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波長が合うものを見つけて触れる

心の琴線に触れるものとの出会いは、人生において、さほど多くはありません。日常生活において、そういうスイッチやリンクのようなものがいくつも隠れたり埋もれたりしていて、ごくたまに、それらのいくつか、あるいは一つを見つけます。

 それはいつの日か、どこかに紛れ込んでしまったビー玉かもしれません。あるいは、持っている事を忘れてしまった筆記用具。誰かの手紙。親が買ってくれたオモチャ。等々、思い出が何かの品々に隠れていたり、あるいは、まだ見ぬ何かの気配があなたの人生に潜んでいます。心を静めて周囲を見渡し、余分なものを処分したり、使い終わった物を片付ける、捨てる等により、いわゆる玉石のようなものが姿を現します。

 高校に入学すると、最初はみんな同じに見えて、当惑するかもしれません。けれども日がたつに連れて、人々の個性が浮き彫りになり、どんな人となら波長が合うのかが明確になります。もちろん見立てに失敗して仲良くできない事もあるでしょう。それは仕方のない事で、人も生き物も、どうしても日々変化していくのです。今は合っても、一年後には心の持ちようや好みが変わっているかもしれません。

 割れ鍋にとじ蓋の鍋と蓋は固体で、よほどのことがなければ形は変わりません。けれども、人間の心と身体は変わります。変わるからこそ生きていけるとも言えます。変化は誰にでも訪れますし、必ずしもそれは劣化だとは言い切れません。

 勇気を出して、触れてみること。見た目は風船のようでも、触ると固いものがあり、人の心や態度も同じ。思いつきは必ずメモして、衝動に任せて良いと思ったら行動に移しましょう。

 ありがとうございました。(2023.2.25)

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