呪文嵌め》
2《呪文貫き》
-呪文(33)-

2《天界の粛清》
1《機を見た援軍》
1《神聖な協力》
1《解呪》
1《仕組まれた爆薬》
1《安らかなる眠り》
1《外科的摘出》
2《軽蔑的な一撃》
1《霊気の疾風》
1《ドビンの拒否権》
2《塵への崩壊》
1《マグマの陥没孔》

-サイドボード(15)-


なかなかの禍々しさを放つリストになりました。

所々レガシーコンプレックスを抱えた思考によるカード採用があります。
その最たるカードである《相殺》はレガシーのように容易にアドバンテージを稼げるカードではありません。《渦まく知識》の無いモダンでは相手に対応して任意のマナコストを積み込むのは一苦労です。


では、このデッキにおける《相殺》の役割はと言うと、ゲームを決めうる《僧院の導師》、《精神を刻む者、ジェイス》を《稲妻》から守ることにあります。《血清の幻視》での事前の積み込みや、《神秘の聖域》を出すためのフェッチランドを構えることで、フィニッシャーを展開するターンに0マナ、1マナで相手の《稲妻》をカウンターすることが出来ます。これが強みです。無事ターンが返ってきたら素早くゲームを終わらせましょう。


また、ジェイスが定着すると《渦まく知識》が使えるので
・相手のプレイを予測して積み込む
・相手のプレイに対応して《選択》でトップの微調整をする
・《謎めいた命令》《剥奪》によって戻した《神秘の聖域》をジェイスで混ぜて再利用する
等、プレイの幅が大幅に広がります。


以下、各カードの採用理由を書いていきます。


各カードの採用理由


-【土地】-
3《神聖なる泉》
基本的な青白コンでの採用枚数は2枚ですが、3枚に増量しています。多量のフェッチランドと《神秘の聖域》による積み込みを行うゲームでは島カウントが重要になってくる為、《平地》1枚と入れ替えています。
また、8枚のキャントリップと青青を要求する《相殺》の存在から2.3t目の《平地》を許容できるマナベースではありません。

3《神秘の聖域》
必須。主な役割は《相殺》の誘発補助、《終末》《天使への願い》の積み込みにありますが、サイド後では多量のキャントリップによって探した1枚挿しの《解呪》や《神聖な協力》を使い回すなどの役割もこなしてくれます。
長引く試合ではフェッチから4回持ってきたいのですが、序盤のタップインが許容し辛い為、妥協の3枚。

2《廃墟の地》
基本的な青白コンでは4枚の枠ですが、《平地》と同じ理由で青を捻出しない無色土地は2枚が限界です。
一時期0枚で試した時期もあったのですが、トロンやアミュレットタイタンなどの土地コンボを見るだけでなく、ミッドレンジ全般に対してミシュラランドの除去やマナベースの破壊など、重要な役割を持てる優秀なカードであった為、再び採用しました。

1《蒸気孔》
《Volcanic Island》
サイドボードの《紅蓮破》と《灰からの再興》を撃つために入っている。


-【クリーチャー】-
2《僧院の導師》
フィニッシャーその1
《僧院の導師》は8枚のキャントリップとも相性が良く、また1マナを積んだ《相殺》によって《稲妻》を無視して制圧する流れはこのデッキの強烈な勝ち手段になります。
相殺を置いた状態でフェッチを浮かせて4t目に投げるメンターは概ねターンが帰ってきます。
《僧院の導師》の安定着地を狙うデッキですが、お膳立てが必要なカードなのでかさばらないように2枚。


-【呪文】-
1《天使への願い》
フィニッシャーその2
主な仮想敵はジャンドであり、4/4の天使の軍勢はデッキに1枚程度の《大渦の脈動》でしか返されません。フェッチランド+《神秘の聖域》で積み込むことによってオーバーキルの天使を生成することが出来ます。
また《相殺》誘発における貴重な3マナ域なので、序盤に余裕があればX=1〜2でも撃って墓地に落としておくことも視野に入れた方がいいと思います。

