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女 ひとり 家を買う〜リフォーム奮闘編⑤

 通常、中古戸建て購入してリフォームする人って


 購入する家を決める
  ↓
 リフォーム業者を探す
  ↓
 相見積もりを取って業者を選ぶ
  ↓
 リフォーム内容の詳細を詰める(最終見積もり)
  ↓
 契約する
  ↓
 工事が始まる
  ↓
 工事が終わる
  ↓
 施主検査をする
  ↓
 引き渡しを受け、代金を支払う

 だと思うんですよ。
 実際去年私に続いて物件を購入した友人はそうだったんですよ。

 聞きます?
 今私がチャートのどこにいるか聞きます?

 リフォーム編前回(2021年11月)で、最終調整に向けた見積もりを受け取ったと言ったな。
 次回「電卓と睨めっこ」と言ったな。


 あれは嘘だ。


 いや、嘘じゃない。ついコマンドーみたいないセリフを言ってしまったけど、正確には嘘ではない。
 
 まぼろしとなって、消えた。

 「え!?」てなるでしょ。
 ちょっと私の現在のチャートを書きますね。
 


 購入する家を決める
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 リフォーム業者を探す
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 相見積もりを取って業者を選ぶ
  ↓
 業者の社長が入院してる間、完全に放置される
  ↓
 退院後私の放置を知った社長が謝罪、急ぎリフォームを進めることに
  ↓
 私に用意させる書類を二回間違える社長
  ↓
 耐震の見積もりが完成。問題なかったのでそのまま補助金の手続きに入る
  ↓
 内装の見積もりも完成(奮闘編④までの記事)
  ↓
 行政から私宛に工事日程付きの耐震工事補助金についての封書が届く
  ↓
 工事日程後(そう、後、である)にパラディン(耐震担当)から連絡。予定していた部分の一部(近年増築された部分)も一緒に工事出来ると伝えたが、やっぱりダメだった。その部分の省いた部分の見積もりを作るので金額は当初より安くなるが、その分は他で埋め合わせして合わせる旨。
 すぐ見積もりを作り契約書を送ります。その後すぐ取り掛かります、と連絡。
  ↓
 見積もり書作成は最低でも二週間かかるので、待つ私。 
  ↓
 全然来ない。ギルド長へ連絡。同時に耐震後のリフォームの詳細についての資料を添付し、「2021年内の着工が無理なら駐車場の手配をしてくれる方に知らせないと失礼なので、そもそも連絡が欲しい」旨を通知。同時に「すぐ出来る」と言われてた離れの解体を先に依頼。
  ↓
 ギルド長、パラディンからの報告を全然受けてなかったことが判明。同時に見積もり受け渡し時には「必要な時にお知らせしますのですぐ用意しなくて良いです」と言っていたリフォーム詳細について「早くお渡しいただけてたら」「離れの解体もすぐには無理です」と言い始める。
  ↓
 話し合いの場を設けることになる。
  ↓
 「○日以降でしたらいつでも大丈夫です」と言うギルド長に予定を合わせ「ではこの日でお願いします」と連絡すると「その日は新築の打ち合わせでして…』と断られる。

 私、キレる。

 もうこれ、リフォーム奮闘編じゃなくて激闘編だろ。怒らせ耐久レースとかやってんのか。
 私はサイヤ人じゃないんだから、闘う相手は求めてねーんだよ。今まで「分からないんでお任せします!💦」みたいなやりとりすらした事ねーだろ。いい加減悟れ。
 
