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正倉院展 2023

先日、正倉院展に行ってきた。毎年秋になると話題になるので、行こうと思いながらも、期間が短いために行けないままで終わってしまうことが今までは多かった。今年は仕事のない木曜日に出かけた。

いい天気で、平日にもかかわらず人が多い。外国人観光客が一杯で、ここはどこの国かと思うほどだ。近鉄奈良辺りから観光客が興福寺、東大寺、春日大社へ方面と一斉に向かって歩く。正倉院展は東大寺手前の奈良国立博物館で開催されているので、皆と同じ方向に歩く。

近鉄奈良駅前
鹿

チケットは予めネットで日にちと時間を指定して買う。当日券を販売する窓口もないようでオンライン以外では買えないようだ。時間指定のお陰で並ばずにスムーズに入場できた。ただ館内はかなりの人出だ。

電子チケット

展示物の数はそれほど多いわけではないけれど、どれも興味深い。解説を丁寧に読んでいると2時間はかかる。目玉の展示物には大勢の人が集まっている。今回は琵琶が見事で見惚れてしまった。弦を張る表の面には微細な絵が描かれていて、そのデザインが面白くも素晴らしい。裏面には見事な螺鈿の装飾が施されている。

オーディオガイドを借りて熱心に聞き入っている人も多かったが、オペラグラスや単眼鏡?のようなものでじっくりと展示物を眺めている人も多かった。微細な装飾や模様などを見るのには便利だと思った。

文書も多く展示されていた。仏教の経典の写しや役所の書類など、当時の生活が偲ばれて面白い。役人の人事考査のような文書まで残っていてとても興味深かった。奈良時代を中心に正倉院に収められたもので、中にはシルクロードを経て伝わった品物もある。毎年展示物を変えながらの正倉院展、来年も行ってみようと思う。

秋晴れの良い天気

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