毎日エアコンを拝むがよい
エアコンが実家に届いたという。写真が送られてきて、そのあと父から電話があった。
いわく、取り付け工事に来てくれた人が、すごくいい人だったという。大きなエアコンを交換するのにひとりで来たことを父は不安に思っていたらしいのだが、とても丁寧に仕事をしてくれた。それだけではない。
「このメーカーのこの機種、すごくいいですよね!」と言ってくれ、「僕の家はぜんぶこのメーカーのエアコンなんですよ」とまで父に教えてくれたらしい。実は最初、父はわたしの選んだメーカーも機種も気に入っていなかった。それをわたしが説得して購入に至ったのだけれど、取り付け工事に来てくれた人のおかげで満足度が上がったようだ。
彼にお礼を言いたい。
しかも、それだけではなかった。
「この時期に買い替えるのは正解ですよ! 夏になってもしも壊れちゃったら、大変です。もう機種なんて選べない上に、2週間以上工事を待たなきゃいけないケースもありますから」と話してくれたというのだ。
これ、わたしも父に言ったことなんだけど、やはり本職の人に言われると響くらしい。「もう20年経つんだよ、ときどき水も垂れてきてるし、買い替えないと危ないよ。夏に買い替えると大変だよ」とわたしは何度も伝えてきたのに、ずっと父は「考えとく」と流してきた。
工事の彼、ありがとう。父からわたしへの感謝ポイントが加算された。
父には「毎日エアコンを拝んで暮らすがよい」と伝えた。八百万の神、エアコンにもいるだろうし、すべてを手配したわたしを拝んでくれても結構である。
あんなに「このメーカーやだな〜」なんて言ってた父は今日の電話で「自分の部屋のエアコンも同じメーカーのに買い替えようかな」と言っていた。そう、自分で選んで買うことも忘れずに楽しんでほしい。買い物は楽しいものだから。
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