オステリア ブッコ ボロネーゼ

先日映画を見た後、オステリア ブッコ ボロネーゼでランチにした。神戸元町の大丸近くにあるカウンター主体のイタリアンだ。以前は北野にお店を構えていたのだが、そちらを閉め、いろんな形態で展開しているお店だ。そのうちの一つがオステリア ブッコ ボロネーゼで、一人で出かけた際にふらっと寄ることがある。

平日の訪問だったが、お昼時なのですでに先客がお店の前に並んでいる。お店の名前についている「ボロネーゼ」が名物で、パスタを4種類のうちから選び、それにボロネーゼソースを合わせて出してくれる。いつもはその名物ボロネーゼのパスタと前菜、グラスワインを頼む。

ところが、先日久々に行ってみると、お店の名前のもうひとつの由来の料理、オッソブーコ・アラ・ミラネーゼも出していた。元町の店では以前は出していなかったが、メニューに加えたようだ。迷わずオーダーをした。400円をプラスするとサラダとデザートとエスプレッソが付いてくるので、こちらも頼む。

「ヌオーバ・クッチーナ（新イタリア料理）」を標榜するリストランテではこんな伝統的な料理には出会えない。洗練された上品な料理もいいけれど、手間暇をかけた滋味溢れる料理は他のものに変えがたい。そして、そんな伝統料理店の料理は量もたっぷりなことが多くて満足感がある。

メインの前に生野菜の上に温野菜をマリネしたものが乗っかった、たっぷりの量のサラダがくる。サフランのリゾットができるまで時間がかかるので、これを食べておいてください、というかの量だ。オッソブーコは大きな楕円形の皿の半分に黄金色のサフランリゾット、残りの半分に煮込んで柔らかくなったスネ肉が乗っかっている。食欲をそそる光景だ。髄をすくうのに小さなスプーンを出してくれた。

濃厚なソースの中に乗っかった、ほろほろとしたスネ肉。何を食べているのか不思議な味わいの柔らかな骨の髄。旨みのあるリゾット。お供にキャンティをグラスで頼む。食後のデザートはティラミス、そしてエスプレッソ。何もかもに大満足だった。もちろん他にも伝統的なイタリア料理店はあるが、こちらは便利なロケーションで一人でも気兼ねなくふらっと入れるのでお勧めのお店だ。

お店のfacebookより　右端下から2番目が名物料理オッソブーコ