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最強のあいさつ

わたしは、彼女のあいさつを最強だと思っている。

同じ会社のデザイナーの女性で、わたしより5個くらい年下なんだけど、まず見た目がかわいい。すらっと線が細くて背が高くて、さすがデザイナーさん、センスがあるからお洋服やアクセサリーもおしゃれ。大人っぽいなかにも遊び心がある感じ。姿勢もよくて、自然な笑顔が眩しい。

そしてなにより、「あいさつ」なのだ。

「おはようございます」「お疲れさまです」という声がまず明るい。喋ってる間も口角が上がっている。

しかもちゃんと目があって、言い終わったあとに駄目押しとばかりに(何の駄目押しなんだろうか自分)ニコッと微笑んでくれるのだ!!!

すごく嬉しくなって、今日もいい日だなあ、なんて思ったりする。1日のしあわせが増えていく。

どうして彼女はこんな芸当ができるのか。
声のトーン、さいごの笑顔。それ自体は、再現性ということで考えれば、逆上がりとかに比べたら全然むずかしくないもののはずなのに。キラキラしていて、自分には到底できない。(美醜の問題は置いておく!)

じゃあ自分がどうしてできていないのか、空想のなかで試してみる。

あれだ、まず自分がどう見られるのか気になっちゃうんだ。髪の毛ボサボサだと思われてないかなあ、とか。ちゃんと笑顔なのかなわたしの顔、とか。メイク今日もサボちゃってるんだよなあ、とか。

次に、相手の反応が気になっちゃう。あいさつしてイヤな顔されたらどうしよう。もしうるさいとか思われちゃってるとイヤだな。自分があいさつされていやだなあって思ったことなんてないのに、臆病になっちゃうんだよね。

わたしのあいさつといえば、声は大きめに出すけど、そのくらい。なかなか笑顔がむずかしい。練習が必要だ。あいさつなら、毎日練習できることだよね。

この間、偶然帰る時間が一緒だったときに、彼女と話した。同じクライアントの仕事をしたことがなかったし、わたしが部署を変わったのでもうフロアもちがう。いい機会だなあと思ったので、思ってることを伝えてみた。

「いつもあいさつが笑顔で明るくて、すごいなって思ってたの!」
「え、うれしい〜! もっと褒めてっ!! めっちゃ頑張ってるんだよ〜」

褒めたら、ちゃんとよろこんでくれた。卑屈になったりしないで、笑顔で。これもわたしには未だにむずかしいことで。ますます彼女がすきになってしまう。そうかあ、彼女も、ナチュラルにできることじゃなくて、頑張ってるんだ。すごいなあ。

よし、これからはわたしも
彼女みたいにあいさつしたり、
褒められたらリアクションしたり、
試してみよう。
自分の照れとか、臆病とか、
人見知りとか、
そんなちっちゃなものより、
相手にストレートに
いろんな気持ちが伝わるように。

こういうチャレンジで、しあわせを増やすのだ!!

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。