池に小石を投げてみる

助けを求める事は本当に大切で、とにかく声に出して叫ぶくらいの勢いで自分の窮状を訴えましょう。それをすることで現状を固定化するわけではなく、「XXなので、その状況を好転させたい」と言えば良いのです。「XXを好転させる」「人生を楽に生きられるようにする（なる）」と言ってもいいでしょう。単に「必ず好転する」でも良いのです。「好転しつつある」だと、今まさに何かが動きつつあるように見えます。

人の輪に入って行くのは難しく、入ること自体ためらわれたり、入ってから「ここじゃなかった」と思ったり……。それで遠くの方から輪を探し、中に入り……。とにかく良さそうだと思ったら飛び込む勇気も必要です。あなたという存在を知らしめることも必要です。

引きこもる人々は、他人の目に自分が晒されることや、第三者が何らかの刺激をもたらすことを好まないので引きこもる、という事もあります。何か行動したり発言すると、反応が返ってくることがあり、その内容は必ずしも自分にとって心地良い、あるいは受け入れやすいものだとは限りません。もちろん反応は否定的なものばかりではなく、肯定的なものもあるでしょう。肯定的なものだけ選ぶのは難しいです。

そしてまた、その「反応のキャッチボール」が苦手だったり、できるけどやりたくない、という人もいたりします。自分が池に小石を投げるのは構わないけど、池から小石が返ってきたらどうすればいいかわからない。その返ってきた小石は同じ石かもしれないし、なぜ投げ返されたのか途方に暮れる。じゃあ違う石が返ってきたら？　それはそれで困ります。

元々、「この池に何か投げ込んだら、同じか似たようなものが返ってくるよ」とわかっていれば安心です。他人との協調に困っているなら、小さい石を投げてみて下さい。もちろん何も返ってこないこともありますし、ちょっと落とすだけでも良いのです。

ありがとうございました。(2023.4.26)

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