アメリカの覇権国になる理由(米国株投資家必見)

現在の世界では米国が世界一の大国であることを疑う人はいないでしょう。

その影響力は世界中に及びここ100年の歴史は米国によって動かされたといってもいいでしょう

こののnoteを見ている方はおそらく米国株投資を行っている方が多いと思いますが、なぜ、アメリカが世界の覇権を握ったのか、このnoteで地理的に説明していきます


アメリカは最初はイギリスの植民地でしたが、米国はまず本土の島国化を進めました

建国当初のアメリカの領土は東海岸にのみ存在しており欧州諸国に囲まれていました

そのため成長のために多くの土地を農地にし、外国勢力を遠ざける必要がありました。

ここからは学校での授業でやったところなので割愛し、最終的にフロンティア開発の結果西側の太平洋に到達、メキシコ、カナダも独立し米国と国境を接する大国はいなくなりました。

しかし、ロシアがアラスカから南下するという懸念はあったため、アラスカを購入し、ロシアの南下を不可能としました。

これには莫大な資金が必要となり、当初の計画であったカナダ、グリーンランド、アイスランドの併合は至りませんでした。

しかし、結果的にアラスカの地下にはすごい資源がありロシアから購入したことは正解でした。

こうして、アメリカは陸続きの脅威がない島国のような状態を確立し、国内の内政も進み始めました。

アメリカは海外の市場をもっと開拓する必要があり貿易船を守るために航路沿いに軍事拠点を設けるべきという主張が大きくなりました

また、日本とロシアが太平洋のでの勢力を拡大しアメリカ西側を脅かす可能性を考え、日本は実際にハワイ王国の王女との縁談から日本とハワイの連邦化を提案していました。

それによりアメリカは海軍勢力を強化し海外に拠点を築く動きが始まりました。

結果、カリブ海の島とフィリピン、グアムをはじめとした島の獲得。

ハワイ併合、さらにパナマ運河を開通、大西洋側の軍艦をすぐに太平洋に展開できるようにしました。

第一次世界大戦がはじまるとアメリカは途中から参戦し連合国側の決め手としての役割を果たしました。

しかし、この世界大戦は実際には欧州で戦われた戦争であり真の意味でアメリカが世界政治にたずさったわけではありませんでした

しかし、第二次世界大戦後は疲弊した欧州ではなくアメリカ、ソビエト連邦という勢力が新しい世界の中心となりました。

アメリカとソビエト連邦の違いはアメリカは海洋国家、ソビエト連邦は大陸国家である点でこの違いはほかの人も解説しているため割愛

ソビエト連邦が崩壊した後、超大国はアメリカのみとなりました

ちなみにローマ帝国やペルシャ帝国、中華王朝は初期のアメリカのように領土を広げて隣接国を従わせ敵を遠ざける点から覇権国といえますが、その影響は地球全体に及んだわけではないため地域覇権国となります。

イギリスも世界中に植民地としていましたが肝心の欧州を押さえていないため覇権国と言えません。

一方、アメリカは地球上どこにでも即座に攻撃できる能力を持ち経済規模も世界一大きく世界の金融がドルで行われるように体制を築くことを進め、GAFAMというようなアメリカの法人が生み出した技術と文化なしに我々の生活は成り立ちません。

また歴史上の地域覇権国が直接的に他国を支配したのに対してアメリカは同盟や通貨、経済協定、国際組織、技術、文化、米軍基地、民主制という同じ政治体制などで間接的に他国を支配します

この点においてアメリカは旧地域覇権国とは違い、影響が地球全体に及ぶ最初で唯一の世界覇権国なのです

具体的にアメリカはどのような戦略をもって覇権を維持しているのでしょうか

世界の3つの巨大経済圏のうち2つが東と西の第一地域と呼ばれる日本、欧州にありまず、日本台湾韓国と友好を結び、中国という米国から独立した勢力に吸収されないようにしています。

欧州についてはいまだに世界の中心的なところが大きいため協力関係を強くし、世界の石油を生み出す重要な場所であるユーラシア大陸南部については一つの国に支配されないように内戦を解決させず、ソビエト連邦のような超大国が北部に生まれないようにしています。

もしも、いつかユーラシア大陸に一切の影響を及ぼせなくなったときはユーラシア大陸の覇権競争からは退場となり、同時に孤立した衰退国となるでしょう

アメリカの覇権はいかにして他国をアメリカの側に引き寄せ操るのかにかかっているのです。また現在世界では軍事力の直接的な行使はできず、現在の武器となるものは経済、外交、複数の国との連帯となります。

よって、世界大以前前のように重要拠点の直接支配やほかの国を屈服させるというのは大切なものではなくなりました。

しかしアメリカは現在軍事力、とくに海軍においてはアメリカ以外の海軍すべてと争いとなっても勝てるレベルですので重要な要素であるとアメリカは認識しているのでしょう