 さすがにイラッとしたので

 ・そもそもそちらのミスで何ヶ月も予定が遅れている。

 ・本来なら受けられる不動産取得税減免措置も全額納付になっている。

 ・リフォーム詳細についてもそちらが「また知らせます」と言ってたから出来上がったのを連絡持ちして保管していたのを責任転嫁するんじゃない。

 ・離れの解体もすぐ出来ると適当な事を言い、固定資産税の予定が狂った。

 ・工事期間中の駐車場の手配は私の好意だが、だからと言ってそちら都合での変更で私が手配してくれる方へ頭を下げる事を当然と思わないで欲しい

 ・ていうか、空いてる日程を先に言ってこっちに予定合わさせといて断わるってどういう流れだ。

 ・もう顔見せんでいいから、見積もりと契約書を送れ。やりとりは文章が残るLINEでしろ。じっっくり確認するわ。

 と言った内容を、「私の不勉強により、伝え方に不備がありましたでしょうか?」と添えて送った。嫌な言い方?いいんだよ。
 ちなみに駐車場については、新居の庭整備をしてる時に訪ねて来てくれたヤッケ先生に「業者の車で道を塞ぐのが申し訳ないので駐車場を借りたい」と相談したら手配してくれたのである。日程のズレによる謝罪の連絡をしたら「業者も人間だからミスはある。気にしなくていい」と言ってくれたけど。ヤッケ先生、神か。
 とは言え、ギルド長の返答の仕方によっては私は別の業者に乗り換えた上で紛争処理支援センターに相談を持ち込むつもりでいた。度重なるミスによる遅れで還付金もなくなってるしね。(気になる方は不動産取得税平均額とかで調べると私の怒りが分かる)
 書面契約前の段階だが、紹介であった事やお互い文章での契約を思わせる内容や見積もりがいくつもあるので口頭による契約に当たるはず。すぐに動けるように全ての証拠を纏めて用意までしていた。
 私の経験上一番怖いのは、沸騰して怒鳴り込んでくるようなタイプじゃなく無知を装って証拠をしっかり集めて見えない場所で全部終わらせてくる人です。(もちろん私も電話のやり取りやLINEは全て録音、または即座にスクショで保存してる)
 ていうか、新築の仕事が入ってきて案件的に私を後回しにして良いと判断したんだろう事情がめっちゃ透けて見える。私達、紹介で知り合いましたよね。その人の面子を潰しても良いと思ってるのかな、ギルド長は。不況になるだろう今後を思うと「仕事を運んできてくれる人」は繋いでおいた方が良いと思うよ。私は自分の信用に関わるので、この先貴方には繋がないけど。
 ちなみに工事の遅れで慌てたのか素人だから行けると思ったのか、パラディンが「こっちで契約書作ってハンコ押しておきますね!」とクッッソヤベー提案をしてきてたんだけど、ここでは黙っておいた。もし向こうが強気に出た場合速攻で協会にでもチクッてやろうと思っていたからだ。この件についてはリフォームがちゃんと誠実に始まったら今後のギルド長の為に伝えてあげようと思う。誠実じゃなかったら、知らん。爆弾抱えて自滅しろ。今まで何も知らなさそうな人にはそれでやってて、たまたま問題が発覚してなかったんだろうなパラディン。
 ダメですからね。有印私文書偽造です。しかも数百万絡んだ工事請負契約の。業法違反ど真ん中。
 ていうか私、契約書を読まない(読めない)人間だと思われてる?

 しかしこうして色々あると、いかに新人だったアマ新が私に対して誠実にフェアに仕事をしていてくれていたのかが良く分かる。業界に揉まれてダークアマ新に進化してる可能性もあるが。「リフォームが終わったらお祝いさせてくださいね☺️」と言ってた彼が懐かしい。リフォーム全然終わらない(始まってすらいない)から、音信不通になった薄情な女みたいになってるわ、私。みんなアマ新から不動産を買ってあげて。
 アマ新、去年の宅建は受けたかな(彼は持ってなかった)。もし受けてなかったら、会社の宅建士の人が忙しい時は春以降なら私が助っ人で重説に行けるぜ。
 
 
 というような事が、2021年の末にかけて一気に起こっていた。師走じゃなくて私走だわ。

 
 そして「殴りかかってくるなら、殴り返すぞ」の気合で待っていた。基本脳筋。チカラこそパワー。
 しばらくして、ギルド長からの連絡が来た。


 ・私に対する深い謝罪

 ・今度あらゆる便宜をはかる

 ・こちらのミスで余計に支払った税金などは、全て値引きで対応させてもらいたい

 ・細かい点にも全て対応していく

 ・見積もりと契約書はすぐに手配する

 ・パラディンを私の案件から外して、耐震工事は知り合いの工務店に依頼する

 ・工事予定も決まった

 ・重ねての謝罪

 …………。
 人はなぜ、相手が笑顔を消すのを見て初めて「マズい」となるのか。
 私は仕事上どんな相手でも同じ様に丁寧に対応するけど、業界によっては違うのかな。ていうかうまいこと言おうとしてるけど、パラディンは新築にまわしてるだけなんじゃないのか。

 私もさすがに年末くらいはゆっくりしたかったので、「誠実に対応してくれることを願う」旨をオブラートで包んでから手配は年明けでいいと連絡して耐震の見積書と契約書を待つ事にした。もちろん自分が諸々を証拠として保存していってることは言わないよ。
 このやりとりの間に、友人は施主検査を済ませていた。ちゃんとした業者さんだったようで問題はなかったみたいだ。私の時は念の為、工事が完成したとしても付箋を束で持って行こう。(絶対ありそうな問題箇所に貼っていく為)

 
 さて、これを書いているのは深夜のベッドの中なのですが。寝返りも打てないくらい犬猫に挟まれてます。両手両足を伸ばして最後に寝たのは、いつだったか。もう何年も前の記憶。また友人とのお泊まり会が出来るような日々が戻れば、どっちかを引き受けてもらえるだろうか。
 以前、まだネコリアンが来る前にお泊まり会をした時に、夜中に犬が何度も「…お友達、ちゃんといるかな?」と布団を覗きに行っていて面白かった。



 で。
 年が明けた。
 明けましておめでとうございます。
 今年こそ引っ越しをしたいです。


 年が明け暫くして、下請け業者から見積もりと契約書が入った封筒が届いた。
 やれやれ、と一息つく。工事面積が減ったので金額も減ってるだろうが、その点についてはギルド長が貰える補助金分を内装としてまわせると言っていたので少しワクワクしていた。もちろん違法な事はせず、耐震工事内でだ。
 「ララララ〜」と鼻歌(ネコリアンのテーマ)を口ずさみながら、封を切る。

 そして。

「…………」(真顔)


まず、見積もり金額が数十万増えていた。面積は減っているのに、だ。
 そして、契約書からは本来あるべき

『契約不適合責任』
 と
『クーリングオフ』

 の条項がごっそり削除されていた。



 舐めとんか!!!!




⑥へ続く。次回「どういう下請けだギルド長。言い訳を聞かせてもらおうか」

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