3《相殺》
お膳立て要員であり、このデッキのキモです。
マナコスト1のカードが多く採用されているため、1を積み込むことは難しくなく、《稲妻》をはじめとしたフィニッシャーの除去をいなしつつ、素早くゲームを決めることができます。
今回のデッキリストでは、《相殺》を採用するために本来《マナ漏出》や《論理の結び目》の枠を使用しているため、積極的に2t目の着地を狙っていきます。
フルタップで展開した《相殺》が誘発した際に不要牌がめくれた場合、自分のアップキープに《選択》をプレイすることで不要牌を吐くことが出来ます。
コンボやコントロールには《思考囲い》や《夏の帳》を弾く八面六臂の働きをする一方、部族やエルドラージにはサイドアウト推奨になります。

2《謎めいた命令》
最も安定したカウンター&ドローで用いることも多いですが、このデッキではタップ&ドロー→《僧院の導師》フルパン、カウンター&《神秘の聖域》リターン→《謎めいた命令》積み込み、などの用途で使用することが頻繁に起きます。
《精神を刻む者、ジェイス》、《謎めいた命令》、《神秘の聖域》が揃うと毎ターン確定カウンターが撃てる最上位の蓋になります。

1《剥奪》
カンスペッ!
青青の他に土地を一枚手札に戻すことを要求する対抗呪文ですが、最上位の蓋を形成する追加の《謎めいた命令》として散らしています。

2《呪文貫き》
一般的なリストより多いですが、キャントリップの連打から相殺を設置する都合、土地が寝ていることが多いので重宝します。ミラーマッチ、グリクシスシャドウ 、ポンザ、バーンなどに有効に働いてくれます。

4《血清の幻視》
《選択》4枚に加えて4枚採用しています。相手のデッキが分かっている場合は1t目から積極的に《相殺》を探しに行くことが出来たり、ピン挿しのサイドボードへのアクセス率を上げてくれます。
《思案》や《渦まく知識》ほど待つことは出来ませんが、なるべく必要なカードが分かってから撃ちたいので土地が欲しい時以外はメイン戦初手では撃ちません。

1《拘留の宝球》
《議会の採決》ピン挿し。
なんでも触れるから偉い。《真の名の宿敵》がいないから対象取っても大丈夫。


-【サイドボード】-
1《神聖な協力》
生物デッキに対する追加の除去であり、バーンに対する回復手段であり、呪禁生物に触れる除去になります。
一度、エスパーコン戦でサイド後終末を全抜きしながら《変遷の龍、クロミウム》を処理できた成功体験が採用をpushしてる気はしますが、意外と優秀な追加の除去です。

1《解呪》
あまり採用頻度が高くないカードだと思っていますが、8枚のキャントリップと神秘の聖域によって0枚と1枚の差が大きいのでピン挿ししています。エルドラージトロンやウルザ系には沢山欲しいので使い回します。

2《塵への崩壊》
《灰からの再興》
《廃墟の地》+《外科的摘出》を一枚で行うトロンキラー。マナコストは3赤。
トロンにこれを撃つと一気に勝ちが近づくため、8枚のキャントリップで必死にこれを探します。
アミュレットタイタン戦で《死者の原野》を抜くためにも使用します。

1《マグマの陥没孔》
《紅蓮破》…(小声)
そもそもカウンター出来ていない時点で《紅蓮破》でも何でもないのですがプレインズウォーカーに触れる貴重な手段になります。
コントロールとのマッチで《流刑への道》と交換することで見た目の除去枚数を維持しながら役割を散らせるところも便利です。


最後に

ここ数ヶ月でついにレガシーの青白奇跡を揃え終わったので、モダンで《相殺》を使うのはひとまず止めました。(もうレガシー最強キャントリップの螺旋からは降りられないヨ)
青白奇跡のレガシー移行によってモダンで青白コントロールを回すことはしばらく無さそうなので、《相殺》を使ってモダンで頑張った過程を書きました。
今後、モダンはまたキャントリップデッキであるグリクシスシャドウに戻っているので、《ミシュラのガラクタ》、《思考掃き》、フェッチランドについて考えをまとめた記事を書いてみたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。初記事頑張ったよ。







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