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マイケル・ジャクソンとドナルド・トランプの知られざる友情 Part II

「各種メディアが、チャンドラー誹謗中傷事件から世間の目をそらす目的で、マイケルとリサ・マリーの結婚は単なるショーに過ぎないと言い立てたとき、ドナルドトランプは、当時の2人の関係は本物だった、と公に証言した。2004年、児童虐待の件が裁判沙汰になる前に、彼はラリー・キングとの電話インタビューで次のように答えている。「私は彼の味方だ。彼をひとりぼっちにするわけにはいかない。私はそんな話は全く信じない。」(中略)この若者[ギャヴィン・アルヴィーゾ]の母親の顔を見ればわかる─他人を訴えることにかけては、随分と経験を積んでいる顔だ。やり方も悪意に満ちているし、荒っぽい。(中略)「2人の検事を通したこんな訴えに」勝つのは確かに難しいよ。でも彼は勝てるという気がする」。そして、結果はその通りになった。マスメディアによるあらゆる偏見にもかかわらず。2人の出会いの最初から今に至るまで、ドナルド・トランプはマイケル・ジャクソンの素晴らしい人格と天才を一貫して強調している。

 それに対してインターネット上では、マイケル・ジャソンがアルバム『History』の中でトランプの名前に2度触れており、うち1度は決して良い意味合いではない、といった話が出回っている。それは「Money」という歌でのある箇所のことだ。最終節の歌詞で、その前の節と同じく、 “You do anything for money“で終わるところで、“Anything, anything for money. Would lie for you. Would die for you, I even sell my soul to the devil“というリフレインが8回歌わられる。その2回目でマイケルが後ろで”If you want it, you earn it with dignity“

(「もし[金]が欲しいなら、品位ある稼ぎ方をしろ」)、そしてそれに続けて─リフレインが続いている間─早口で、しかもほとんど聞き取れないくらいに、幾人かの銀行家や金融関係の人間の名前が挙げられる。それは、「ヴァンダービルト/モルガン/聞き取り不能/ロックフェラー/カーネギー/ゲティ」といった名前だ。インターネットでは、番目の(聞き取り不能の)名前は「ロスチャイルド」だという声もあれば、それは「トランプ」のように聞こえる、というものもある。あまりに短く、小さく不鮮明に発音しているので、はっきりとは聞き取れないのだ。その他の名前は皆、世紀の有名な銀行家や「金融業者」たちばかりなので、銀行家ではないトランプは、この名簿にはふさわしくないだろう。それ以外にも、ここでの「トランプ」(あくまで仮にMJが「トランプ」と言っているとしたらの話だが)はドナルドの父親アルフレッド・トランプのことを指しているのでないか、という意見もある。しかし、このよく聞き取れない名前が誰を指していようが、マイケルとトランプの友人としての関係は変わることなく続き、例えば、2人はニューヨークで再会し、その際、(2002~03年頃)ドナルドは彼に自分の新しい妻であるメラニアを紹介している。

 「ドナルド・トランプ」という名前がはっきりと聞き取れるのは、アルバム『History』の「Tabloid Junkie」の中だ。マイケルがセレブを扱う大衆新聞からの言葉の切れはしを繰り返し挟み込んでいる最終節(“Slander! You say itʼs not a sin. But with your pen you torture men” Michael Jacksonʼs long-time friend Donald Trump. )の背後でニュースアナウンサーが

と喋るのが聞こえる。この台詞と背景で聞こえる歌詞(「誹謗中傷! そんなの罪じゃないと君はいうけど、そう書くペンで君は人間を拷問にかけているんだ」)を関連させてみれば、マイケルが意図するところはかなり明白で、トランプは、彼自身と同様に、誹謗中傷の標的になっていると言いたいのだ。というのも、彼は自分とドナルド・トランンプとの関係がどのようなものか、そしてそれを、そして他のことも、メディアがどれほど誤って報じているか、わかっていたからだ。 そう考えると、Tabloid Junkieのリフレインが思い出される。


Just because you read it in a magazine
Or see it on the TV screen
Donʼt make it factual
(雑誌で読んだからって、
あるいはテレビで観たからって、
それだけで事実だと思ってはいけないよ)


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