今日の音楽鑑賞(その19) -Convex Level-

5月の昼下がり。急逝した母が育てていたソラマメを母宅の庭で収穫しながら、初めて23歳の甥と長く話し合った。
共通の話題は何もない。
お互いに、ただ思っていることを述べるだけ。
そしてオレは「その言葉で表せなかった事実の存在」が相手に伝わっているようにと微かに期待しながら。

十数年前からよく聴いていたこの曲の歌詞が、この対談の意味するところを全て表していると気付いたのは、その数日後。



   話しかける 何のインターフェイスも無く
   覚えている 何も感じること無く
   重なっている 何の順番も無く
   聞こえてくる 何も遮ること無く

   この世で起こる全てとその理由は
   君の手の中にある紙と鉛筆
   
   柳の木の下を吹く風の中
   Everyday I found myself a life don't know is going on

   時間の中にその身を任せていたら
   いつまで経っても僕達は出会えない

   これが全て偶然に思えるなら
   もう一度同じことをしてみればいい

   存在の水平線で話をしよう




以前から意味不明なりに嬉しく感じていた詞の最後の一節が、「ようやっと解ったぜ!!!!!!」とばかりに更なる歓喜の情を爆発させた。




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