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心の種を分かち合う

ただそこにいるだけで平和をもたらす人がいて、あなたは間違い無くその部類に入ります。何も言わなくても特に問題なく、たまに何か言うことで誰かが何かに気付きます。それを知っているので、特に反応が見られなくても、そこにいて、周囲を見ています。もちろんそこにいて、周囲を観察して楽しむこともあれば、ただ単に通り過ぎることもあるでしょう。

 いつでも何かを考えていますが、なるべく肯定的な面を見つけることにより、心が穏やかになります。落ち着かない人、どちらかと言えば否定的な状況にいる人を見て、心を向け、少し心配することにより、その人は少しだけ、テンションが上がるかもしれません。心の霧が、まるでそっと息を吹きかけられたかのように、少し晴れるのです。ネット上で何かを吐き出す人は、そんな効果を得ています。もちろん何も起きなかったり、むしろもっと嫌な目に遭うこともありますが、それでも何かを期待して言動を起こします。

 蒔かぬ種は生えぬ。しかも種を持っていなければ、生える前に何も起きない。それを思う時、私達は種を分かち合い、それぞれが蒔くことで発芽を見ます。その種は人々の心の中にあり、時々は勝手に芽吹き、あるいはいつまでたっても休眠したままになります。自分が他人に分けてあげられるほど種を持っていることに気付かない人もいます。

 人の引き出しは大小様々で、中身も多種多様です。自分で開けられない引き出しもあれば、鍵がかかっているものも。それを他人が勝手にではなく、本人を促すことにより、自分で開けさせたり、開けて中身を調べるきっかけを与えたりします。自分が持つ引き出しを開けることは、誰にとっても有益でしょう。

 ありがとうございました。(2023.3.1)

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