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いまは2024年なんだと驚いてしまう

ノートに2024年と書いて、びっくりしてしまった。え、もう2024年なんだ。あんなに年越しにはおせちやお雑煮を食べたり、初詣に行ったりしたのに、まったく新鮮な驚きで、それに対してもまた自分で驚いてしまった。

おんなじようなこと、毎年のように繰り返している。これは年賀状をきちんと紙で出している人には起こらない事件なのだろうか。

2024年。辰年。

自分が昔、いつ何をしたのか、それが何年のことなのか、思い出しては、傾斜のある床の部屋に住んでいるような奇妙な気分になる。

どれもこれも幻みたいな気がしてくるのだ。

2022から2023は、手書きで書き損じても、「ちょろり」と線を足せばなんとかなったけれど、2023から2024はなかなか難しい。

でも歳をとりたくないとか書き損じをしたくないとかいう気持ちはない。みんな歳はとるし、わたしはだいたいのことは間違える。

春先に、冬のコートから薄いカーディガンに上着を変えて出かけたときの気持ちと似ているかもしれない。「え、こんな軽やかな服装で外に出ていいんだっけ」という戸惑いと、選択を間違えてるような疑いと、驚きとよろこび。

ひとつの季節のうちに慣れたことが変わると、季節ってやつはめぐるもんだとわかっていても、すごい刺激になるのだ。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。